今から逢いにいく

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夜空に浮かぶ淡い雨に、僕は幾度願っただろう。

織姫と彦星は何十回と会えただろうに、

僕は君に会えないままなんだ。


もう何十回も、君もこの数多の雨の中にいるんじゃないかと。

いつも探して、君が幸せでありますようにと、願っていた。


願いを繰り返す度に、少しずつ僕も霞んできた。

そんなつもりはなかったけど、君に会えるかもなんて、少しばかり期待してしまう。


長い旅路の中で、君がいない時間の方が多かったけど、ふと思い出して、涙に暮れる。

君がどこまでも輝いていたのを覚えてる。

君の花が咲くような笑顔を、今でも覚えてる。

君が、勇気を振り絞って言ってくれた言葉を、忘れることなんて出来ない。


もし、君が待っていてくれたなら、言い忘れたことを伝えたい。


君のことが好きだよ。



どうか、願わくば、

その次にもし、逢うことができたなら、君と幸せになりたい。

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