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語学学校in NZ(1週目-①)〜初登校と入学テスト〜

 7:15に合わせて起床する。すでにマザーが起きていたため、オーツで作られたお粥(Porridge)を作ってもらった。マザー定番の朝食らしい。味は「so, so=可もなく不可もなし」といったところか。

こちらのお粥は甘い。オーツとアーモンドミルク(こちらもマザー定番)で煮るだけのお手軽料理なのだが、付け合わせが黄桃の缶詰や梨のピューレだ。1口目は確かに美味しかったのだが、早々に飽きがきた。甘く温かい固形物、もしくはオーツそのものが苦手なのだろうと思う。何とか完食して、ホストメイトの彼を待つ。


お寝坊さんのホストメイト

 さて、7:15になったは良いがホストメイトが現れない。ホスト曰く、彼はお寝坊さんらしい。ホストにも仕事があるため、だいぶ頭を悩ませているようだ。
 こちらで主流のアプリ「Whats App」でメッセージを送ると「もうちょっとだけ待って」と返ってくる。Teenagerらしいとホストと笑い飛ばして、車中で彼を待つことにした。

遅れること約7〜8分、ようやっと彼も到着しCity Centreまで向かう。

入学ガイダンス

 学校から指定された初日の登校時間は8:30、通常の午前授業は8:00始業のため、毎月曜に初登校の新入生は30分遅い。

 余談だがホストメイトは遅刻、私は遅刻しなかった。

 First Class(Conversation)が終わるのが9時、それまでの間にガイダンスを受ける。もちろん全て英語だ。聞き取れた単語で説明文を補填するしかない。

 避難経路と緊急時の集合場所、学校周辺のスーパーやレストランなどをわかった風にふんふんと聞く。正面玄関から外に出て、避難経路を逆に辿り学校内まで戻ってくる。
 避難経路などを教えてくれるのは、2011年2月に起きた大地震を受けてだろうか。正直なところ、緊急時対応の説明があると思っていなかったため、この学校は信頼できそうだな、と上から目線で申し訳ないが評価しているポイントだ。とはいえ「英語を勉強しに来ている相手に対して、重要な緊急時の対応を英語で説明されてもなぁ」とも思う。

入学式

 9時を少し過ぎたあたりから、にわかに騒がしくなる。First Classが終わって入学式のために在校生が集まってきたからだ。

 一人の先生が歓迎の簡単な言葉を述べたのち、新入生の自己紹介。すでに忘れてしまったがおおよそ10人の新入生、日本人は4〜5人

 私の通う学校は日本人比率が高い。オークランドよりは少ないだろうが、それでも在校生全体数の30〜40%が日本人だろう。昨今の円高事情やオーストラリア、カナダといった人気渡航先のビザ取得が厳しく、あるいは値上げされたからだと推測する。オーストラリアでは留学生の入国数制限なども始まるようで、ニュージーランドは留学先の人気国になりそうだ。

 学校にもよるだろうが、名前と出身、あとは趣味/好きなことが言えれば、入学式での自己紹介は十分だ。それ以上の情報は、その後の生活で使うことになる(授業や雑談、就職活動など)。
 新入生の後は、教師と学校スタッフの自己紹介を行いおおよそ7分。これが毎月曜日に行われる。ちなみに、教師陣の自己紹介は全く聞き取れなかった。

振り分けテスト

 入学式が終わった後は、選択式のGrammer/ListeningテストをiPadで、Speakingテストを生徒の振分を担当している教師とマンツーマンで行う。
Listeningテストの際、私のiPadとヘッドホンがBluetoolthで上手く繋がらないトラブルに見舞われたが、仮に繋がっていたとしても結果は変わらなかっただろうな、と思う。Listeningは最も苦手としている部分だ。

 さて、Speakingテストについてもう少し詳しく綴っていこうと思う。

①名前と出身地の確認
②どうして英語を勉強したいのか
③なぜニュージーランドを選んだのか
④日本で何をしていたのか(学生、あるいは職業)

 以上4点は最低限聞かれる。名前と出身国を答えると、次は「日本のどこから来たの?」と追加で質問を受ける。なぜ最低限なのかと言うと、上手く回答できずそれ以上の質問をされなかったから。私は学生ビザ取得のために書いた英作文に多少助けられた。「あの英作文を思い出せば受け答えられるはず。。」と何とか記憶を蘇らせたのだ。

 とはいえ、口から出てくるのは単語だけ、文章で答えれても文法はめちゃくちゃ。

 何度も「Sorry..Sorry, I can't, I don't understand..」と繰り返し、その都度「何も謝ることはないよ、大丈夫、大丈夫」と言ってくれる優しい審査担当だった。

 「これでSpeakingテストは終わり、最後にこの学校の時間割を教えるね」と言ってくれたのだが頭の中にメモしようと何度も聞き返していると、紙に書いて渡してくれた。お恥ずかしい、、。

初めての放課後

 さて、無事に?テストを終え下校の時間。初日はとても早く、12時前(通常の時間割が終わる前)に解散となった。
 お弁当は持って来ていなかったためどこかで調達する必要があったのだが、振り分けテストで散々な結果(という印象)に終わり意気消沈、何か食べるにしても英語での注文、どれもお高めのお値段、そもそも食べたいものがない、という色んな要因が重なりお昼ご飯は食べなかった。

 ふと、Speakingテストまでの待ち時間に、マザーから1通のメッセージが届いたことを思い出す。
・Facebookの切り抜き「英語を学ぶことはなぜ難しいのか」
 帰って来たら説明してあげるわ、とのこと
・この日はファザーが16時頃にお迎えに来てくれる
・何かあったらいつでも連絡して良いからね

 という内容だった。「バス代を浮かすためにどこかで4時間ほど暇を潰さないといけない。せっかくだしFacebookの記事を翻訳してみるか。」と川沿いを歩きながら落ち着ける場所を探すと、「Tūranga」という図書館を見つけた。
 南島の中でも随一の大きさを誇り自習室や子供用のPlay Spaceもある。外周にはガラスが使用されており日本の図書館よりも明るく感じた。キッズ用の階は少々騒がしいが心地の良い騒がしさだ。

 机のあるスペースもあるが、とりあえず窓際のカウチソファに座り携帯電話と電子辞書、メモとペンを持って翻訳に取り掛かる。
 時々船を漕ぎながら進めていくと、同じスペルなのに発音が異なりもちろん意味も異なる。意訳をしようにもそもそもの直訳すら分からない、という始末。それでも何故だか面白い。

 あっという間に時間は過ぎ、待ち合わせに向けて図書館を後にする。方向音痴の自覚はないが、碁盤目状のようでそうではないクライストチャーチの地理に勝手に嵌ってしまい、結局数分待たせてしまった。5分前行動したかったのだがしょうがない。


さて、明日の振り分けはどうなるか。この時点での私の英語力は如何ほどか、不安と少しの高揚感と共に眠りについた。


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