ジャズもイノベーターの出現で進化していく
1917年という年は
アメリカが 第一次世界大戦に参戦した年
そして ジャズの世界においては
ニューオリンズのストーリーヴィルが閉鎖になって
ニューオーリンズ出身の白人5人組バンド
オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド
♬Livery Stable Blues♬” と ♬Original Dixieland One Step♬ が初のレコード化されて
ニューオリンズのローカル音楽であったジャズが 大衆音楽として全米中に広まっていった年です
1917年以前:ストーリーヴィルの”イノベーター”
バディ・ボールデン(Buddy Bolden)
”ジャズの父” 「最初のジャズ・ミュージシャン」ともいわれる コルネット奏者
しかし 彼が どれほど凄いミュージシャンであったのかという確固たる証拠はありません。非常に大きな音であったことや絶え間のない即興演奏をしていたということで知られています
(この写真が唯一残っている1905年頃の「The Bolden Band」のもの。上段左から二人目の人が バディ・ボールデン)
初期ジャズ(1917年~1929年)
キング・オリバー(Joe ”King” Oliver)
ストーリーヴィルでも活躍していた コルネット奏者 で ミュート を使用した演奏を先駆け(ルイ・アームストロングの師匠)
1919年にはシカゴに拠点を移して 「King Oliver’s Creole Jazz Band」を結成
ルイ・アームストロング( Louis Armstrong)
● 個人の個性を活かせた 各セクションでのソロ演奏方式の確立
● ”スキャット”という手法
ジャズ史上初のスキャット・ヴォーカル曲 ♬ Heebie Jeebies ♬(1926)
ルイ・アームストロングは ミュージシャンとしてだけではなく、役者、文学の分野にも大きな影響を与えた「エンターテイナー」でもある
スウィング (Swing)
ベニー・グッドマン
スウィングの王様(King of Swing)
【プロデューサー】ジョン・ハモンド 【マネージャー】ウィラード・アレキサンダー の存在が重要
デューク・エリントン
ジャズ界の“公爵”
カウント・ベーシー
オールド・ベイシー ~ ニュー・ベイシー
ビバップ
チャーリー・パーカー
「モダン・ジャズ(ビバップ)の父」
ジャズ史上最高のインプロヴァイザー
デイジー・ガレスピー
"Dizzy"(くらくらする)という通称 「目も眩む程のテクニック」
クール・ジャズ
マイルス・ディビス
説明不要でしょう
ウエストコースト・ジャズ
デイヴ・ブルーベック
当時の普通だった4/4拍子ではなく 5/4拍子の変拍子
ハードバップ
マイルス・ディビス
ハードバップの幕開けは この曲 Dig (1951年)
レコードとして最初の ”モード奏法” 1958年にリリース「MILE STONES」
アート・ブレイキー
「ナイアガラ・ロール」(Niagara Roll)と呼ばれる特徴的なドラミング奏法
1960年代以降へ
50年代 ビ・バップ ~ ハード・バップ ~ モードジャズ
60年代になると
ファンキージャズ フリージャズ スピリチュアルジャズ ジャズロック
と他ジャンルの音楽を取り込みながら
ジャズは 広がっていきます
68年の『マイルス・イン・ザ・スカイ』からエレクトリック楽器を導入
69年の『イン・ア・サイレント・ウェイ』では 70年代のフュージョンシーンを牽引するアーティストが結集
マイルス・デイヴィス - トランペット
ウェイン・ショーター - ソプラノ・サックス
ハービー・ハンコック - エレクトリックピアノ
チック・コリア - エレクトリックピアノ
ジョー・ザヴィヌル - オルガン
ジョン・マクラフリン - エレクトリックギター
デイヴ・ホランド - ベース
トニー・ウィリアムス - ドラム