【読書】 重い出来事を、まるで数グラムの如く☆ ~ トロピカル性転換ツアー 能町みね子 ~
以前読んでいた上記の本。
続きが気にならない訳が無い状態で終わっておりました。
本屋さんに行く度に探しておりましたが、なかなか置いておらず。。
神保町へ行く用事があった際に、時間があったので本のメッカ:三省堂神保町本店さんをウロウロしていてやっとこさ発見出来ました。
さすがメッカです。
前回までは性同一性障害の身体は男性の能町さんが女性としてOL生活を送りつつ、性転換手術を受ける直前までが愉快な文章で書かれていました。
こちらの本では、いざフルーツ王国のタイへ飛び、手術を受け、日本に帰国して「女性」に完了するまでが、これまた可愛いイラスト(ご本人画)とセットで面白可笑しく綴られています。
手術の描写だったり体感的なことはここで自分が感想を書くより、ぜひお手に取って頂きまして「イラストによる臨場感」をお供に「ツアー」に出掛けて欲しいと思います。
敢えて書く感想としては「取ったそれ」を「再利用」するまで「寝かし」、そして「再生」されることの凄さにウヒャヒャヒャ!!でした。
前に整形手術で有名な女性の動画を見ていて、おでこにセメントを入れる形成手術をする際に頭皮を「パカッ」として手術し、「カポッ」と戻すという説明があり、1年かけて「神経が再生されて痛覚が戻った」というお話を思い出しました。
手術だけのお話でもなく、タイ旅行としてのお話もあるため出掛けたくなるという「オトク」な一冊でもあります。
ただ「健康な体」に手術をしないといけないことについての能町さんの考えについては、本当に悩んでいる方には胸が痛いことと思いました。
「健全」と「病気」。
今はLGBTQなどの考え方が浸透し始めていると思いますが、それでも現実的な側面としては、心も体も仕事も生活にも苦悩を抱えている方が大部分だと思います。
自分も見た目は普通なのに、喘息の悪化で酸素飽和度が80台後半の時期は、家族に心配されないようにふるまうのが地獄のようにきつかったです。
頼れば良かったと思いますが「過剰な心配」がイヤだったのです。
ガッチリした病気でしたが、こういった考えと行動をする人間もおります。
寄り添うというか、「考え方と行動」を理解する入り口として、お手に取られてみては如何でしょうか。
そして、タイ旅行へ行きたくなる気持ちを共有致しましょう♪
ああ、タイ料理食べたい・・・