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シャツの衿は2つのパーツからできているのをご存じですか??

シャツの衿型について

シャツのデザインにおいて、衿は非常に重要なパーツです。衿を構成する主な部分は2つあり、それが「羽根」と「台衿」です。


羽根と台衿が組合さって衿パーツが出来上がります

この2つのパーツが縫い合わさることで、私たちが一般的に“衿”と呼ぶ部分が完成します。今回は、衿をアイロンで整えた状態をイメージしながら、それぞれのパーツについて詳しくご説明します。


羽根 (赤く塗りつぶした部分)

羽根は衿の開き具合に関係する非常に重要なパーツです。ネクタイを締めた状態の衿の開き具合や剣先の長さは、この羽根パーツの形状によってデザインされます。興味深いのは、この羽根をパターンメイキングする際、アイロンを掛けた状態の見た目を基準に形状を決める点です。衿の美しさやバランスを追求するために、この工程が欠かせません。


台衿 (土台となる部分)

台衿は衿の立ち具合や首へのフィット感を左右するパーツです。イタリア製のシャツを並べてみると、台衿が太めだったり、左右の端が大きく上向きにカーブしていたりと、独特な形状を持つものが多いことに気づきます。これらのデザインは、首元の印象を大きく変えるポイントとなります。

衿のみクレリック仕様

こちらは変則的なクレリック仕様のシャツです。一般的なクレリック仕様では、衿とカフス部分を白い生地で仕立て、身頃とは異なる生地を使用します。しかし、このシャツではカフスが身頃と同じ生地で、衿だけが白い生地になっています。そのため、変則的なクレリック仕様と呼びました。

さらに応用すれば、もっと変わったクレリック仕様も可能です。羽根と台衿が別々のパーツで構成されているため、例えば羽根とカフスだけを白い生地にする、もしくは台衿とカフスだけを白く仕立てることもできます。このようなアレンジは基本的には必要性が少ないものの、個性的で遊び心のあるシャツを作りたい方には魅力的な提案になるでしょう。


まとめ

今回の記事では、シャツの衿を構成する羽根と台衿の役割、そしてクレリック仕様のアレンジについてご紹介しました。衿のデザインひとつでシャツ全体の印象が大きく変わります。もし、オリジナリティあふれるシャツを作りたい方は、こうした細かなカスタマイズを楽しんでみてはいかがでしょうか?


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