今年も出向くセレブ空間。~ 検査と無駄口と豪華なランチと ~
今回もやたら長い記事です。
お時間の有り余っている時に、ぜひ♪
去年、憧れの人間ドックへ出掛けました。
「経費で落とせますよ」との会計士の先生の心強い後押しを受けて(じゃないと受けられない)、今年もまたセレブな地にあるセレブな病院へ人間ドックを受けに出向きました。
ゴールデンウィークの真ん中、平日三日間の真ん中に無理やり仕事を休んで、張り切って出掛けました。
超シャレオツな土地の降りた記憶の無い駅から徒歩7分とのご案内。
遅刻回避のため、前日にしっかりネットの地図上で確認をしましたが、上のつぶやきの如く、セレブにしか分からない秘密の行き方と判明。
(都内の僻地在住者の歯ぎしり。)
取り敢えず、病院最寄り駅へ30分前の到着を予定。
ドック前日は20時までにご飯は終わらせてね♪と病院からの注意事項がありましたが、身内の諸々がありお昼をに食べそびれ、おやつに・・と思っていたミルクレープとビスコちゃんが夕飯になるという血糖値爆上がりを予感させる状態に。
そして身内の諸々でイライラし過ぎてほぼ寝付けずに、極悪な体調で当日を迎えました、フガフガ・・。
前日に準備していた人間ドック代金をカバンの奥底に潜ませ、提出する体内排出物の検体をセレブの地に相応しい紙袋に入れて、早めに自宅を出ました。
久しぶりに乗る、通勤時間ドンピシャの電車。
「この手提げが千切れて、床に中身が転げ出たら・・」と思うと、気が気じゃなく、ラジコだけを聴き読書は中止にしました、それが大人の気遣い。
病院最寄りの駅に無事到着し、地上までシャレオツな作りにキョロキョロと。
昨日の地図を脳内再生し、「〇〇方面」と書かれた地上出口を無事に発見し地上へ出ます。
小雨降る中、道路に設置された地図をガン見し、歩を左に取りテクテクと。
道路工事の方の仕事を邪魔しないように、「通れますよ、どうぞ」の合図で素早く通過。
合図を送ってくれたおにーさんに軽く会釈も忘れずに。(大人の嗜み)
目印にしていた交差点を迎え、さらに左に曲がり、無事にシャレオツなビルに到着。
しかし、秘密のエレベーターはパっと見は分からないと思われ、駐車場の警備員のおじさんにお伺い。
「そこの入り口を入ってすぐのエレベーターです」と教えられます。
秘密では無く丸出しエレベーター。
都内在住僻地の住人のひがみから解放されながら、受付の5階を目指します。
5階に到着すると、ホテルか?!と見まがうひたすら素敵な受付。
去年に引き続き看護師さんではない、「コンシェルジュ」のヤングレディがにこやかに「おはようございますぅ」とお出迎え。
番号札を渡されて高そうなソファと調度品に彩られたロビーで順番を待ちます。
平日も相まって、自分の他はシニア層のご夫婦連れと思われる方々が数組。
セレブ感ムンムンの中、たすき掛けのカバンとペインターパンツに小汗を拭き拭きしている自分は小市民感ムンムン。
自分の持ち物や衣類の中で、セレブな紙袋だけがひと際輝きを見せます。
中身は提出物のアレですが。
順番を呼ばれ、提出物を提出し、お着替えに案内されます。
病院の移転もありリニューアルされたようで、去年までの「THE病院着」から、黒のシャレオツな病院着へアップグレード!!!
さすがシャレオツな地とセレブ御用達(多分)!!
コンシェルジュのレディに案内され、看護師さんの問診からスタート。
去年の検査と今年の自分が提出した問診票をモニターで照らし合わせながら、気になる点を洗い出して行きます。
風邪を引いたりしたけど、すっかり治った、花粉も合わせたアレルギーで喘息が出そうで出なくてやり過ごせたなど、割と元気な様をアピール。
看護師さんが「天才ピアニストのますみさん」にソックリだったので、最後に「全然関係無いけど似ていらっしゃる」と、切り出すと「あ!!面白いですよねぇ!」と、心を通じ合わせられました。(余計なことに積極的)
そして、検査は眼科からスタート。
裸眼の両眼0.1を切る判定不能に震え、眼鏡をかけた矯正後も左:0.3、右:0.6と車の運転不可の数字を叩き出します。
前日の不眠が祟ってお疲れモードの可能性が・・・
検査スタートに躓き戦きつつ、眼圧の空気を吹き付けられながら、次なる肺機能検査へ挑みます。
これは看護師さんの「いいっ、すごく上手ですっ!」「もっと吸える、吸えますよぉ!!」「吐いて、吐いてぇぇ、吐き切ってぇぇぇ!!!」と、熱い声援を受けがちなため、笑ってしまい苦手な検査。
今年も多分に漏れず、看護師さんの声援を受け「数字は良いんですけどねぇ、もう一回頑張りましょう!!」っと3回やらされてゲッソリ。
ゲッソリしながら採血や聴音検査に挑むなど無難にこなして行きます。
腹部の超音波検査中に、技師の方に不穏な動きがあり注意深く見定めていると腰を押さえながら「痛い・・」と呟きが聞こえました。
「どうかされましたか?」とお伺いしてみると、前日の晩に腰をやらかして、立ち座りの動作がキツイと。
「んまぁ!!! それは大変!! (自分に)超音波を当てて横座りしながらのモニターをチェックはキツイですね。うんうん。。」っと、おばはんの熱い嘆きを畳みかけます。
「そう、そうなんです!!」
「お大事になさって下さいっ」と人間ドック受診中を忘れる思いで語りかけると「嬉しい!!そう言って貰えて頑張れそう!!」と、ひと時心が通じ合いました。
見た目クールな女性の看護師さんでしたが、検査中に自分が態勢を変える度に「ラクになさってぇぇ」と仰る口調と声が物凄くセクスィだったので、おっさんは心を射抜かれて妙な検査結果続出と思われます。
(誤解を生むことを言うな)
ここから基本コースに追加の甲状腺検査、脳のCTへ。
脳のCTでは機械音のうるささを紛らわせるためか、VRゴーグルのようなものを着用させられました。
検査が始まると共に、唐突にパンダがルンルンした感じで笹を美味しそうに食べ始めました。
昨日の夕飯はミルクレープとビスコちゃんで全然お腹は足りなかった上に、今朝もごはん抜きなので、ルンルンと笹を食しているパンダが羨ましくて仕方ありません。
パンダは笹を食べ終わると、コロンコロン転がったりトコトコ歩いたり、他のパンダと遊んだり生き生きと過ごしています。
すると場面が鳥の群れに切り替わり、水辺に佇んだり羽ばたいてみたりと、これまた生き生きとしています。
動物で心を和ますのね・・・と思い始めた矢先、唐突に五重の塔と満開の桜の風景に!
「急だわ??」っと思う自分をよそに、グラドルを下から煽る如く、五重の塔を舐めるような映像と桜吹雪が続きました。
なぜ?と疑問を抱いたことが脳CTに反映するかもしれない。
疑問をぶつけずにいられず技師さんへ「あの映像は何なんですか?」と伺うと「えっ?あ、あれは担当者の気分で選んだものを流すんです」と微笑みながら回答されました。
パンダと鳥と五重の塔好きな技師チョイスの「きょうのイチオシ」。
なかなかシュールな時間でした。
胃カメラ検査では先生の仰る通りの「物凄くマズイ喉を麻痺させる飲み物」を飲まされ、「本当にまずいッ」と100点の悲鳴を上げながら麻酔注射も打たれ、気づかない内に検査終了。
ふらつかない程度に麻酔が切れるまで、物凄く高そうなリクライニングチェアで休みます。
「良い椅子だわぁ、欲しいわぁ、でも部屋に置いたらベッドが置けないわぁ、それどころか買えないわぁ・・」っと、リラックスと悲しみを交差させながら、コンシェルジュさんに付き添われ、最後にレディな検査を受けて全て無事終了しました。
全部終えてから待望のランチ♪
去年は食後にも検査があり、病院着で高級レストランへ行ったら自分しか病院着を着ていないという辱めを受けました。
今年は着替えてからなので、安心安全。
(安全は関係ないだろう、とか聞こえない)
ベテランのコンシェルジュさんに付き添われて、エレベーターで1階まで降りて、また33階のレストラン直通のエレベーターに乗せられます。
「途中の階で火事になったら死にますね。」と、率直な意見をぶつけてみると、ハっとした顔のコンシェルジュさんは「確かに・・、気付きませんでした、怖いですね」っと、アホの話にもしっかり乗って下さるホスピタリティを発揮。
「雨なので景色が残念で申し訳御座いません(トップ画)」っと、コンシェルジュさんのせいじゃないのに詫びられ、「検査に来ているので大丈夫です」と急に真面目に返しながら、レストランへご案内頂いて・・・
待望のラーンチ☆
シャレオツなワンプレートで、食後のお飲み物はティ~を選択。
今年は病院着じゃないし、自分が検査の最終人だったようで、レストランもランチタイムが終了しており空いていてプティ貸切気分。
ごはんを前にした喜びで遠慮なくレストラン内をキョロキョロし、内心「すげぇ、超シャレてるぅ♪」と、下品丸出しの感想を脳内でダダ漏れさせます。
このランチがお腹が空いていたことを差し引いても、めちゃめちゃ美味しかった・・、しばし、うっとり。
しみじみと体内に染み入りました。
貧乏心で先ほどいくらなのか検索し、1年に一回なら行きたいお値段でした。(3000円、今年はもう行けない)
うっとりランチタイムを終えて、検査結果が出ているだけの仮結果を見ながら、先生と問診タイム。
前日のミルクレープとビスコちゃんが効いたようで、糖絡みの数値がどれもこれも微妙に響いていました。
先生に夕飯の内容は伏せており「植物性たんぱくを取った方が良い」と言われ、「きな粉は毎朝食べているけど、納豆も食べるべきか?」と安直に聞き返したところ「納豆は良いですね」と、話ズラし成功。
脳のCTも問題無く、素人目でも脳が詰まっているように見えたしシワもまぁまぁだったので、「スカスカかと思った」と激白すると「大丈夫ですよ、問題ありません」と半笑いで太鼓判を頂き、ひと安心。
次なる映像の胃カメラ。
数年前に、区の健康診断を受けた際、胃に不穏な様子があり、専門病院で検査を受けたら如何でしょうとオススメされ、内科で胃カメラを受けました。
その時は「ピロリ菌が勝手に居ついて、そのまま何も治療をしない内に去って行った様子で問題無し。去った跡がありますね。」と言われ、翌年検査を受けた際は「再発が無くて安心ですね。去った跡は消えずにずっと残るものですが、綺麗に消えていますね。」と言われた人体の不思議話を、そのまま今回の先生に伝えたところ「そうですね、普通は跡は残るんですけど、無いですねぇ・・」と不思議そうに映像をご覧になっていました。
内に秘める美、美しい胃を持つ自分です。
(外見が残念、とか聞こえない)
去年は肺にすりガラス状の影を発見され、何回か病院へ通う羽目になりましたが、特に悪くなっていないとのことで今回は解放されました。
ホっとひと安心でお支払いの段となり、カバンの奥底から紙幣袋を取り出し、現金をカルトンへパスンっと置くと、他には現金で払うような人はいないらしく、スタンバられていた領収書には「クレジットにてお支払い」の文字が。
受付コンシェルジュさんが「これは失礼致しました・・」と動揺されていたので、「領収書を頂ければ良いので、これで結構です」とマイルドにお伝えしました。
しかし、それではセレブ病院としての威厳が保たれないのか、物凄く再発行に手間取りながら、一旦奥の事務所へ引っ込んで、7700円のお釣りを全て千円の新札で、100円を7枚でお返し下さいました。
小口現金が無くて、事務所の人たちの小銭をかき集めたのですか?なんて、野暮はノンノン。
「お世話になりました。」
再発行された「クレジットにてお支払い」の表示の無くなった領収書を受け取り、深々とお辞儀をして軽やかに帰宅の途に着きました。
いま思い返すと、何か案内されたりする度に「どうもどうも」と、噺家さんのように腰を低く返事をする人は自分以外皆無でした。
威厳って、大事ですね☆
ですが、セレブばっかり相手にしている現場、相当気を張ると思います。
ギックリ寸前のままの労働を労い、謎の映像に質問をし、火事への注意を促し、胃の美しさを強調しながら現金で払う。
腰の低い自分に皆さん違う意味で優しくして下さっていた気がします。
後日郵送の確定検査結果に「再検査」の文字が無いといいなぁ!!!
・・っと思っていた翌日に、これ(笑)
うっひょーーー!!