『マオカラースーツ どこで買える？』が月1500回も検索されている事実！入手困難な幻のスーツの真実

『マオカラースーツ どこで買える？』と検索したことはありませんか？実はこのキーワード、とあるお店の方に聞いたところ、ひと月に約1500回も検索されているそうです。お洒落で洗練された印象を持つマオカラースーツは、近年静かなブーム…とまではいかないものの、既製品としてはなかなかお目にかかれない一着という事もあり。盛り上がりを見せそうな気配を感じます。今回は、その隠れた人気と手に入れる方法、そしてマオカラースーツの魅力について深掘りしてみたいと思います。

マオカラースーツの「マオカラー」という名前は、中国の政治家・毛沢東（Mao Zedong）に由来しています。彼が愛用していた立ち襟のシンプルなジャケットスタイルが「マオスーツ（Mao Suit）」と呼ばれ、そこから襟のデザインを指す「マオカラー（Mao Collar）」という名称が広まりました。

毛沢東が着用していたスタイルは、20世紀初頭の中国で一般的だった「中山装（Zhongshan suit）」に基づいており、日本では「人民服」とも呼ばれます。このスタイルは、立ち襟でボタンを首元まで留めるシンプルなデザインが特徴で、シンボルとしても非常に印象的でした。

そのため、「マオカラー」とは、毛沢東のスタイルにインスパイアされた立ち襟のデザインを指すようになり、特にカジュアルでモダンなスーツスタイルの一つとしてファッションの中で認知されるようになりました。

近年、ビジネスシーンの服装がカジュアル化している事で選択肢が増えた事や、SNSで個性を発信することが当たり前になった今、マオカラーのように個性的でありながら伝統的なデザインのスーツが魅力的に感じられるのではないでしょうか？一般的なスーツとは一線を画す独特のスタイルでありながら、クラシカルで品のある雰囲気も兼ね備えています。他の人と差をつけたいけれど、しっかりとしたスタイルも大切にしたい──そんな思いを持つ方々にとって、マオカラースーツは自己表現を楽しむSNS時代にぴったりの選択肢と言えるでしょう。

とはいえ、マオカラースーツは普段あまり見かけない特徴的なデザインのため、在庫を抱えるリスクが高く、既製品として作るブランドはほとんどありません。実際に「マオカラースーツ どこで買える？」というキーワードで検索されるのも、現物を試着してみたいという気持ちの表れでしょう。しかし、既製品がほとんど存在しないため、実物を見て検討する機会が少なく、手に入れるのが難しいのが現状です。

オーダースーツが唯一の選択肢です。

やはり、マオカラースーツは既製品では手に入らないため、オーダーで仕立てるしかありません。ただし、オーダースーツ店でもマオカラーのサンプルを用意している店舗は少ないのが現状です。もしマオカラースーツのオーダーを検討しているなら、一般的なシングルスーツとはフィット感が異なるため、店頭にマオカラーのサンプルがあるお店で仕立てることをおすすめします。