止まらない快適さ!トリコット素材があなたの動きを解放する
本日は、意外と知られていない高機能素材「トリコット」についてご紹介します。
「トリコット」という名前を初めて聞く方も多いかもしれませんね。
一時期、オーダーシャツの素材としてポロシャツによく使われる「鹿の子(かのこ)」が非常に人気で、オーダー以外でも多くの方に愛用されていました。その頃、オーダーシャツの鹿の子シリーズには白、水色、ピンクの3色で「トリコット素材」が混ざっていたのです。
実際にトリコット素材でシャツを作られたお客様からは「とても良い!」と高評価をいただき、同じお客様がリピートして合計7枚オーダーされることもありました。
人気が高まるにつれて「トリコット好き」のお客様が増えてきたのですが、なぜかそのタイミングで品切れとなり、その後も追加がないため、「トリコット難民」が現れる事態となったのです…。
トリコット素材とは?
トリコットは編物の一種ですが、実は「編物」と「織物」の両方の良さを持ち合わせた高機能素材として人気があります。一言で言えば、ニットであるため伸縮性がありつつも、ハリとしっかりとした質感が感じられる生地です。この絶妙なバランスが、動きやすさとフィット感を実現しながら、型崩れしにくい丈夫さを提供してくれます。
スポーツウェアやフィットネスウェア、スイムウェアやスイムキャップ、さらにはワークウェアまで、幅広い用途で活用されてます。
ゴアテックスの裏地として使われる高機能生地!
アメリカのゴア社(W.L. Gore & Associates)が開発したゴアテックス(GORE-TEX)は、特殊な防水・透湿素材です。その最大の特徴は、「防水性」と「透湿性」の両立です。外部からの水は通さず、内部の湿気や汗を逃がすことで、快適な着心地を保ちながら、さまざまな天候に対応できるのが魅力です。
ゴアテックスは、アウトドアや登山用のジャケット、パンツ、靴、手袋など、特に厳しい気候条件で活躍するアイテムに使用されています。このゴアテックス生地は複数の生地を重ねて作られる「ラミネート構造」でできており、その裏地として快適な肌触りを実現するために使われているのがトリコットなのです。
ある大阪の生地商社の方が、「このトリコットでシャツを作ったら良いのではないか?」と提案し、それがきっかけでシャツ生地として採用され、爆発的な人気を博しました。現在でも、ロードサイド系の大手紳士服店では年間で100万着ほど売れるという人気商品となっています。
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