CHICAGO- HARRY TRUMAN(&音楽四方山話)

1975年リリース・アルバム『Chicago VIII(未だ見ぬアメリカ)』からの先行シングル「Harry Truman(拝啓トルーマン大統領)」がBillboard チャート第13位を記録するスマッシュ・ヒット。

この楽曲の作詞作曲者である民主党支持者のロバート・ラムは、ウォーターゲート事件の発生による政治不信、ベトナム戦争の実質的敗戦によって疲弊感漂う混沌と混乱のニクソン政権のアメリカには「新しいリーダー」が必要だと訴えたかったのでしょう。

「America needs you, Harry Truman」「Harry, could you please come home」という歌詞にあるように、反ニクソン姿勢が表れています。

しかし、この楽曲に対して、ある広島在住(?)のChicagoファンが「原爆投下の張本人であるトルーマンを讃えるのはいかがなものか?」と指摘したところ、Chicagoサイドはこの楽曲のプロモーション活動を止めて、日本公演では演奏を自粛したそうです。

ちなみに『A Song for Richard and his friends』というニクソン元大統領を強烈にディスった楽曲もロバート・ラムは作っています。
ライヴ・アルバムではヴォーカル入りですが、スタジオ・アルバムでインストゥルメンタル・バージョンしか存在していません。
この楽曲は日本公演ではヴォーカル入りで演奏されました。

↓ インストゥルメンタル・バージョンはコチラ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=vrbwDtEhvkw

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