ジャズメンのスーツの着こなしが”ヒップ”(目で楽しむジャズ)
ジャズマンにとっては 音楽も ファッションも 身のこなしも
“ヒップかヒップじゃないか” が最も大切
Miles Davis
「ジャズの帝王」天才トランペッター マイルス・デイヴィス
高校生だった ロック大好きの私が 初めて買ったジャズLPレコードが
『Kind of Blue』 by Miles Davis
このアルバムの1曲目 ♬ So What ♬
「マイルス 超カッケー!」
レコード盤が 擦り切れるほど聴いただろうか?
そして 次に購入したアルバムが
『My Funny Valentine』(1964)
このマイルスの ジャケット 白いYシャツ 水玉のネクタイ
この格好よさに 度肝を抜かれてしまったんです
これが ジャズ そして ファッション に興味を持った キッカケ
マイルスを “真のウェルドレッサー”と評した エスクァイア誌のライター:ジョージ・フレイザーはこう述べています
「彼のような装いを目指すのは非現実的。並の男には真似できない存在だ。特別な魅力を持つ唯一無二の男だから」
Charlie Parker
チャーリー・パーカーが活躍していた40年代は、ドレープスーツ
これが また カッコイイ!
グレー・ストライプのバブル・スーツに 黄色にパープルの水玉ネクタイ
クール過ぎです
<当時は バードのスタイルが ”ヒップ”>
ブルックスのスーツを着た 若造のマイルス・デイビスが チャーリー・パーカーを追いかけて ニューヨークまで来で 初めてチャーリー・パーカーに演奏を見てもらえる機会を得た時
兄貴分のデクスター・ゴードンが マイルス・ディビスに対して
『そんなスクウェアな(生真面目でつまらない)格好で、バード(チャーリー・パーカー)に会いにいくのい? 一緒に歩くのも恥ずかしいから、このテーラーに行ってスーツを仕立ててこい』
と助言した というエピソードがあります
Dexter Gordon
『Blows Hot and Cool』(1955)
1950年代の大部分を麻薬更生施設で過ごした デクスター・ゴードン
「幻の名盤」と呼ばれる 貴重盤のアルバム
シャツを着崩す感 が ワルで 痺れます
『Our Man In Paris』(1963)
このアルバム・ジャケットの デクスター・ゴードンをよく見てください
「グレンチェックのジャケット」に
「ラウンドカラーのシャツ」+「タイピン」+「ニットタイ」
復帰後のヨーロッパ対策(?)だったのかもしれません
お洒落です
Lee Morgan
ジャズメンの お洒落番長 リー・モーガン
アルバム『LEE MORGAN』(1956)
当時のジャズクラブでは 演者にスーツの着用を義務付けられていたが このアルバム・ジャケットは ジャケパンスタイルだ(コーデュロイのパンツ)
このアルバム・ジャケットの写真用としてだけ あえて このジャケパンスタイルにしたのでしょうか?
『Here’s LEE MOGAN』(1960)
『EXPOOBIDENT』(1960)
この2枚のアルバム・ジャケットは ブラック・スーツを 羨ましいほどに キマッテます
Herbie Hancock
『Takin’ Off』(1962)
ハービー・ハンコックは ボタンダウン・シャツ
ピアノの鍵盤のモノトーンと 彼のモノトーンが ニクイ
ブルックス・ブラザース でしょうか?
Horace Silver
『The styling of Silver』(1957)
パンツの ゆったり感 グレーのスーツは、ややサイズ感が合っていない感じですが 茶色のネクタイと合わせるところが クール
『6 pieces of Silver』(1956)
これほど トレンチ・コート を さりげなく着こなせる人
なかなか いないですよ
Bill Evans
『Portrait in Jazz』(1959)
メガネがトレードマークのジャズマンといえば ビル・エバンス
このメガネは 米国のブランド TART OPTICALの「アーネル」というモデルらしい
『You're Gonna Hear From Me』(1969)
カッコ良すぎ!
Art Pepper
『Modern Art』(1957)
グレー・スーツ 白のピンホールシャツ ピンクのニットタイ
スタイリッシュです
カジュアル・ファッションも スタイリッシュ
まとめ
いかがだったでしょうか?
ジャズマンの 素敵なスーツの 着こなし
素敵でしょ?
まだまだ ご紹介したい ジャズマン がいますが、、、
ジャズとは
”ヒップ” を感じて 表現する
音楽・ファッション・身のこなし の 総称