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2019年12月30日

ハヌカの祭り、おめでとうございます!
クリスマスのこの時期、ユダヤ教徒は毎年「ハヌカ」という祭りを祝います。
この祭りは紀元前2世紀、ギリシャとたたかったユダヤのストーリーが元となっています。
エルサレムの神殿を汚され、破壊されたユダヤ人。神殿には聖なる光を灯しておかなければならないのに、そのための油も1日分しか残っていなかった。けれど、そこで奇跡が起きて、たった1日分の油で8日間も明かりをともすことが出来たそうです!!
この出来事を記念して、毎年この8日間のハヌカの祭りの間、ユダヤ人の家庭では、ハヌキヤとよばれる燭台に明かりの数をひとつづつ増やして灯していきます。そして聖油に奇跡が起きたことにちなんで、油で揚げたドーナツやレビボット(ラトケス)と呼ばれる揚げ物を食べたりします。
この戦でユダヤ人は辛くも生き残ったのですが、もしここでユダヤ人がギリシャとの戦に負けていたら、その約500年後にユダヤ教から派生するキリスト教も存在しなかったのでは、さらにそこから生まれるイスラム教も…と言われています。(イエス・キリストはユダヤ人であり、イスラム教の5大預言者の一人でもあるのです。)
日本でも最近はこのハヌカを祝うグループもあるようです。ユダヤ人の多いアメリカの地方によっては、ハヌカもけっこうポピュラーに祝われるようですね。
破壊されたり、虐殺されたり、追放されたり…重苦しく、暗い「祝祭日」の多いユダヤ教にあって、ハヌカは(プリムと並んで)珍しく楽しく祝う祭り。
暗闇に灯すローソクの明かりもとてもきれいです!

*写真は、ソーシャルメディアに出回ったミーム。「今時の子供たちにどうやってハヌカの奇跡を教ればいいかしら?答:スマートフォンを1時間充電したら、8日間も使えたことを想像させるんだ。」

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