シャツのフラシ芯て何??
本日は当店のオーダーシャツに使われている「フラシ芯」についてご紹介します。
「フラシ芯」とは専門的な資材名で、聞きなれない方も多いかもしれません。
簡単に言うと、シャツの衿やカフス部分に使用される芯地の一種です。この芯地は、シャツの型崩れを防ぎ、見た目にハリを与える役割があります。
芯地には主に2種類あり、「接着芯」と「フラシ芯」に分けられます。以下、それぞれの特徴を簡単にご説明します。
接着芯
接着芯は、その名の通り芯地に接着糊がついており、生地に熱と圧力で貼り付けるものです。
この方法は、生地にしっかりハリを持たせる効果があります。
メリット
簡単に理想的なハリを実現できる
アイロンがけが楽で、家庭洗濯が一般的なイタリアなどで広く採用されている
デメリット
糊が剥がれたり、空気が入り浮き上がる可能性がある
高級維持の場合特に、しなやかな風合いが損なわれる
フラシ芯
フラシ芯は、生地に直接貼り付けず、カフスや衿の表地と裏地の間に芯を挟み込み、三枚重ねで縫製する方法です。
メリット
接着芯に比べて、生地本来の風合いを損なわず、柔らかな仕上がり
高級シャツによく使われる技法
デメリット
縫製に高い技術が求められる
三枚重ねで縫うため、縫い目がずれるリスクがある
当店の採用する「仮接着」
当店では、「仮接着」という方法を採用しています。
これは、フラシ芯に水溶性の糊を使用し、生地に一時的に貼り付けた状態で縫製を行うものです。
特徴
仮接着のおかげで縫製時に芯がずれず、美しく仕上がる
納品時には接着された状態ですが、一度洗濯すると糊が溶け、フラシ芯の状態に戻る
接着芯の安定感とフラシ芯の自然な着心地の両方を楽しめる
フラシ芯や接着芯について初めて聞いた方も、少しでも理解が深まれば幸いです。
当店のオーダーシャツでは、細部にまでこだわり、最高の着心地をお届けしています。
ぜひご興味のある方は店頭でお気軽にお声がけください!