リターン後の初ツーリングは箱根(その3)
足柄SAで休憩を終え本線に戻る。
御殿場ICは目と鼻の先だ。
本線から出口に向かいゆっくり左ターンで東側の料金所に向かう。するとここでも高いギアのまま進入してしまい、コーナー後半でバンク角と速度の帳尻が合わずラインが膨らむ・・・げえ・・・乗れてない・・・
というか昔のバイクは”えいやっ”てバンクさせないとバイクは寝てくれなかったけれどXSRはとにかく操作が軽いので昔の感覚ではダメだと痛感する・・・
ここでもう少し捕捉すると、コーナーリング中のバンク角は倒してからは一定で出口ではアクセルを開けながら起こしていくのが一般的なのだが、前記の乗れていない状況とは、緩い速度高いギアでコーナーに入りコーナー中に速度が低下しバンク角が深くなってくるのをアクセルオンでバイクを起こそうとするが、選択したギアが高すぎてトルクが足りなくてバンク角が思っているより深くなる事象・・・ちゃんとそれなりの低いギアで回ればそんなこことは起きないのだが、XSRの低速でトコトコ走れてしまう特性に甘えてシフトをサボるからこんなことになる。
だめだ、まだ全然慣れてないぞとETCをくぐりT字の信号を右折して箱根に向かう。そういえば35年前にDT125を駆って友人を訪ねたのを記憶の引き出しから思い出す。その頃とは芦ノ湖へ向かう峠へのアクセスは変わっているな・・・と思ううちに上りになりつづら折りを登っていく。2回もドキッとしたのでギア選びは慎重に、上りだからあまり気にしなくてもいいのだけれど充分に侵入で速度とギアを落としながら丁寧にクリアしていく。
絶対にこけられないから周りから見たら滑稽かもしれないけど、そんなことはどうでもいい。
まずは慣熟だ。
そう言い聞かせながら登っていくのだが、それでも御殿場ミュージアムタワーの左180°コーナーで同じ事をやらかす私・・・
やっぱりまだ体が慣れていない・・・
乙女峠のトンネルを抜け、右にターンし坂を下る。芦ノ湖側の盆地に入り空気が変わる。
信号を抜け、観光ホテル街を抜けると目の前に広がる平原・・・仙石原だ。一面に生えているススキの香りがヘルメット越しに香ばしく香る。
ああ、箱根に来たんだ・・・
しかし、車ではやろうと思えば走りながらでも片手運転で風景写真を撮れるが(おいっ!w)、バイクはそんなことは出来ない。なおさら自分の記憶に焼き付けることだけなので余計に覚えておこうという気持ちになる。
しばらく走ると強羅に抜ける道と芦ノ湖方面分岐点、芦ノ湖見へ向かうため進路を右に取る。このころから前に走る車に追いつきのんびりと後を走る。しばらく走ると湖を望む桃源台だ・・・さらに進み湖を背にして山を登ると硫黄の匂いが遠くに香る、左に行けば大涌谷だがそこに至る道は時間制限で入ることは出来ないため湖に沿ってアクセルを開ける。
ほどなく元箱根を過ぎ箱根公園を左手に、関所ととても立派な箱根杉並木を向け、湖畔の駅伝ミュージアムまで辿り着いて休憩・・・周りにはちらちらとライダーの姿もある。駅伝ミュージアムと言うだけに早朝から大学生らしい合宿メンバーが練習走の準備をしている。鍛えられた若者達、あふれ出る若さが眩しい。集合場所の大観山までは目と鼻の先まで来た
まだつづく
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