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トス上げ概要

サーブは唯一自分から打てるショットです。
自分で上げたトスが安定しないなら、
サーブのたびにボールを追うことになるか、やり直すかです。
「サーブはトスが8割」と言われるくらいです。
他は2割でいいのか?と言われると、まいってしまいますが、
それくらい重要です。


まずはボールの持ち方ですが、おススメは「コップ持ち」です。
コップを持つようにボールを横から持ってください。

コップ持ちtsn

そして、コップの中に入れたボールを上に出すようにトスします。
コップを傾けるとボールがこぼれますから、
トスアップの手が円運動で弧を描くのに合わせて
コップのふちが上を向くようにします。
手が上がるほど、手首を小指側へ曲げる尺屈の動きになります。

手のひらを上に向けてトスアップしている方で、
手首のスナップで上げている人は手首の動きを抑制できます。
指先でコントロールしようとして指先に引っかかることもありません。
トスが安定しない方は、お試しください。

極論ボールはどんな持ち方でもかまいませんが、
ボールの重心に働きかけることを心がけてください。

テニスボールは手のひらに簡単に乗ってしまいますが、
これがバスケットボールであれば
ボールの重心の下に手を持ってくるはずです。
ラケットを手の上で立てようとすれば、
バランスを保つために集中しないといけません。

軽く小さいボールですから、ちょっとしたことでトス位置が変わります。
トスはとても繊細な動作です。


次に視線です。
軽く顎を上げ、打点になる所に顔を向けます。
眼球だけで打点を見ずに顔ごと打点に向けます。

この軽く顎を上げた顔の角度は打球直後まで保持します。
打球後、すぐにレシーバーに向きたいところですが、
顔は少し残してから、レシーバーに向きます。
これを「打点に顔を残す」と言います。

これは姿勢の維持に必要で、頭の軸がブレないようにするためです。
打球する前に顔が動き、体がそちらに流れないようにします。


次に「肩を支点に上げる」です。
トスを上げるときに
膝を伸ばした勢いで上げたり、上体をあおりながら上げるのはNGです。
理由は左肩の位置が動いてしまうからです。

トス上げの動作と並行して、
トロフィーポジションへの動作も始めているので
重心移動や膝の曲げで左肩の位置が少し動いてしまいますが、

左手が円運動を始めてボールが手から離れるまでの短い間は、
左肩を動かぬ支点として左手がきれいな円運動することを優先します。

トス 肩支点 NGtsn
トス 肩支点 OKtsn


最後に、
トス上げと並行して進めるテイクバックは、
一連の動作としてとらえていきます。

色々なテイクバックがありますが、
どれが正解ということは無いと思います。
しかしトスとテイクバックを「同調」しなければなりません。
トスの高低でできる時間と、
テイクバックからトロフィーポーズまでにかかる時間をすり合わせます。

同調させる目安ですが、トスを上げて頂点に達したときに
トロフィーポーズが完成していることです。

トスが頂点に達する一拍の内に
トロフィーポーズが完成するようにテイクバック動作を変える。
又は、トロフィーポーズが完成する一拍分にトスの高さを変える。
どちらかを、又は両方を調整していきます。

今回は
「コップ持ち」「打点に顔を残す」
「肩を支点に上げる」「トスとテイクバックの同調」
の話でした。では。

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