楽しい恒例福島旅行 3日目最終日 ~ いつもな感じに巡りました ~
お名残り惜しい、3日目最終日。
二日目の夜も母の寝言が聞こえましたが、聞き取れず。
特に残念とも思わず、美味しい朝食を頂き、宿のお勘定を済ませて女将さんに「また来年~、お気を付けて~」と送り出されます。
最終日はいつも帰宅困難区域などを定点観測して帰宅するのですが、初参加の姉がおりますので、初めて震災遺構に伺うコース設定にしました。
いつも立ち寄る「道の駅 飯舘まてい館」に立ち寄り、自分用のお土産で蜂蜜おかきを購入。
画像を撮り忘れましたが、蜂蜜の甘さと軽いおかきのサクサクが絡みあって美味しゅう御座いました♪
本来は、ここから葛尾村、川内村の内陸部を回りつつ、国道6号の浪江町から南下しますが、今回は少し北上して相馬市の「相馬復興市民市場 浜の駅」で海鮮なお昼ご飯を取って南下します。
途中で「まきばのジャージー」にて、自分はジェラード、姉はソフトクリームを堪能しました。
姉は福島出身のお知り合いにこちらのアイスは美味しいと聞いていたので、食べられて嬉しいと大喜びでした。
喜んで頂けて幸い♪
このあと海鮮が待っているので、追加でソフトクリームを買わず、姉の分からひと口貰うだけで、グっと我慢の子。
程よくアイスが体内に吸収されつつある状態にて、「浜の駅」へ到着。
レストランはちょっとだけ順番待ちだったので、店内のお土産コーナーを母と姉と交代でブラブラ。
10分ほどで席を確保出来て、海の幸が目に嬉しい丼ラインナップのメニューに早くもうっとり。
姉は「漁師のまかない丼」、母と自分は「海鮮丼」。
「漁師のまかない」のフレーズは相当魅力的ですが、お刺身の品数の多さで「海鮮丼」。
よ ♥ く ♥ ば ♥ り
(ダレだお前は)
フレッシュ&フレッシュな丼にうっとり。
ペロリといけると思いきや、ジェラード(しかもダブル)が密かに存在を主張して来ました。しかし、最後までしっかり美味しく頂きました。
そして今回の旅行の最終目的地「震災遺構 浪江町立請戸小学校」へ。
入り口はまだ真新しく、とても被災したようには見えません。
まずは展示品コーナーにて浪江町と請戸小学校の成り立ちなどのパネルを見学。
途中で震災前の漁の様子や当時の地域のお祭りの映像コーナーがありました。
会話から恐らく住民の方と思われるご家族が先に鑑賞されていました。
ご家族が移動しても、おじいさんは黙って映像に見入られていたので、邪魔にならないように自分たちも移動しました。
そして、被災した小学校の校舎を見学。
2階の床上10センチまで津波が到達していた校舎は、物凄い衝撃で1階が破壊され尽くしていました。
テレビや新聞の写真や映像でも、その衝撃は伝わります。
ですが、現地で生で見る被災状況はその想像を超えていました。
1階の破壊され尽くした教室を見学して、2階の展示コーナーへ。
地震発生から先生と生徒が避難する状況、避難場所での生活や復興への過程がパネルで展示されています。
生々しい当時の状況が分かります。
震災当時は直近の福島第一原発災害の避難指示により、在校生の方々は校舎に入れませんでしたが、復興のために入っていた陸自の方などによる励ましのメッセージ、後日訪れた生徒の方々のメッセージが黒板いっぱいに書かれていました。
迫るものがあり涙が出てしまい、現地では全部読めませんでした。
現在は、ぽつんと校舎だけが建っています。
ですが、震災前には学校の周りに沢山の家や建物がありました。
本当に今はぽつんと校舎が建っているだけです。
他はソーラーパネルがある位。
福島にお出かけの際に時間がありましたら、見学に立ち寄ってみて下さい。
津波の破壊力、原発災害からの復興の難しさを知ることが出来ると思います。
今回の見学で知りましたが、町の方の被害人数を考えると、請戸小学校の生徒さんと先生が全員助かったことは奇跡だったと、つくづく思います。
また来年も福島へ出掛けられたら「東日本大震災・原子力災害伝承館」にも行こうと思います。
去年から気になった風景として、崖崩れでは無く「人工的に山を削ったような」個所が帰宅困難区域やその周辺にぽつぽつ増えて来ました。
植林用と思われる苗木を育てている場所も散見されます。
そして、今年は除染した汚染土を移動させているトラックと度々すれ違い、去年まで汚染土が置かれていた場所がガランとしていました。
現地視察まで行ったのに、現地の漁業組合や住民の方との面談はスルーな人たちが「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わないという政府と東京電力による福島県漁連や全漁連に対する2015年の文書約束」をぶっちぎって、本日、原発汚染処理水が放出されますね。
まさかと思いますが、汚染土に関しても山に埋めてその上に植林で「汚染土の移動方法確立」♪
・・・とかしていませんよね?
またはソーラーパネル畑を作るのでしょうか。
初めてこういった文書を見ました。
糾弾されたとて、地元の方々と対面する場は必要だったんじゃないかと。
全国漁業組合の方も物凄く気を使った文言で「反対」って仰っていると思いますし、IAEAの安全性に関する説明を「理解」されたと思いますが、「放出」に関しては「理解(承諾)」はしていないように見えます。
請戸小学校で撮った写真を貼ります。
色々と思い出して辛い気持ちになる方もおられるかと思います。
その前にページを移動して下さいね。
また来年も旅行と合わせて回りたいと思います。
長くなりましたが、お読み頂いた皆さま、有難う御座いました!