1957年にテネシー州メンフィスで当時銀行員であったジム・スチュワート(Jim Stewart)が音楽産業に興味を持ち、自らの音楽レーベルを立ち上げるという彼の夢からサテライト(Satellite)レコードを設立します。
当初は、主にカントリー、ロックンロール、ポップミュージックを扱っていましたが、、、
ジムは、Ray Charlesの「What'd I Say」に触発されてR&B路線に舵を切ります。
サテライト・レコードがレコーディングしたアーティストで、初めて成功を収めたのはRufus Thomas & Carla Thomas親子です。
「'Cause I Love You(1960)」がアトランティック・レコードとの配給契約を獲得する助けとなり、これがスタックスの成長と発展の土台を築いたのです。
このレコードは、アトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーの注目も集め、彼はマスターをリースし、アトランティックの子会社であるアトコ・レコード・レーベルからこの曲をリリースします。
カーラ・トーマスが16 歳のときに書いた曲「Gee Whiz (Look at His Eyes)」を 1960 年にサテライトからリリースし、全国的なセンセーションを巻き起こします。
初期に契約したバンド:マーキーズ(Mar-Keys)
デビュー・シングル「Last Night」をリリース。
しかし、この楽曲はスティーヴ・クロッパーがピアノで参加しただけで、他はスタジオ・ミュージシャンによって録音されていました。
同曲は最終的には、ポップス・チャート3位、R&Bチャート2位、約100万枚の大ヒットとなります。
【レコード会社とレーベルの関係】
簡単に言うと、レーベルはレコード会社の下で運営されるサブブランドまたは部門と考えることができます。アーティストは通常、特定のレーベルと契約を結びますが、実際にはそのレーベルを所有するレコード会社との関係になります。
サテライトのレコードショップのオーナーであった姉のエステル・アクストン(Estelle Axton)との共同経営へと移り、レーベル名も2人の最初の(STewartとAXton)2文字を取りSTAXとし、1961年に本格的なスタートを切りました。
(カリフォルニア州に同じ名のサテライト・レーベルが存在していました)
【スタックス制作の初アルバム】
【スタックスとしての最初の大ヒット曲】
1962年にリリースされたBooker T. & the M.G.'sの「Green Onions」。
インストゥルメンタルトラックながら、Billboard Hot 100チャートで第3位に達し、スタックス・レコードの名を全国に知らしめることとなりました。
当時のラジオ局の規則
Otis Reddingは、ヴォルト(Volt)
1962年10月
Otis Reddingの"These Arms of Mine"がリリースされました。
デビュー当時のOtis Reddingも「チトリンサーキット」で腕を磨きました。
当時のスタックスは、レーベル主催のコンサートを通じてアーティストのプロモーションを行うことは少なかったのです。
スタックス・レーベル主催の初コンサートは、1965年夏、ロサンゼルスで開催されて成功を収めましたが、スタッフとアーティストの一部が「ワッツ暴動」に巻き込まれたのです。
続く、、、