【元ネタ深掘り】第5部「黄金の風」feat.暗殺者チーム(リゾット&ホルマジオ)
暗殺チームの背景
所属: 暴力組織「パッショーネ」
目的: ボスの正体を暴き、「矢」を奪取して組織を支配する。
反逆の動機:
暗殺チームのメンバーは、パッショーネ内で地位が低く、不当に扱われていると感じていました。特に、利益配分や扱いの不平等に不満を抱いており、組織の頂点に立つボスに対して強い憎悪を抱いています。
リゾット・ネエロ
暗殺チームのリーダーとして抜群のカリスマと合理性を発揮
スタンド「メタリカ」
“鉄分操作”というユニークかつ凄惨な能力で、対戦相手を一方的に追い詰める危険な力
「Risotto Nero = イカ墨のリゾット」の名前になったのか?
荒木飛呂彦先生は公式に詳しく言及していません。
元ネタは、世界中で1億2,000万枚のアルバム・セールス、150億回以上のストリーミング再生数を記録したアメリカの“最高のメタル・バンド”
1981年にドラマーのラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)とギタリスト兼ヴォーカリストのジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)によって結成されたモンスター・バンド
怪我で縫った針の数は156
さらに身体には何ヵ所もの火傷の痕が残っている
ジェイムズ・ヘットフィールド
METALLICAの音楽、ジェイムズ・ヘットフィールドには「容赦のなさ」があります。
それはリゾットの戦闘スタイルそのもの。
敵を追い詰め、鉄分を操作して攻撃するリゾットの姿は、まるでMETALLICAの音楽が形を持ったかのような存在感です。
ホルマジオ
陽気で粗暴な性格を持ち、軽薄な印象を与えるキャラクター。
チーム内では比較的地味な立ち位置ながら、戦闘では冷静さと計画性を発揮します。
スタンド「リトル・フィート」
触れた対象(生物・無生物問わず)を徐々に縮小させ弱体化させます。
元ネタは、アメリカのロックバンド
「Little Feat」
Little Featという名前は、リーダーでボーカリスト兼ギタリストのローウェル・ジョージ(Lowell George)が友人から「お前の小さな足(little feet)」と言われたことがきっかけで、スペルを「Feat(偉業)」に変えてバンド名にしました。
ローウェル・ジョージ は、もともとフランク・ザッパ率いる「The Mothers of Invention」のメンバーでした。
しかし、ローウェルが「Willin'」という曲をザッパに披露した際、ザッパはこう言ったとされています:
これをきっかけにローウェルはザッパのバンドを去り、Little Featを結成しました。
このザッパの「突き放し」がなければ、Little Featは生まれていなかったかもしれません。
「Willin'」は、デビュー・アルバム『Little Feat』とセカンド・アルバム『Sailin' Shoes』の収録曲
「Willin'」のレコーディングで、ローウェルはスライドギターの演奏で 指を切り落としそうになった という逸話も残っています。
「Willin'」は、トラックドライバーたちのアンセムとして知られる名曲です
歌詞には、「Weed(大麻)」「Whites(覚せい剤)」といった単語が登場し、当時のカウンターカルチャーの雰囲気を象徴しています。
この曲は単なるドラッグ賛美ではなく、「人生の旅路」を比喩的に描いています。
「Willin'」も収録されているライブアルバム『Waiting for Columbus』は、「史上最高のライブアルバム」のひとつとされています。
録音場所のひとつであるワシントンD.C.の「Lisner Auditorium」では、観客が曲に合わせて足踏みをし、この「足音」がライブ録音に微妙なリズム感を加えています。
Little Featは、音楽だけでなく 食べ物 にも深いこだわりを持つバンドとして知られています。1973年のアルバム 『Dixie Chicken』 のタイトルはもちろん、歌詞にも「フライドチキンとウイスキー」が登場します。
バンドのツアー中も、メンバーたちは常に地元の食べ物を堪能することに熱心で、ツアーバスには調理器具を積んでいたこともあるとか。
ローウェル・ジョージは、1979年にはソロ・アルバム
『Thanks I'll Eat It Here(邦題:特別料理 イート・イット・ヒア)』
をリリース。
同アルバム・ツアー中の6月29日のヴァージニア州アーリントンでホテル滞在中に倒れ、ドラッグのオーバードーズによる心不全で死去(享年34歳)
リゾット・ネエロとヘヴィメタルバンド「METALLICA」
「METALLICA」の音楽を聴いたときに感じる「攻撃性」「破壊力」「不気味さ」が、リゾットのキャラクター性と戦闘スタイルを直感的に理解できます。
リゾットが敵を冷徹に追い詰める場面で、「METALLICA」の重くシリアスな楽曲を聴いてみてください。「音楽が具現化したキャラクター」としてイメージできます。
ホルマジオとアメリカのロックバンド「Little Feat」
荒木先生は、ホルマジオの一見ふざけたような態度の中に、「リトル・フィート」の音楽のような遊び心や軽やかさを感じ取ってほしいのでしょう。
能力のユニークさにバンド名の「Little(小さい)」という意味を重ね合わせることで、「名前が能力や性格にどう関係しているのか?」と想像力を掻き立てられます。
続く、、、