2019年のイスラエルの平均月給(Ynet の記事より)
日本からいらっしゃるお客様によく聞かれる質問に「イスラエルの平均年収はどのくらいですか?」というのがあります。
イスラエルでは法的にも「パート」「正社員」という区別はないし、職種や働き方によって給料も人それぞれ。日本のように同じ時期に皆が一斉に就職することもないので「新卒の平均年収」という考え方も通用せず、なかなかイスラエル人のお給料の指標になるようなデータを見たことがなかったのですが、ありました!
2020年1月5日のYnetの記事です!見出しは「去年10月と比較すると、今年10月のイスラエルの労働者の月給は2.1%の上昇」。
続いて、職種関係なく均した月給は10,501NIS(日本円にして約326,000円)とのことで、そのあと、職種別の平均月給が表で紹介されています。
最も稼いでいるのはハイテク産業。平均月給が全体平均月給の約2倍以上の22,800NIS。日本円にして約710,000円!!!すごい!!!平均で月に70万円も稼いでいるの!!!!正直驚きました。
情報通信系(ハイテク産業との線引が不明ですが)が21,500NIS (約670,000円)。
次に「電力、下水道、ごみ処理関連」の18,300NIS(約570,000円)が紹介されています。
月収の低い職業としてリストの下につけているのは「管理およびサポートサービス」の6,200NIS(約200,000円)、
「飲食サービス」の5,200NIS(約160,000円)。
中間層は「保険、ファイナンスサービス」のNIS16,400(約510,000円)、
そして「行政、セキュリティー、社会保障」のNIS15,000(約470,000円)でした。
記事をよく読むと「ハイテク業」は「人材不足とイスラエル経済に与える影響が大きいことから個別の業種として扱われ」ているようで、この業種の上昇率が他に比べても大きいようです。
ハイテク企業の月給、「多い人は70万円」というのでなく「平均で」というのに、私はかなり驚きました。
とはいえ、ここから税金がいろいろと差し引かれるんですよね…。子供の数や性別、住んでいる地域…という様ないろいろなパラメータによって税率も変わるのですけれど、イスラエルは基本累進課税なうえ、いろいろと厳しく税金をこそぎ取られるので、まあ、毎月まるまる70万円近く手にしている人というのはあまりいないのでしょうけれど…。
こちらがその記事です。