2022年 私のベストアルバム

Amazon Musicからお薦めされるまま、これまで聴いたことがなかったアルゼンチンやブラジルの音楽に触れた1年でした。その他もほとんどが今年初めて聴いたミュージシャン。「リボルバー」も「エル・モカンボ」も最高!でしたが、リマスターや発掘音源的なリリースは選外としました。

■ Melodía baldía / Sebastian Macchi

まずはアルゼンチンから。アルゼンチンの音楽に興味を持つきっかけを与えてくれた作品。多彩な楽曲、美しいメロディー、巧みな曲の展開とアレンジ。ウルグアイやブラジルのミュージシャンも多く参加。

■ Jardinería para Principiantes / Federico Arreseygor

アルゼンチンのシンガーソングライター/ピアニストによる4作目。ピアノ、ベース、ドラムスによる華麗なサウンド。美しいコーラスとベースの貢献大。

■ Va Siendo Tiempo / Carlos Aguirre

カルロス・アギーレ―の名前は聞いたことがあっても、実際に作品を聞くのは今回が初めて。ギターを中心としたアコースティックな楽曲が並ぶ。美しいアギーレのボーカル入りとインスト曲が半々の構成。 

■ FLEA MARKET MUSIC / Leonardo Marques

続いてブラジル。「ノスタルジーのアンサンブルであり、思い出や夢、アイデア、音、匂い、言葉、感情、場所、時代といったもののコラージュのようなレコード」とのこと。一聴して好きになりました。

■ Canto Sedutor / Mônica Salmaso e Dori Caymmi

部屋に飾りたくなるようなジャケットに惹かれて聴き始めた作品。モニカ・サイマーゾ(ボーカル)とドリ・カイミ(ボーカル/ギター/作曲/アレンジ)の共演盤。

■ In Common III / Walter Smith III & Mathew Stevens

続いてジャズ系へ。聴くにつれ好きになっていった作品。54分の大作ながら、平均3分半ほどの多彩な曲が並び飽きることがない。主役二人に加え、Kris Davisのピアノが印象に残った。

■ View With A Room / Julian Lage

全10曲のうち7曲にビル・フリゼールが参加しているが、黒子的な役割で主役を盛り立てている。期待した通りの素晴らしい内容。なんでこんなに気持ち良いのだろう...。

■ Panamá 77 / Daniel Villarreal

パナマ出身でシカゴを拠点とするドラマーのソロデビュー作。バラエティー豊かな自作曲が並ぶ。凄い異国情緒を放つ10曲目は、パナマのオルガン奏者Avelino Munozに捧げた曲と知り納得。

■ Every Note Is True / Ethan Iverson

まず素朴な合唱による1曲目にぐっと引き付けられた。ジャック・ディジョネットを招いたこのトリオのモデルは、デューク・エリントンの「マネー・ジャングル」とのこと。ピアノの音の粒立ちが美しい。タイトルもジャケットも素敵。

■ The Parable of The Poet / Joel Ross

一曲目からこれまでに聴いたことのない新しい音楽に触れたような気がした。就寝前によく聞いた作品。ジャケットも美しい。

■ Horizons  / Jasmine Myra

この作品は良く聴きました。マシュー・ハルソールがプロデュースしたフルート/サックス奏者のデビュー作。弦楽四重奏を含む10人編成のサウンドはとても新鮮に響きました。

■ Yonn / Gregory Privat

キャリア初のピアノソロ作品とのこと。ジャズとクラシックを軽々跨ぐ見事なピアノに加えて、本人のやさしいボーカルも魅力。来日していたことを知らず残念...。

■ Alone Together / Johanna Linnea Jakobsson

デンマーク出身でスウェーデンで活動するサックス奏者&ボーカリストのデビュー作。ギターやドラムスも活躍するバンドとして素敵な作品だと感じた。

■ Watch The Sun / PJ Morton

ここからはジャンルは雑多に。現代のR&Bだのソウルだの言われてもピンとこないことが多い年寄りの私ですが、この作品は好きになりました。ジャケットを見て1970年前後の作品かと思った…。

■ Breaking The Thermometer / Leyla McCalla

ハイチ出身の両親を持つレイラ・マッカラのこの作品には、一度聴いたら忘れない独特のメロディーと、自らが演奏するチェロとバンジョーを活かしたユニークな音作りが詰まっている。タイトルの「温度計を壊す」にはどんな思いが込められているのだろうか。歌詞の理解して聴きたいのだが...。

■ Cruel Country / Wilco

「Jeff Tweedyとそのバックバンドの作品か?」そんなファーストインプレッションは、聴き込むにつれどうでもよくなった。ゆったりとしたフォーク/カントリー・タッチの曲が並ぶ全21曲77分の力作。

■ Maybe So / Paul Brady

NHK FMの「Weekend Sunshine」で聴いたのがきっかけ。アイルランドのシンガー・ソングライターによる最新作。75歳にしてこの瑞々しさ。

■ Going Places / Josh Rouse

ジョシュ・ロウズも今年初めて聴きました。ポップ職人ですね。過剰でも地味でもないほど良いアレンジで仕上げられたキャッチ―な曲が続きます。

■ V I N C E N T / FKJ

FKJは昨年の「Just Piano」が大好きだった。今回も期待通りの力作。2曲目でサンタナがギターを弾いているのには驚いたが、意外にも違和感がなかった。

■ Just One Voice / Michelle Willis

すぐ後に出たライブ盤を聴いて、ああ素晴らしいなと。その後スタジオ盤を聴いたらやっぱり良かった。



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