“帰省警察”の皆さん! 単身赴任のオッサンの帰省は“不要不急”に該当しませんから
「世間」 = 貴方と関係のある人たちで成り立っている世界
「社会」 = 貴方と何も関係がない人たちがいる世界
“何も関係ない人”と、何回かすれ違う機会があり、会話するようになっても、それはまだ「社会」
やがてお互いが名乗り、どこに住んでいるかということを語り合う関係に発展するば「世間」ができる。
(【同調圧力】日本社会はなぜ息苦しいのか By 鴻上商史・佐藤直樹 より抜粋)
「世間知らず」とは言うが、「社会知らず」とは言わない。
「世間体を気にする」とは言うが、「社会体を気にする」とは言わない。
「社会貢献」とは言うが、「世間貢献」とは言わない。
そもそも“世間”と“社会”の違いとは何だろうか?
様々な見解はあるが、
「社会」は?
バラバラの個人で成り立っているので、“法律”が存在する。
“法のルール”が崩壊すると、暴動や略奪に結び付きやすい。
『日本人は「世間」に住んでいるが、「社会」に住んでいない』
災害発生時の避難所では被災者の間で“暗黙のルール”が生まれ冷静に行動する。
東日本大震災等の大災害時には、この光景が世界に発信され絶賛されたことは記憶に新しいと思う。
『負けた試合で観客席を掃除して帰る日本人サポーター』
日本代表が負けた試合で良い気分ではないにもかかわらず、試合後のスタジアムを掃除して帰る日本人サポーターの姿をTwitterやFacebookで見かけた人たちから賞賛の声があがった。
ロックダウンという“法のルール”がなく、“外出自粛”や“休業要請”によってコロナ禍を乗り切れる日本人にとって、最強の抑止力となるのが「世間様」ではないだろうか?
ファクターXの正体は?
「世間様」による“同調圧力”によって“暗黙のルール”に従うようにという“空気”が醸成され、「世間様」に忖度すること(笑)
どれも何の形もなく、明文化・見える化することもできないモノだ。
“コロナ警察” “自粛警察” “マスク警察” そして“帰省警察”といった正義なのか?悪意なのか?理解できない自然発生的に現れる“自警団”は、「世間様」に対する“忖度”によるものだろう。
単身赴任のオッサンは、
“会社”という「世間」で“忖度”しなければいけない“同調圧力”の中で息苦しく過ごす。
“家庭”という「世間」では
「オヤジ!臭いわ!」
「稼ぎも少ないのに偉そうにするな!」
と白い目で見られイジメられる。
“会社”と“家庭”という「世間の眼」が怖いのだが、
夜の街という「社会よりの世間」に“癒し”を求めて、アルコールや様々な誘惑に負けて羽目を外してしまってしまうオッサン
“ネット社会”という「仮想社会」に安らぎを求め『エロサイト』の罠にハマってしまうオッサン
“SNS”という「知らない人とちょっと繋がれる社会」に積極的に参画し日頃のウップンを誹謗中傷で紛らわすオッサン
会社という「世間」を辞めて、「社会」で働く“フリーランス”になる勇気はない単身赴任のオッサンは、「世間」でしか生きていけない生き物なので、年末年始に独りぼっちで「社会」に置いては、ろくなことは無い。
“帰省警察”の皆さん!
単身赴任のオッサンの帰省は“不要不急”に該当しません。
“会社”という「世間」の皆さん!
【働き方の多様化】が求められているのだから、【休暇時期の多様化】も検討していきませんか?
“テレワーク”への移行も進むと思いますよ。
“家庭”という「世間」の皆さん!
帰省中の単身赴任のオッサンには、優しく・厳しい“しつけ”をお願いします。
単身赴任のオッサン!
“家庭”という「世間」では、所詮“よそ者”なのだから、“世間の暗黙のルール”に従順に従おう!
“会社”という「世間」で学んだ“忖度力”を最大限に発揮して“家庭”という「世間」に喜んでもらいましょう!
“会社”というのは、“社会”をひっくり返した文字なので、『限りなく「世間」に近い「社会」だ。』