エラい人のプレゼンデータの煮詰め方
今回は、プレゼンデータを煮詰めていく過程を紹介します。
会長や社長、役員など、普段ほとんど接することのないエラい人。
緊張するし、決めることは決めなきゃいけないしで、わりと大変な思いをしていました。
社長と言っても自分たちの親分なので、慣れてしまえばコミュニケーションも簡単なのですが、最初は緊張しがちですよね。
私も最初はかなり緊張していました。基調講演の内容を決める、社長スタッフや関係者の打ち合わせで、15名ぐらいが役員用の会議室に詰めて打ち合わせとか、酸欠起こしそうでした。
「30代半ばのヒラ社員が一名、間違えて入ってきてまーす」
という空気感でした。笑
緊張しますが、内容を決めていく会議に入っていると、伝える要点などの理解が深まることもあり、とても貴重な情報を得ることができます。
いま、会社で経営者や役員クラスのプレゼンを作っている方は、ぜひ参加してみてください。
そこでのtips
・自分が何者か明確にする
・異議がある場合はきちんと伝える
この2つです。
まず、自分の演出
内容を決めていく、情報整理の頭のいい社員や管理職の方が沢山参加していると思います。
社長室スタッフや、経営戦略部の生え抜きの担当者、広報やIR部門の責任者、スピーチライターなどなど。
その中で、「私はプレゼンを視覚化する役割」ということがわかるように、他のスタッフと役割が異なるように、自己演出します。
簡単なのは、デザイナーのように(そうでない方もクリエイターに見えるように)身だしなみや身につけているものを少しだけアレンジします。
メガネのフレームに色が着いているものを使ったり、シャツやネクタイの色を少し変えてみたり。腕時計や指輪でも演出可能です。
PCもmacにして、小さめのステッカーを2,3枚貼ったりしておくとそれらしい感じが出ます。
会長や社長の視点で、「この人(あなたです)は絵描きだから、内容や数値については他の人間に確認する」「ビジュアルについてのコメントはこの人(あなたです)の意見を参考にする」という認識を持ってもらうようにします。
視覚で情報を伝える仕事ですし、自分自身のポジショニングを視覚表現してみましょう。
私の場合、デザイン部門に所属していたということもあり、ほぼ金髪・あごひげプリントシャツにピアスという少し変わった社内仕様で打ち合わせに参加していました。
デザイン部門にはもっと激しい社員、巨大アフロヘアーのデザイナーとかかなりにぎやかだったので、当時は何も考えずそのままの格好でスタッフやってました。
今から思えば本社の意思決定部門のフロアではかなり浮いていたはずです。
関係者各位、空気読めずすみませんでした。
そうすると、難しい内容、経営数値とか調整事項については一切こちらに振られることはありませんでした。
その代わりに、ダイヤグラムや画像での表現についての発言はキチンと聞いてもらうことができてました。
派手な演出は必要ないと思います。
眼鏡のフレームに色が入っていたり、腕時計が少しマニアックだったりするだけで、十分演出可能です。
macも社内のシステムがOKであれば、使ってみてください。結構アピールできます。
会議メンバーで、自分の役割が視覚的に判断できるように演出する。
まずはここからです。
ふたつめ
異議がある場合はきちんと伝える。
私が使った方法は、社長にツッコむ、です。
サラリーマン生命をかけたツッコミです。
「なに言っちゃってるんですか!(苦笑)」
と基本フレーズですが、効果ありました。
(苦笑)←ここ大事です。
社長の御前会議の中で、仲のいいスタッフとツッコミあいながら打ち合わせしていたので、ちょっと思いついてやってみたら、意外にいけました。むしろ若干喜んで一緒に笑ってました。
ほんとホットしました。
トップになると、面と向かって意見されることも少なくなるんですかね。誰もができる方法ではないと思いますが、普段の雰囲気作りができていれば、案外受け入れられると思います。
社長だって一人の人間ですからね。
勇気が入りますが、うまくいくとその後がすごく話しやすくなります。
ほかのスタッフもいろんな方法を持ってました。
英語のスピーチを担当してるA氏、あまりにも何度も社長にスピーチの練習をさせるため、
「何回もうるせぇ!俺だが誰だかわかってんのか!!」
ってマジギレされてました。
(あんた、社長やがな。)
…心のなかでツッコミました。
でも彼はクビにもならず、異動にもならずその後もスタッフやってました。
教えてもらえませんでしたが、社長にスピーチ練習をさせる、絶妙なタイミングがあるらしいです。
社長に意見する連携プレーは他にもあるので、機会を見て紹介します。
ちょっと長くなりましたが、
プレゼンデータを煮詰めていく過程のtips
・自分が何者か明確にする。
→プレゼン内容を視覚化する担当者ということが、傍目で見てわかるように自身を視覚表現す る。(メガネとかmacとか)
・異議がある場合はきちんと伝える。
→笑いを交えて伝える。ただし場の雰囲気作りが大事。意見を言われることに対しては意外に歓迎される。(個人の感想です)
この2つです。
ではまたの機会で。
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