#開拓者全滅 ありがとうございました!(1/3)
これが無いはずだった春に対しての僕の回答です。
改めてAZKi 5th LIVE R.I.P AZHOODをご視聴してくださった開拓者のみんな、制作や演出に携わってくださったスタッフのみなさん、ありがとうございました。
以前MU2020の記事に書いた通り、コロナの影響で無くなったもの、そこから生まれたものがたくさんありました。それを自分なりに解釈し、どうすれば活かせるか?のサイクルを何度も何度も繰り返しました。そして出た回答が昨日のライブでした。
せっかくなので色々と考えていたことを書いて残せればと思っています。
=============
①ライブにおける演出の存在とは
②ダシの話(配信ライブで大切にしたかったこと)
③昨日を経てやりたいこと
※クソ長くなったので3つの記事に分けますw
=============
①ライブにおける演出の存在とは
まず大前提のお話をしたいと思います。配信イベントの盛り上がりの中で必ず目にする映像演出の技術の進化の話と音楽との関係性についてです。
様々な意見があると思うので、あくまで僕の意見ではあるのですが、
コロナ禍における配信イベントの映像演出の進化はエンターテイメントの正しい進化の形だと思っていて、普段デカい音で周りに自分以外のお客さんがいる環境下で楽しむ音楽と、配信で自宅から見るイベントやライブという環境下で楽しむ音楽には大きく差があります。
具体的には
・音量/音圧
・出演者の放つ空気感や息遣い
・没入感
・周りから聞こえてくる話し声や歓声
・自分のいる空間の照明の明るさ
などなど、ここに上げただけではない要素だけでは足りないくらいの要素がたくさんあります。そして最も重要なのは没入感だと思っています。
すごく淡白な言い方をすれば「自宅で見る配信イベント/ライブはサボろうと思えばいつでもサボれる」ということです。
そしてそうならないように、没入してもらうために様々な演出があります。
音楽とエンターテイメントの差の話はめちゃくちゃ長くなるので一旦置いておいて、こと音楽をするために生きているアーティストのライブにおける音楽と演出との関係性は、
まず音楽とそれを表現する存在(アーティストやバンド)があり、
それをブーストさせるための演出がある。
これに尽きると思っています。
逆を言うと本当に素晴らしい配信ライブはきっとライブハウスで無演出でも同じくらい感動します。そこにたどり着いて初めて素晴らしい演出があると思っています。
そして環境がライブハウスではなく、それぞれの自宅でそれぞれの試聴環境で見ることが必要になった今において、没入感をブーストさせるための演出がとても重要になってきます。
と、めちゃくちゃ長い大前提でしたがそれを踏まえて今回のライブの話をすると(それぞれの感じ方はあると思うので、これについてはあくまで僕はそう思うっていう話ですが)2020年7月現在全編生歌かつ2時間25曲以上のライブをあのパフォーマンスクオリティを維持しつつできるVtuberは広く見ても本当に数少ないと思っています。
そしてそのフルパッケージを全てオリジナル曲で届けるということができたことが本当にAZKiの強みだと思っています。
もちろんライブに至るまでの彼女の積み重ねがあったからこそで、圧倒的な強さを今回のライブで改めて感じました。見えないところで時間を費やし、体力づくりや歌い込みを行い一つ一つの曲のことを大切にしているからこそできるライブだったと思います。
そして前提でも話したとおり、今回のライブをそのまま無演出でライブハウスで再演したら、きっと今回と同じくらいの感動と熱量を生み出すことができると思っています。
演出に喰われないパフォーマンスがあるからこそ音楽で感動させることができる。どうしても難しいことが無い限り、ライブは絶対に生歌でやると決めて活動してきた積み重ねの成果が見せることができたのではないかな?と思っています。
演出の話をもう少しすると、歌唱する楽曲の構成を決めるセットリストも演出の1つだと思っています。
AZKiの強みは前述した通り彼女の圧倒的努力に基づいたパフォーマンス力ともう1つ、幅広い楽曲を歌いこなし、自分のものにする歌唱力だと思っています。
楽曲の幅を広げることは飽きが来ない、聞いてもらえるチャネルを増やすことに繋がります。しかし、その反面薄いカタログになってしまい、何を伝えたいのかが分からなくなるリスクがあります。
けれど、そのリスクを超えるだけの歌唱力があるからこそ、あえて楽曲レンジを広くしている部分があります。特に1st ALBUM 『without U』以降のシングル楽曲6曲(タイアップやコラボ曲を除いた場合に)のうちの5曲、猫ならばいける、Eternity Bright、光、Intersection、Take me to Heavenはそのリスクを超え薄いカタログをより一層分厚くするという意図もあって依頼した楽曲でした。結果前回のAZ輪廻から7ヶ月、レンジを分厚くするために作家のみなさんに作っていただいた素晴らしい楽曲との出会いがライブの表情を大きく変えてくれました。
きっと1stワンマンから見てくれている古参の開拓者のみんなは気づいてくれていただろうし、今回ライブをはじめて見てくださった新規開拓者のみんなは飽きのこない展開を全力で楽しんでくれただろうなと思っています。
実際タイムシフトを今日までで3周みたんだけど、めちゃくちゃボリュームあるのに体感時間めちゃ短くなかった???
ということでこの記事をバクっとまとめると、
音楽を中心に活動するアーティストの配信ライブにおいて、演出はアーティストの力をブーストさせる存在である。そして、今までの積み上げた努力とどんなジャンルの楽曲でも歌いこなす歌唱力を持ったAZKiだからこそ、演出に喰われないパフォーマンスを大ボリュームでできた。まじすげえ!!!っていうお話でした。
次の記事ではじゃあそんなパフォーマンス力を最大限にブーストさせるために何がやりたかったか?を和食のダシの話に例えながらしていきたいと思います。
あらためて本当にありがとうございました。ちょー楽しかったです!!!