友達を作っては、綺麗なところに連れ去る。
こんな時期があった。
車の教習所は、運転は完璧だったが筆記テストは合格のスタンプのマスが15個も用意していただいているのに、追加の15マスもらっても足りないぐらい落ちた経験があるが、免許は有効期間ギリギリで無事とれたのだ。
免許とってからというと
運転が楽しくて、大好きで、ハンドル握るユユは誰よりも大胆で男らしかった。
免許とってからは、友達を片っ端から車に乗せて「夜景を見せてあげるよ」といって
湘南平に連れて行くのが恒例の行事だった。
友達が引っ越すと言ったら、引越し業者にもなった。
夜中に「どこかに行きたい」とアバウトなことを言われようが、まっすぐ海へ連れて行って慰めた。
ユユが免許をとるキッカケになったのは、定期的に開かれる家族会でいつもお母さんが車を運転していて、みんなが飲んでる時に飲めない母がいたことからはじまった。
ユユが免許を持っていれば母がみんなと飲むことができる、あとは友達と遊ぶときに母に送ってもらう機会があったことから、自分で運転できれば母を頼らなくていいのか!と思ったことで、免許をとろうと決めた。
だが免許をとってしばらくすると、免許をとるキッカケなど忘れて「湘南平に走るためだ」と思い込むようになった。
湘南平は、街の明かりが綺麗なところだ。
夜ご飯を食べるときの光
残業で残ってる光
コンビニの光
信号や街灯たくさんの光が集まって、下を見ればとても綺麗に見えるが、“ふ”と上を向いたときににかすかな光が見えた。
そうか、この人工的な光のせいで自然の光が見えなくなってしまっているのかと思った。
湘南平に行くたびに↑同じことを思っては、何回見ても、
とても綺麗だなと思ってしまう自分にモヤモヤするのだ。
でも何回も通っていると、人口の光のありがたみに気づくのだ。
あの光のおかでユユは今日も生きているよ。と。
ー友達を作っては、綺麗なところに連れ去る。ー
呼んでくれてさんきゅゆゆゆゆゆ。
現在、福岡県!!!