リターン後の初ツーリングは箱根(その2)
東名高速を西進すると海老名の先からは山岳地帯に入ってくる。
だいたい4000rpmで法定速度になるのでバックミラーを見ながら気持ちのいい回転数と巡航速度を探りながらいくつかのトンネルを抜けていく。
トンネルの出入りで気温と湿度がどんどん変化する。
大井松田の先で左右にルートが分岐するが、僕は迷わず右を選ぶ。
右ルートは本来上り線向けだったルートを下りに使うようになったと聞いたことがある。道中は山を避けるようにカーブが続くが本来上り用、本来とは逆に入り口が緩やかで奥がきついレイアウトなので、頭を使いながらラインを考えるのが好きだからだ。
7月とはいえ、山岳部の日の出直後の空気は湿気を帯びてキンと冷たく感じる。
左右に車体を傾けながら体重移動とスロットルでリズムを取りながらコーナーを抜けていく。排気音が心地いい。
次から次へ現れるコーナーと向き合って、ずっとそうしていたいと思っていると、左右コースの合流地点となる。左にウインカーを出しながら後方確認、トラフィックが少ないため三つの車線をまたいで足柄インターへ入る左端のレーンにコースを取るのは楽なモノだ。
3車線をまたぐ車線変更に体を使ってマシンをコントロールしていることを実感する。
合流するとすぐに足柄SAだ、ここから富士山がよく見えるので写真を撮ろうと決めていた。今度はバイク用の駐車スペースを見つける。先約のBMWのRが1台止まってるがライダーは見当たらない。数台あけたスペースにXSRを滑り込ませてエンジンを切る。
右手には夏の黒い肌をした富士山がいつものようにたたずんでいる、山岳コースを抜けてココで富士山を見るのが僕は好きだ。
トイレに寄って、誰も座っていないテラス席で缶コーヒーを飲む。
贅沢だ・・・
会社で飲む缶コーヒーに比べてこんなに味が違うように感じるのは気持ちの持ちようなんだろうな・・・
オートバイ・・・買って良かった・・・
ここで5時、家を出てまだ80分
つづく
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