“大物有名アーティスト”ですらパラダイムシフトしているのに“一般人”が従来通りで成功するはずがない
現時点で、Afterコロナの世界を予測するのは時期尚早と思うが、ビジネス社会は、
高度な専門性と市場性を兼ね備えた“プロ”が活躍する時代
の幕開けとなったのは間違いない。
9月10日 全米レコード協会は、2020年の音楽業界の売上データの中間報告を発表。
『米国内の“レコード”の売り上げが30年以上ぶりにCDを上回った』
これは、世界のレコード店がパンデミック後に店を閉め、オンラインストアに在庫を放出したことが要因のひとつとは思うが、ダウンロード売上の激減ぶりや、CD売上はほとんど死にかけている。
近年の音楽業界の成長を牽引するのがストリーミングだ。
スポティファイやアップルミュージック、アマゾンの音楽配信部門などの売上の合計は、2020年上半期に33億5000万ドルに達し、音楽業界全体の59%を占めている。
広告つきの無料配信のストリーミングの売上成長率は低下傾向で、スポティファイやグーグルは有料版への移行に成功している。
さらに、パンドラやSirius XM、iHeartRadioなどのラジオ型の有料ストリーミングも売上を伸ばしている。
音楽業界の売上がピークの1999年のCDの売上は130億ドル(約1兆3700億円)で、業界全体の売上の90%近くを占めていた。
しかし、昨年のCDの売上はわずか6億1400万ドルで、その比率は5.5%まで低下。
2020年上半期のCDの売上はわずか1億3000万ドルで、業界全体に占める割合は2.3%にまで縮小。
また、ダウンロード配信の売上も減少が続いていて、2020年上半期のダウンロード売上は3億3000万ドルで、前年同期から23%の減少。
CDは現在、音楽業界で最も売上が少ないカテゴリとなってしまった。
アーティストにとって、ネットによる楽曲販売での利益分配は減少となり、さらに、定額音楽配信サービスへの消費者のシフトによって、増々収益確保は厳しくなってきていた。
そのような音楽ビジネスの明るい材料は、ライブ・フェス市場でのチケット売り上げや物販収入だったはず。
音楽ライブ・フェスは、地域経済にも貢献していた。
ところが、ライブ・フェスはコロナ禍で一時ストップさせられ、オンラインでしかライブを行えないという状況にも陥った。
段階的にイベントやライブは開かれるようになっているが、感染対策の観点から、席を間引いて販売する、収容人数を減らすなどの措置をとるので、1イベントあたりの収入は従来よりも大幅減。
アーティストにとってライブ演奏を行う喜びはあったとしても、ライブ開催の都度、大幅な赤字では長続きするはずがない。
ライブ市場の今後の回復には時間がかかるだろう。
大手プロダクションでも、収益性が見込めるアーティストへの“選択と集中”が行われることも当然の時代。
自ら“新しい道”切り開ける【市場価値が高い】アーティストへシフトしていかないと企業自体の存続すら危ういからだ。
“強いもの”が生き残り、“弱いもの”は淘汰される。
本物の“プロフェッショナル”アーティストしか生き残れない。
顧客ニーズは多様化し、時間の経過や状況に応じて変化するスピードが驚くほど早い。
「性能をアップすれば売れていた商品」が売れなくて、旧来の人気サービスが後発の新興企業による魅力的なサービスによって顧客を奪われることは日常茶飯事。
トレンドの移り変わりが早く、先を見通すことが難しい。
入念に調査・準備して満を持してリリースできた頃には、消費者ニーズが変わってしまっていたということは多い。
Beforeコロナ時代とは、顧客の購買基準・購買行動・選択方法が大きく変わってしまった。
リモートワークの推進によって、“無駄な通勤” “無駄な会議” “無駄な業務” が炙り出され、会社というものは“多くの無駄”の上に成り立っていることが暴露されて、“不要な社員” “不要な管理職” だらけであったことも露呈された。。
社会も会社も生まれ変わっている中、意識や行動が変わらない「真面目な茹でガエル」に過ぎない中途半端なジェネラリスト・サラリーマンは淘汰されるのは“当たり前”の話。
経営戦略において“人材戦略”が最も重要な柱であることは間違いないが、自社社員を教育して“高度な専門性”を持った人材を育てようなんてナンセンスでしかない。
コロナ禍での“新規事業展開”を考えるのならば、優秀な人材・オフィスを“自前”で抱えるという発想を見直して、
【他社・他者との“シェアリング”】
【餅屋は餅屋】
といった外部を上手に利用して“素早く機敏”に動ける体制・方式が基本となるだろう。
大手プロダクションも大物音楽アーティストですら、各分野専門のスタッフ(マーケティングなど)と連携して“新しい選択肢”を模索している。
有名人というアドバンテージを活用しながらも、過去の成功体験に拘ることなく、新しいチャレンジを続けている。
“プライドを捨てるプライドを持つ”
セミナーが開催できないのでオンラインセミナーに切り替えた企業・個人事業主・フリーランスは多数いる。
毎日のように、オンラインセミナー開催案内メールやSNSが送られてくる。
私はこの種の講師には
「流石だね。ライブ配信を“リアルタイム”で見ないといけないオンラインセミナーを開催するのだから、凄い内容で最高のパフォーマンスでなんだろうね。空気感も伝わるんだ。やるね!」
「レクチャーを聞くだけなのなら、視聴者にとって都合がいい時間に自由に観れる方がいいと思うね。」
と笑顔で返答することにしている。
あくまでも個人的意見ではあるが、特に社会問題を取り扱ったセミナーは“退屈”で面白くない。
プレゼンテーションスキルの平均点以下。
“熱い想い”や“志”だけでは、【共感】 【感激】 【感動】は伝えることさえできない。
“従来のセミナーがオンラインに変わっただけ”と考えるのは“大間違い”。
小規模事業者やフリーランスは、“自前”で多数の高度な知識・ノウハウを持った専門家メンバーを抱えることは難しいだろう。
“プロフェッショナル”になるのならば、“人”としての自分自身と、自分の得意分野を磨くことにお金と時間をかけて自己研鑽するしかない。
苦手分野は、その分野を“プロフェッショナル”とコラボして一緒にビジネスしながら習得していけばいい。
VUCA時代は、どんな仕事だって突然なくなることもあるし、どんな会社だって倒産することもある。
真の意味での”ビジネス先輩“は”、身近な後輩“なのかもしれない。
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め
どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして
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