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トヨタ物語 ウーブン・シティへの道|第17回 カイゼンマンの日々
■販売カイゼン―北明健一の場合
現在、情報システム本部の本部長をしている北明健一の前職は中国の広州にある広汽トヨタの販売部門のトップだった。彼もまた発足したばかりの業務改善支援室に呼ばれている。1998年、藤原靖久たちが手製のパソコンの組み立てに取り組んだ翌年のことで、彼はまだ30歳だった。
上司の友山茂樹から「終わるまで帰ってくるな」と命令されて出かけて行ったのはカローラ八戸だった。同僚は北明の父親くらいの年齢の技能系の社員。技能系とは工場でずっと働いていた人間である。
北明たちはまず整備工場の整理整頓から始めて、ITツールの使い方を教えた。カイゼンは順調に進む。
しかし、ひとつ乗り越えられない問題があった。
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