病の苦しみ

ぎゃーーー苦しい〜〜〜誰か助けて、くれ、、 

流行病に罹ってしまい、ホテル療養1日目。
陽性になった翌日であるのだが、夜から熱が出始めた。
そして夜中の3時なう。苦しみのピークでは?カロナールしか武器がないなんて、、
多少の医学知識があるからこそ、主観的にどれだけきつかろうとこれは緊急で対応が必要な状態ではない、と客観的な判断を下して平静を保ち時の流れを待てるけど、
これは医学何も知らん一人暮らしの人とかだったらそりゃー焦っちゃうよ、、当直してる立場では生来健康な若年女性が夜中の3時に熱発で救急要請すな、、あと数時間待って受診してくれても良いじゃないか、、とかつい思ってしまうけど、こんなに苦しいのに何もしないで朝まで待ってたら大変なことになるんじゃないか、と不安になる人の気持ち、心底分かるよ。今はね。いざ治って職場復帰した時には多分忘れてるんだけどさ。

ほんと、風邪とかインフルとかと戦ってる時って、本当に本当に苦しいのに、治った途端に苦しみが具体的に思い出せなくなる現象はなんなんだろう。
暴言を吐かれた時の苦しみとかは、その時のことを思い返せば多少苦しい思いができるのに、風邪ひいた時の苦しみ、健康な時に思い返そうとしても全然できない。具合悪い時の苦しみを定期的に思い出すことができれば、定期的に健康であることへの感謝ができて幸せな気持ちになれるのに、と思ってる、具合悪くなる度に。
くそ、苦しい、早く健康になりたい。健康であることの幸せを噛み締めたい。

昔、周期的に、死にたい、死にたい、苦しい、早く死ぬか死にたくなくなるかして楽になりたい、と苦しみのたうち回っていた時も、いざ発作が終われば死にたかった気持ちが全然思い出せなくなっていた。私の病に関する苦しみの記憶はそうなるシステムなんだろうか。
苦しみを思い出せた方が、職業的にも役に立つのにな。現在進行形で同じ症状を味わっているわけでもない限り、私には患者の苦しみが測り知れない。今はコロナの熱発の苦しみに限ってはもう分かったからやめてと言いたいくらいだけど、、この苦しみに悶えつついつか治るという希望があるならまだしも、これから悪化する一方ですとか言われたとしたら、、もう、、、自殺の原因で最も多いのが「健康問題」って、そりゃ納得する。
もっともっと優しくしたいな患者さんに、、今までもそうしてたつもりだったが、もっとそうしたい、、しかしこの気持ちも症状が消えるとともに薄れてゆくかもしれない、、私の中の記憶担当、頼んだ、、

はあ苦しい、、

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