What's Stax ? Why Stax Now ?(番外編)オーティスとウェンディ・レネの絆
ウェンディ・レネ(Wendy Rene)
本名はMary Frierson
信仰心の強い家族のもと、メンフィスの片田舎で生まれた。
彼女のお気に入りはMartha & the Vandellas(マーサ&ザ・ヴァンデラス)
10代の時にDrapelsというヴォーカル・グループを兄・友人と結成し、スタックスのオーディションを受け、契約を結ぶ。
その後、ジム・スチュアートが彼女が作った楽曲が気に入りソロ契約へ
オーティスから芸名を授かった?
ソロ契約も結んだ彼女のデビューに際し、ディーニー・パーカーが提案した「ウェンディ・ストーム」という名前など芸名の候補が挙がった
最終的にオーティス・レディングが出した「ウェンディ・レネ(Wendy Rene)になったというのが定説です。
しかし、オーティスの案は「Wendy Reen」で、彼女が「Wendy Rene」にしたらしい。
元々Drapelsとして録音したものだったが、彼女のソロデビュー曲として「After Laughter Comes Tears」をリリース
(間奏のオルガンは、Booker T. Jones)
この「After Laughter Comes Tears」は、多くのアーティストがサンプリングして話題に
Wu-Tang Clan
Alicia Keys
Ariana Grande
彼女の2枚目のソロ・シングル「Bar-B-Q」
1964年11月リリース(間奏のギターは Steve Cropper)
残念ながら、チャートインしなかった。
しかし、彼女はルーファス・トーマスやオーティス・レディングを含むスタックスのスターたちとレコーディングやツアーを続け、彼らのレコードでバック・ボーカルを歌い続けました。
1967年、彼女はソングライターでスタックスの従業員であるジェームス・クロスと結婚。
悲劇の1967年12月10日
オーティスやバーケイズのメンバーとともに、彼女は同じ飛行機で移動する予定でした。
しかし、当時出産したばかりの彼女は、赤ん坊との時間を大切にするため、急遽仕事をキャンセル。
オーティスの飛行機には乗らなかったのです。
そして彼女は、スターを目指すことよりも母であることを望み、引退の道を選びます。
メアリー・クロスとして家族(夫・5人の息子・一人の娘)とメンフィスにある教会「豊かな祝福のキリストの神の教会(the Bountiful Blessing Church of God in Christ)」の活動に身を捧げました。
2014年12月16日に脳卒中で亡くなりました(享年67歳)
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