
“対面”に拘る昭和アナログ感覚オッサン! イノベーションの足を引っ張ってはいけないぞ!
師走とは
陰暦(旧暦)12月のことを指し、陽暦(新暦)12月の和風月名として知られている。
その意味・由来・語源には諸説あるが、
師匠である僧侶が、お経をあげるために東西を馳せる月という意味の「師馳す」というのが有力な説らしい。
毎年、年末になると街角やテレビでは、
「師走になって慌ただしくなりましたね。」
という会話を頻繁に耳にする。
しかし、今年はちょっと様子が違う。
師も走り回らなければ、弟子も走り回らない。
営業パーソンは、来年のカレンダーを持って客先への年末の挨拶回りもしないし、忘年会もない。
時間に余裕がある12月のはずだ。
“暇”だろう。
平常月と同様の営業活動を行おうとすると、
「こんな時期ですので、新しいご提案は、年明けの落ち着いた頃にお願いします。」
と客先に言われて、ますます時間に余裕ができる。
昨日大企業に勤務する営業パーソンから衝撃的な話を聞いた。
「明日在宅勤務なんだけど、することないんだよな(笑)」
「笑っちゃうのが、課長が、在宅勤務用のファイル整理などの仕事を無理して作ってさ、事務担当者は大荷物抱えて帰宅してたよ。」
「ところで、貴方は明日在宅勤務で何をするの?」
と聞いてみたところ
「客先に電話での“年末挨拶”です。」
この驚く話が、日本型経営大企業の実態だ。
① 在宅勤務向けに無理して仕事を作るなんて“本末転倒”
② テレワークをテレ(電話)ワークと思い込んでる
③ 第1波の緊急事態宣言下で体験したことが全く教訓になっていない
企業の【メインカルチャー】 = 会社に出社して全員顔を合わせて同じ職場で仕事する従来の方法
としか考えられない昭和アナログ“ガラケー”感覚の経営陣と管理職が蔓延っている限り
“リモートワーク”は【サブカルチャー】にしかならない。
【サブカルチャー】は、“特定の集団”だけがもつ独特の文化。
“テレワーク”を【テレ(電話)ワーク】としか理解できないのだろう。
相手の状況がわからないのに“いきなり電話”するのは、自分本位の自分勝手な行為なのに、“電話”が一番効率的な【メイン・コミュニケーションツール】と思い込んでいる“仕事が出来ない人”が多すぎる。
ITリテラシー不足・電話依存症の人々は、今のビジネスシーンでの“厄介な存在”でしかない。
世間ズレしているのは、こんな“体たらく”な人々であっても、企業・役所に雇われている限り、安定的に“給料”が支払われていることだ。
「在宅勤務で残業代がなくなっちゃって、副業解禁してもらえないと、やってらんないよ」
ドアホ!(怒)
“残業する”というのは、
「私は、生産性が低いから就業時間中に与えられた業務を終わることができない無能です。」
と自分で認めていること。
日本には、働き方に多くの制約がある。
“メンバーシップ型”から“ジョブ型”への変革
とか絵空事を叫んでいるが、
典型的な例として、派遣などの労働契約は3年経った時点で長期の無期契約に変えなければならないという“雇止め”推進制度。
こんな考え方がある限り、ジョブ型への変革なんて嘘っぱち。
最大の元凶は、
終身雇用と年功序列こそ正しい働き方という前提
で作られた制度
COVID-19は【カウンターカルチャー】として、“対面”という【メインカルチャー】をぶっ壊した。
“非対面”が【メインカルチャー】になったのだ。
この【メインカルチャー】の変化によって、
● ITリテラシーの重要性
● 人間関係や信頼関係を育む必要がある時のアナログな“対面”の重要性
を再認識させてくれた。
世の中は大きくデジタル社会に舵を切っただから、
“対面”に拘る昭和アナログ感覚オッサンがイノベーションの足を引っ張ってはいけない
オッサン!
暇なんだから、今が勉強するチャンスだ。
時代遅れとは決別する“決断”する時だ。
“決断”とは?
1 意志をはっきりと決定すること。
2 正邪善悪を判断・裁決すること。