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【元ネタ深掘り】第5部「黄金の風」feat.暗殺者チーム(リゾット&ホルマジオ)

暗殺チームの背景

  • 所属: 暴力組織「パッショーネ」

  • 目的: ボスの正体を暴き、「矢」を奪取して組織を支配する。

  • 反逆の動機:
    暗殺チームのメンバーは、パッショーネ内で地位が低く、不当に扱われていると感じていました。特に、利益配分や扱いの不平等に不満を抱いており、組織の頂点に立つボスに対して強い憎悪を抱いています。


リゾット・ネエロ

暗殺チームのリーダーとして抜群のカリスマと合理性を発揮

スタンド「メタリカ」
“鉄分操作”というユニークかつ凄惨な能力で、対戦相手を一方的に追い詰める危険な力

「Risotto Nero = イカ墨のリゾット」の名前になったのか?
荒木飛呂彦先生は公式に詳しく言及していません。

元ネタは、世界中で1億2,000万枚のアルバム・セールス、150億回以上のストリーミング再生数を記録したアメリカの“最高のメタル・バンド”


1981年にドラマーのラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)とギタリスト兼ヴォーカリストのジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)によって結成されたモンスター・バンド


怪我で縫った針の数は156
さらに身体には何ヵ所もの火傷の痕が残っている
ジェイムズ・ヘットフィールド

James Hetfield

92年8月はカナダのモントリオール、オリンピック・スタジアムのライヴでの出来事だ。ステージ効果で使用した火薬の量が多すぎたようで、爆発と同時にジェイムズは大火傷。すぐに病院に運ばれた。火傷の深さは右腕は1度だったが、左腕は2度から3度だった。1度は皮膚が赤くなる程度だが、3度となると、皮膚が焼けただれるほどの重症だ。
さらにモントリオールでは、オフでバーベキュー・パーティをしていたときに、顔の左面を焦がしている。どうも彼は、この土地では火に縁があるようだ。

しかし手ならわかるけど、何をどうすればバーベキューで顔を焼くことができるのか。ちょっと理解しかねるところではある。

ロック豪快伝説 P310~312
...And Justice For All

94年はハンティングに出かけた際に、乗っていたクルマが事故り、頭を40針縫う怪我を負った。このときは恐らくハンティングは断念しただろうが、やればやったでまた怪我をする。
趣味のハンティングや釣りをしているときにナイフで負った切り傷は無数に
あり、右ヒザにはナイフによる怪我で、20針縫ったことがあった。

ロック豪快伝説 P312
Kill 'Em All

酒に酔っての事故もある。バンドの初期、ヴェノムとのツアーの初日、ウォッカのボトルを落としたときに、手の内側を6針縫う怪我を負った。
また、メキシコでで割れたビール瓶で頭を殴られ負傷。ケンカでは、指関節2ヵ所を骨折したこともあった。

ロック豪快伝説 P312


METALLICAの音楽、ジェイムズ・ヘットフィールドには「容赦のなさ」があります。

それはリゾットの戦闘スタイルそのもの。

敵を追い詰め、鉄分を操作して攻撃するリゾットの姿は、まるでMETALLICAの音楽が形を持ったかのような存在感です。



ホルマジオ

陽気で粗暴な性格を持ち、軽薄な印象を与えるキャラクター。
チーム内では比較的地味な立ち位置ながら、戦闘では冷静さと計画性を発揮します。

スタンド「リトル・フィート」

触れた対象(生物・無生物問わず)を徐々に縮小させ弱体化させます。

元ネタは、アメリカのロックバンド

「Little Feat」

Little Featという名前は、リーダーでボーカリスト兼ギタリストのローウェル・ジョージ(Lowell George)が友人から「お前の小さな足(little feet)」と言われたことがきっかけで、スペルを「Feat(偉業)」に変えてバンド名にしました。


Lowell George


ローウェル・ジョージ
は、もともとフランク・ザッパ率いる「The Mothers of Invention」のメンバーでした。

しかし、ローウェルが「Willin'」という曲をザッパに披露した際、ザッパはこう言ったとされています:

「いい曲だ。でもドラッグについて歌っているから、俺のバンドにはふさわしくない。」

これをきっかけにローウェルはザッパのバンドを去り、Little Featを結成しました。
このザッパの「突き放し」がなければ、Little Featは生まれていなかったかもしれません。


「Willin'」は、デビュー・アルバム『Little Feat』とセカンド・アルバム『Sailin' Shoes』の収録曲

Little Feat


「Willin'」のレコーディングで、ローウェルはスライドギターの演奏で 指を切り落としそうになった という逸話も残っています。

Sailin' Shoes


「Willin'」は、トラックドライバーたちのアンセムとして知られる名曲です

歌詞には、「Weed(大麻)」「Whites(覚せい剤)」といった単語が登場し、当時のカウンターカルチャーの雰囲気を象徴しています。

この曲は単なるドラッグ賛美ではなく、「人生の旅路」を比喩的に描いています。



「Willin'」も収録されているライブアルバム『Waiting for Columbus』は、「史上最高のライブアルバム」のひとつとされています。

録音場所のひとつであるワシントンD.C.の「Lisner Auditorium」では、観客が曲に合わせて足踏みをし、この「足音」がライブ録音に微妙なリズム感を加えています。


Waiting for Columbus


Little Featは、音楽だけでなく 食べ物 にも深いこだわりを持つバンドとして知られています。1973年のアルバム 『Dixie Chicken』 のタイトルはもちろん、歌詞にも「フライドチキンとウイスキー」が登場します。

バンドのツアー中も、メンバーたちは常に地元の食べ物を堪能することに熱心で、ツアーバスには調理器具を積んでいたこともあるとか。



ローウェル・ジョージは、1979年にはソロ・アルバム
『Thanks I'll Eat It Here(邦題:特別料理 イート・イット・ヒア)』
をリリース。

同アルバム・ツアー中の6月29日のヴァージニア州アーリントンでホテル滞在中に倒れ、ドラッグのオーバードーズによる心不全で死去(享年34歳)

Thanks I'll Eat It Here


リゾット・ネエロとヘヴィメタルバンド「METALLICA」


「METALLICA」の音楽を聴いたときに感じる「攻撃性」「破壊力」「不気味さ」が、リゾットのキャラクター性と戦闘スタイルを直感的に理解できます。

リゾットが敵を冷徹に追い詰める場面で、「METALLICA」の重くシリアスな楽曲を聴いてみてください。「音楽が具現化したキャラクター」としてイメージできます。


ホルマジオとアメリカのロックバンド「Little Feat」


荒木先生は、ホルマジオの一見ふざけたような態度の中に、「リトル・フィート」の音楽のような遊び心や軽やかさを感じ取ってほしいのでしょう。

能力のユニークさにバンド名の「Little(小さい)」という意味を重ね合わせることで、「名前が能力や性格にどう関係しているのか?」と想像力を掻き立てられます。


続く、、、






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