見出し画像

PhotographySocialFrame #03

展示をします。

タイトルは「PhotographySocialFrame」
100枚の写真で構成された作品です。

なぜいま写真の展示をしよう思ったのか、考えていることと制作過程を、日記的に残していこうと思います。
もしビビッと来たら、展示へ是非お越しください !

PhotographySocialFrame
Toshiki Okamoto

2023.12.23 - 24
東京 原宿 デザインフェスタギャラリー EAST 302



展示の見せ方において、日本の伝統文化を参考にしている。
神社の空間の作りが好きだ。
日本の昔からの空間や視覚のデザインは、とても合理的だが、西洋の合理とはまた違う。
言うなれば、はっきりと中心があるのではなく、分散的だと思う。
分かりやすい例は鳥居だ。
あの形、2本の柱があって、2本の少し飛び出した横棒が乗れば、それはもう鳥居と認識される。

サイズや数は関係なくて、権威的な中央の承認は必要なく、日本中どんな場所で、誰が作ってもいい。
赤かったり木だったり石だったり金属だったり、形も色もそれぞれだ。
どんなに田舎に行っても、道端にミニサイズの鳥居があって、その下にお供え物があったりする。
このオープンソースはグッとくる。
畳のようなモジュールシステムも好きだ。

西洋の装飾的な様式とは違い、一つ一つのモジュールは極めてシンプルな造りをしている。
でも、その組み方がとても多様だ。

部屋のサイズに合わせて、様々に変化する複雑な組み方が考案されている。
シンプルな単位を、様々な数量・形態で組むことであらゆる環境に対応してしまう日本の美意識は、とても脱中心でネットワーク的で、しっくりくる。
製造方法を共有するのも簡単で、材料の調達も楽だしコストも低い。
今回の展示においては、写真の配置においてこれをやりたい。
この100枚の写真の展示は、今回限りのものではなく、今後もあらゆる場所であらゆる形態で繰り返せるように設計しておきたい。
今回はその第一回なので、ルールを決める必要がある。
まず、写真のサイズは、紙のサイズの規格に従うことにした。
世界中で共有されている、A4、A3、A1 といった規格があるのだから、それをそのまま使う。

すると、壁に写真を並べる配置もおのずと紙のサイズのグリッドに従うことになる。
今回の展示会場の壁のサイズは、右、前、左の3面合わせて、ちょうどA2が100枚敷き詰められる。
縦画面の写真がほとんどだが、横画面の写真もあるので、写真のサイズはセブンイレブンで印刷できる最大サイズのA3として、一枚一枚に与えられたA2サイズのフレームのなかで、左上に配置する。

左下の余白には、写真の半分のA4サイズの普通紙に家のインクジェットプリンターで各写真のIDとタイトルを刷って貼る。

縦写真では綺麗にA3とA4が並び、横写真では重なるが、読める。
このA2がモジュールとなり、様々な配置方法が許容される。

3面の壁の完成予想図

今回は壁の面積がギリギリなので、グリッド状に敷き詰めるが、展示場所によってはこの限りではない。
モジュールの半分が写真、そのさらに半分が文字、という仕組みなので、必要であれば、A2 を A1 に変えたり B4 に変えたりしても構わない。
タイトルの文字のサイズについてもシステムがあるので、次回お楽しみに !

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?