撫で肩の人が、通常の肩傾斜のジャケットを着るとどんなシワが出る？
本日はオーダーメイドの特徴である「体型補正」についてのお話です。体型補正の中でよく使われる項目に【怒り肩】と【撫で肩】があります。補正を加えることで、ジャケットの肩の傾斜が体型に合った形になります。
撫で肩補正を入れると、肩の傾斜が急になります。
怒り肩補正を入れると、肩の傾斜が水平に近い角度になります。
これにより、それぞれの体型にフィットしたジャケットを仕立てることができます。
肩の傾斜の見極め方
お客様の肩傾斜を見極める方法はさまざまですが、一番分かりやすいのは試着時にシワが出ていないか確認することです。
撫で肩の例
例えば、撫で肩の方が通常の肩傾斜のジャケットを着ると、肩先が理想の位置から下がり、「ハの字」のシワが肩に現れます。
また、この「ハの字」のシワが出た場合でも、すぐに撫で肩と判断するわけではありません。そのシワが正しく着用していないことで出ているのか、肩幅が全体的に広いことが原因ではないか、などを慎重に見極めます。
補正の最終判断
さまざまな視点から確認を行い、最終的に撫で肩補正を入れるかどうかを決定します。これにより、お客様一人ひとりにぴったり合ったジャケットを仕立てることができるのです。
体型補正は、オーダーメイドならではの細やかな技術です。肩傾斜の調整ひとつで、着心地だけでなく、見た目の美しさも大きく変わります。我々はお客様の体型を丁寧に観察し、その方に最も似合う一着を仕立てることを心がけています。ぜひ一度、体型補正を施したオーダージャケットの違いを体感してみてください。