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【元ネタ深掘り】第5部「黄金の風」feat.Main Characters ④
トリッシュ・ウナ
ギャング組織「パッショーネ」のボスであるディアボロの一人娘であり、その存在が物語全体の鍵を握っています。
母親の死後、パッショーネの護衛チームに保護される形で、父親であるディアボロの命令により護衛されながら旅を続けます。
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初登場時のトリッシュは、高慢でわがままな印象を与える女性でした。しかし物語が進むにつれ、彼女は困難な状況に直面し、自分の意思で戦う決意を固めます。特にスタンド「スパイス・ガール」の覚醒以降は、彼女の強さと独立性が際立ちます。
スタンド「スパイス・ガール」
物理的なものに触れることでそれを柔らかくし、破壊に対する耐性を与える能力を持ちます。
元ネタは、1994年に結成されたイギリスのガールズグループ
「スパイス・ガールズ(Spice Girls)」
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メル・ブラウン(「スケアリー・スパイス」)
メラニー・チズム(「スポーティ・スパイス」)
エマ・バントン(「ベイビー・スパイス」)
ジェリ・ハリウェル(「ジンジャー・スパイス」)
ビクトリア・ベッカム(「ポッシュ・スパイス」)
1996年7月8日、デビュー曲「Wannabe」をリリース
デビュー・アルバム『Spice』は世界中で3,100万枚以上の売上を記録し、歴史上最も売れた女性グループのアルバム
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このアルバムからシングル・カットされた「Say You'll Be There」「2 Become 1」「Mama/Who Do You Think You Are」もチャート1位
1997年11月にリリースしたセカンド・アルバム『Spiceworld』は世界中で2000万枚以上を売り上げた
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1998年2月24日から108日間に及ぶヨーロッパ・北米ツアーを行います。
5月31日にジェリ・ハリウェルが弁護士を通じて脱退を発表
残った4人のメンバーで北アメリカのツアーを続けたものの、グループ内の混乱は避けられず、予定されていたライブ・アルバムのリリースもキャンセルされました。
7月20日にシングル・リリースされた「Viva Forever」のMVは、脱退したジェリを含む5人がアニメーションキャラクターの妖精として登場
2000年11月
4人編成になってのアルバム『Forever』をリリース
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2001年活動休止を発表
2007年「The Return of the Spice Girls」と題した再結成世界ツアーを決行
2012年ロンドンオリンピック閉会式に登場
ディアボロ
ディアボロは、ギャング組織「パッショーネ」のボス。
彼の存在は非常に謎めいており、組織内でもその素性を知る者はほとんどいません。
性格は冷酷非情であり、自らの正体を隠すためにはどんな犠牲も厭わない執念深さを持っています。
ディアボロ(diavolo)とは、イタリア語で悪魔を意味する言葉
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ディアボロには「ドッピオ」というもう一つの人格がある二重人格者。
「ドッピオ」はディアボロの青年期に生まれた別の人格であり、ディアボロとは対照的に臆病で忠実な性格。
ディアボロは「ドッピオ」を利用し、自身の隠れ蓑として行動。
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スタンド「キング・クリムゾン」
最大10秒間の時間を「消し去る」ことができ、この間、ディアボロ以外の全員は時間が消去されたことを認識できず、その間に起きた出来事も感知することができませんが、結果だけは現実に反映されます。
前額部には「エピタフ」と呼ばれるサブ能力があり、これによって数秒先の未来を映像として見ることができます。
元ネタは、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド
King Crimson
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イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドの一つであり、その革新的な音楽スタイルでジャンルの枠を超えた影響を与えた伝説的な存在。
彼らの音楽は、複雑な楽曲構成、技術的な演奏、哲学的な歌詞が特徴で、プログレッシブ・ロックの枠組みを築いた先駆者として知られています。
1969年10月10日にリリースされたファースト・アルバム
『In the Court of the Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』
ロック史に残る歴史的な名盤
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「エピタフ(Epitaph)」は、このアルバム収録曲
”Confusion will be my epitaph” “混乱”こそ我が墓碑銘
「エピタフ(Epitaph)」は、1976年にリリースのコンピレーション・アルバム『A Young Person's Guide to King Crimson』に収録された時にシングルとしてリリースされました。
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King Crimsonは、長い活動の中でメンバーが頻繁に入れ替わりましたので、
各時代ごとに異なるサウンドと音楽スタイルが展開されています。
唯一の固定メンバーであるロバート・フリップ(Robert Fripp)は、「リーダー」というよりも「音楽の探求者」としてバンドを率いてきました。
しかし、気難しいと思われていたロバート・フリップが、妻トーヤ・ウイルコックスによってキャラ変させられました。
荒木飛呂彦先生も、King Crimsonのリーダーであるロバート・フリップのキャラ変には、「“混乱”こそ我がエピタフ」という心境でしょう。
続く、、、