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【元ネタ深掘り】第5部「黄金の風」feat.Main Characters ③
ナランチャ・ギルガ
仲間を大切にする一方で、少し単純でおっちょこちょいな面もあり、コミカルなシーンを提供することが多いキャラクター
ナランチャ(Narancia)は、イタリア語で「オレンジ(Arancia)」をもじったもの。ギルガ(Ghirga)という姓が、イタリア中部のウンブリア州(特にペルージャ(Perugia)一帯)に集住しているらしい。
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スタンド「エアロスミス」
小型の戦闘機型のスタンドで、機銃掃射や爆弾投下といった攻撃を行う能力を持っていて、敵の呼吸を探知する「レーダー」機能を持っており、非常にユニークで汎用性の高いスタンド。
元ネタは、アメリカの伝説的なロックバンド
Aerosmith
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1973年1月
デビュー・アルバム『Aerosmith(邦題:野獣生誕)』
発売時は酷評の嵐で、レコード会社から契約を打ち切られそうになったが、シングル・カットされた「Dream On」がヒット
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1974年3月
2ndアルバム『Get Your Wings(邦題:飛べ!エアロスミス)』
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1975年4月
3rdアルバム『Toys in the Attic(邦題:闇夜のヘヴィ・ロック)』
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『Toys in the Attic』を直訳するなら「屋根裏のおもちゃ」といったところでしょうが、何故か『闇夜のヘヴィ・ロック』
収録曲名もシュール(笑)
「WALK THIS WAY」=「お説教」
「SWEET EMOTION」=「やりたい気持ち」
「BIG TEN INCH RECORD」=「イカした10インチレコード」
「NO MORE NO MORE」=「戻れない」
「ROUND AND ROUND」=「虚空に切り離されて」・・・など
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1976年5月
4thアルバム『Rocks(邦題:ロックス)』
1970年代のエアロスミスにとって最大のヒット作
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日本では「Queen」「Kiss」と並び3大ロックバンド
「ロック御三家」
として人気に
1977年2月に初来日
1977年12月
5thアルバム『Draw the Line』
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バンド内に蔓延しているドラッグ癖もあり、メンバー間で大喧嘩が勃発。
1979年 - 1980年:ジョー・ペリー脱退期
1980年 - 1984年:ジョー・ペリー&ブラッド・ウィットフォード脱退期
1984年~:レコード・デビュー時のオリジナルメンバーで活動再開
その後も「エアロスミスは二度と活動しない」的発言が飛び交うが、結局数ヵ月後には仲直りし活動再開するということを繰り返す。
鯛焼き大好きバンド
エアロスミス・メンバー全員が「鯛焼き」が大好物であることは有名。
スティーヴン・タイラーは、来日した時に出会った”鯛焼き”にはまり、それ以来、「日本の神秘」と鯛焼きを表現したり、ライブの前に10個も食べたというエピソードもある。
ジョー・ペリーも鯛焼き好きで「鯛焼きは“完全食品”だ」とラジオ番組で語りました。
また、他のバンドメンバーも鯛焼きが好きで、インターネット上に拡散されている次のようなエピソードがあります。
日本公演から帰国するフライトでの出来事。
大量に買い込まれた「たい焼き」が飛行機内に持ち込まれた。
ところがメンバーの誰かが全部のたい焼きを食べてしまったため、スティーブン・タイラーが激怒して大喧嘩が発生。バンドは解散の危機に陥った。
2018年のハロウィン時のスティーヴンが自身のインスタグラム
2023年11月
鳴門鯛焼本舗とのコラボレーションでグレイテスト・ヒッツをカバーにあしらったりんごたい焼きを期間限定販売
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2024年8月3日
スティーヴン・タイラーの声帯損傷が回復しないことで、ツアー活動から引退することを公表
パンナコッタ・フーゴ
彼は非常に知性に優れた青年で、わずか13歳で大学に入学するという天才的な経歴を持っています。しかし、その裏では短気で衝動的な一面もあり、感情のコントロールができないことがしばしば問題となります。
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パンナコッタ(Panna Cotta)はイタリアの伝統的なデザートの名前。
フーゴ(Fugo)はイタリア語で「逃げる」や「追放」を意味する単語。
スタンド「パープル・ヘイズ」
「パープル・ヘイズ」は、拳の部分に取り付けられた6つのカプセルに毒ガスを充満させており、このカプセルが割れると強力なウイルスが周囲に散布されます。このウイルスは、感染した生物をわずか30秒ほどで死に至らしめるという非常に致命的なものです。
ウイルスの拡散を止める方法は、太陽光にさらすことのみです。
元ネタは
The Jimi Hendrix Experience - Purple Haze
"Purple haze all in my brain / Lately things just don’t seem the same"
紫の煙が脳内を埋め尽くす / 最近、物事がどうにもおかしい
"Is it tomorrow or just the end of time?"
明日が来るのか、それとも時の終わりなのか?
"Excuse me while I kiss the sky"
ちょっと待ってくれ、空にキスするから
ジミヘンは殺されたのか?
1970年9月17日、ジミヘンはドイツ人の恋人モニカ・ダンネマンとともに、ロンドン郊外のノッティングヒルにある彼女のアパートで過ごしていました。
その夜、彼はパーティに出席して深夜に帰宅したと伝えられています。
翌朝、モニカが彼の異常に気づき、救急車を呼びましたが、彼は搬送先の病院で死亡が確認されました。
死因として報告されたのは、ワインの過剰摂取と睡眠薬の服用による窒息でした。
彼の胃や気道にはワインが多量に残っており、アルコールと睡眠薬の相互作用が原因で嘔吐物が喉に詰まり、窒息に至ったとされています。
モニカによれば、ジミヘンはその前夜に9錠もの睡眠薬を服用していたと言われています。
(通常の服用量が1錠~2錠程度であり過剰摂取の可能性が高い)
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彼の死に関しては、公式には事故死とされていますが、当時の状況については多くの憶測が飛び交いました。一部では、彼の死が陰謀によるものだとする説や、彼が故意に命を絶ったという説も囁かれました。
しかし、これらの説を裏付ける具体的な証拠は見つかっていません。
ジミヘンの死は、音楽業界に大きな衝撃を与えました。
彼の才能は多くの人々に愛され、死後もその影響力は続いています。
ジミ・ヘンドリックスは、「27クラブ」の代表的な一人として、その名前を永遠にロック史に刻んでいます。
ナランチャ・ギルガとスティーヴン・タイラー
ナランチャ・ギルガは、自由を求めつつも自分の未熟さに悩む少年です。
スティーヴン・タイラー率いるエアロスミスもまた、音楽業界で自由奔放にその個性を発揮し、聴衆を魅了してきたバンドなので、ナランチャのスタンド名を「エアロスミス」とすることで、荒木先生は、ナランチャが持つ若さゆえの不安定さと、自由への強い憧れを表現したのだと思います。
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パンナコッタ・フーゴとジミ・ヘンドリックス
パンナコッタ・フーゴは、高い知性を持ちながらも幼少期の虐待や心の傷によって深い怒りと葛藤を抱えています。
フーゴのスタンド名にジミ・ヘンドリックスの楽曲「Purple Haze」を選んだことで、荒木先生はフーゴが抱える心の闇と、それに向き合う彼の姿を象徴的に描き出しました。
フーゴは物語の途中で仲間から離れ、彼の葛藤は解決されないまま物語を去りますが、この選択は、ジミ・ヘンドリックスが短命でそのキャリアを閉じたこととどこか重なる部分があります。
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続く、、、
余 談
ロック・ミュージシャンの男性のシンボルや女性の胸の石膏模型を作ることで知られるシンシア・プラスター・キャスター(Cynthia Plaster Caster)が2022年4月に亡くなりました。
彼女は、亡くなる直前にアイスランドのファロロジカル・ミュージアムにジミヘンの性器の石膏型を寄付しました。
彼女はノートに次のように書いていたそうです。
「彼のイチモツは見たことがないくらい大きかった!花瓶の深さ目一杯突っ込まなければならなかった」