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帰ってきた!『ス~ハ~マーケット』
2021年8月のコロナ禍で、TSDとコレド室町の2会場で実施した『ス~ハ~マーケット』。今月から毎月、朝市のある第3日曜日にかけて実施することにした。
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毎月、朝市を第3日曜日に実施している板橋不動通り商店街。本物の杵と臼を使って餅をつき、つきたての餅を買いに来るお客さんで長蛇の列ができる。
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ス~ハ~マーケットとは、福祉事業所で作られた商品を委託販売する機会。
そして、その福祉事業所に大か小の箱を選んでもらい、その箱の体積に入れられるだけの量を場所代とし、送料の往復と合わせて福祉事業所に支払ってもらう。会期が終わったらその箱に商品を入れて戻し、売り上げ100%ー場所代を引いて、請求書を送ってもらい、TSDが支払うという仕組み。
簡単な仕組みをつくり、開催の手間は最大限に省き、回数を多く重ねていきたいと考えている。
ス~ハ~マーケットを開始することにした理由は3つある。
1つ目は、福祉事業所に通う障害のある人たちの月々の工賃をあげるために、日々、奮闘している現場職員の応援のため。
2つ目は、福祉事業所のことや、障害のある人のことを知らない人たちに、こうした商品を通じて、その存在を知ってほしいから。
3つ目は、この場のことを知ってもらいたいから。
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現場の職員の方から、商品の背景を伝えてもらう機会ができることで、お客さんはその現場のことをよく知って商品を買っていただけるということは、お互いにとてもいい機会になる。
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それぞれの商品について、ほぼ様々なエピソードがある。
モノづくりの背景が、普通とは違う理由があったりする。それは1つの大きな魅力だと思うし、よく言われる議論ではあるが、同情で買ってもらうということではなく、そのエピソードと見せ方ひとつで、お客さんの購買意欲がわく。
そもそも、ほしいと思うものは、実用的であるものと、単に魅力を感じてほしくなるものがあり、機能があるもの、日常で使うものはほぼ持っていたり、ネットや100円ショップで買えたりするので、こうした場での買い物というのは、別の意識で買い求めるもの。
ブランド品を買うのも、信仰のようなところがあると言われているが、福祉の現場のものも、自分のアイデンティティや、何かに貢献したい自分の気持ちを反映させるものだったりする。
今回も様々な方がたくさん見えて、いろんなものが売れていった。
何だか惹かれるもの、自分の身に着けたり誰かにプレゼントしたりしたくなるかわいいもの、インテリアに使いたくなるもの・・・。
皆さん、とても長いこと見入っては吟味して、選ばれたものをお買い求めいただいた。
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2021年にも、いたばしタイムスに掲載していただき、たくさんの区民の方と出会えた。今回からもいたばしタイムスさんに掲載していただいた。
いたばしタイムスを見てきました~という方が次々といらっしゃった。1人の若い女性に、なぜこの記事を見てこようと思ったのか尋ねた。
高島平にあるスマイルマーケット(福祉事業所の商品を売っているキオスクのようなところ)の存在はしてるけれど、行く機会がなかなかない。
日頃気になっているけれど、平日勤めて遅くに帰ってくる会社員の方には福祉の商品を日ごろ手に取る機会はほとんどないということにこの一言を聞いて気が付いた。
それでも日頃、気になってはいるということ。この一言を聞いて、だからこの商店街で金土日にス~ハ~をやることはやっぱり重要だと確信した。
それと同時に思いが巡ったのは、こうした機会に福祉の現場や障害のある人のことを企業の人が知ることは、障害者雇用の課題の解決にもつながるということ。
もはや、SDGsという世界共通の目標が掲げられ、企業は何かしらそのゴールを目指すことをしようとしている今だからこそ、こうした社会の中で場を持ち、人やコトをつなぎ、言語文化の違いを超えて、翻訳するような場や立場が長い目で見るととても重要で、その媒介に『商品』というものはハードルが低く存在する。
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いたばしタイムスと商店街の朝市、また通りすがりの人たちと出会えたことから、この機会を続けていく意義を感じた3日間だった。
こういう想いはここには記しているが、今後も、単に『福祉の現場で生まれたかわいい、面白いモノを売っています』というシンプルなフレーズで広報していく予定。
初回の最後に、TOKYO SOCIAL DESIGNの根幹にあるミッションは、深いところにあるということをここにはまとめて書いてみた。
次回は、10月13、14日10時~19時、15日6時30分~17時に開催予定!