エラい人の写真えらび
こんにちは、ゲッコー首藤です。
エラい人のプレゼンに使用する写真について。
今回は、エラい人本人の肖像写真についてお話しします。
いろいろなプレゼンで肖像写真を扱ってきました。
その経験を通じて掴んだ傾向は、
・国内のエラい人の肖像画像は明るくてフラット
・海外のエラい人の肖像画像は陰影がしっかりついていて、ドラマチック
日本のプレゼンの肖像画像(以下肖像画像)は、
すべての要素をはっきりとピントを合わせて撮影。
背景も明るく(真っ白や明るいグレーとか)照明も
すべて明るく設定されています。
顔や体の向きも正面に近く、
いわゆる証明写真に近いカットのものが多いです。
これは、広報部門や渉外部門が管理されている
役員一覧の撮影ルールに合わせているからかもしれません。
途中で役員交代があったときなど、
新しい方のみ、同じ設定で撮影して、該当する役員の方のみ差し替えても、
全体で違和感が出ないようにしている!というような利用かと思います。
ところが海外のエラい人の肖像画像は、
カメラに対してアングルを大きくとっていたり
(ときには真横を向いているショットもあります)
陰影をはっきりさせて、
背景とあわせて空間の奥行きを感じさせる肖像画像がほとんどです。
表情も笑顔や微笑みなど細かいバリエーションが用意されています。
海外企業でも、企業サイトで紹介されている役員画像は、
日本と同じフラットな表現のものですが、
プレゼンには別の肖像画像を使用されます。
例えると、役員紹介サイトの肖像画像が図鑑の写真的な印象に対して、
プレゼンの肖像画像は映画のワンシーンのようなカットを使う!
そんな違いがあります。
象徴的な事例を2つ紹介します。
同じ組織にいた、アニュアルレポート担当のグラフィックデザイナーは、
役員全員を並べた撮影に際し(全員集合ショットです)、
気になる役員については左右非対称のメイクを指示していました。
全世界に発信するレポートで有ることから、
アングルにあわせてそれぞれの役員のメイクを最適化して、
画像全体として力のあるメッセージを伝えることができるように
演出していた、とのことです。
海外プレゼンで使用する女性音楽アーティストの画像で、
一つは、ほぼ正対したカットでスタンダードなもの、
もう一つは、胸元のラインが強調される上半身をこちらに倒した(前傾した)ややセクシーなショット。
どちらを使おうか画面上で比較して悩んでいたときに、
偶然広報担当役員が後ろを通りました。
厳しいことで有名なUSの女性の役員だったのですが、
比較検証している画面を見てすぐに
「こっち使いなさい」
とセクシーなショットの方で指示されました。
海外の役員だったので、日本とは画像に対するセンスの違いがとても大きく、印象に残っています。
最近の国内の企業でも、
特にスタートアップや海外で活躍されているところは、
いろんな肖像画像のバリエーションを持っていて、
シーンにあわせて選択するということができるようになってきました。
日本のフラットな表現の肖像画像ですと、
海外でのプレゼンでは少し弱くみえてしまいます。
逆に海外の役員の画像を、日本国内のプレゼンで使用すると、
印象が強すぎて会場の雰囲気がそちらに引っ張られてしまう、
プレゼンの内容よりも際立ってしまうことがあります(濃い感じです)。
エラい人のプレゼンの肖像画像のtips
・国内のエラい人の画像を海外で使う場合や、海外のエラい人の画像を国内で使う場合、トーン調整が必要
・できれば、それぞれの地域のトーンに合うような役員紹介サイトとは異なる画像を支給してもらう、もしくは撮影
広報部門や渉外部門、秘書部や社長室が他の肖像画像を
持っていることが多いです。
必ず確認して選ぶようにしましょう。
ではまたの機会で。
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