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「スターダストクルセイダース」女性キャラのアナザーストーリー
2024年末特別版として、紹介しきれなかった女性キャラクターと「スタンド」の元ネタ深掘り考察してみます。
エンヤ婆(本名:エンヤ・ガイル)
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ジョースター一行を苦しめるDIOの忠実な部下。
彼女は「スタンド」という概念をDIOに教え、その力を引き出す役割を担った存在でもあります。
スタンド「正義(ジャスティス)」を操り、知恵と策略を駆使して敵を巧みに翻弄する「魔女」として描かれています。
元ネタは、アイルランドの人気ミュージシャン:Enya
1988年にアルバム『Watermark』をリリース
シングル「Orinoco Flow」が大ヒット
Enyaとエンヤ婆は、イメージが大きく異なります。
Enyaの持つ普遍的な癒しや神秘性を持つ美しい歌声を持つアーティスト
エンヤ婆は醜悪で邪悪な魔女のような姿をした破壊と支配を象徴するキャラクター
OVA版『ジョジョの奇妙な冒険』において描かれたエンヤ婆の若き日の姿(ジャスティスの能力で自身も若く美しい姿に擬態してみせた)は、ファンから「エンヤ姐」と呼ばれるほど印象的な演出であり、原作では見られなかった彼女の過去への想像を掻き立てるものとなっています。
この若きエンヤの姿であれば、元ネタであるアーティストEnyaの持つ神秘的で美しいイメージと結びつきます。
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エンヤ婆の息子であるJ・ガイル
名前の元ネタであるアメリカのロックバンド「J・ガイルズ・バンド(The J. Geils Band)」と興味深い関連性を持っています。
バンドの代表「曲堕ちた天使(Centerfold)」
過去の憧れの女性がヌードモデルとして男性誌に掲載されていることを知った青年のショックと失望を描いています。
この曲のテーマは、理想と現実のギャップによって引き起こされる失意と裏切りであり、J・ガイルとエンヤ婆の関係性にも同様の悲劇性を見出すことができる。
エンヤ婆は息子J・ガイルを異常なまでに溺愛し、彼の死に対して復讐心を燃やしました。
しかし、そのJ・ガイル自身がジャン=ピエール・ポルナレフの妹(シェリー)を暴行・殺害するという極悪非道な人物であり、彼の凶行がエンヤ婆の歪んだ愛情によって育まれたものであることは明白です。
エンヤ婆は、かつては若く美しい姿と純粋な心を持っていたかもしれませんが、息子への執着や狂気によって、その美しさと純真さは失われ、醜悪で邪悪な存在へと堕ちてしまったのでしょう。
まるで「堕ちた天使」の歌詞が示すように、、、
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エンヤ婆にとって「正義」とは?
息子を愛する母親としての正当な感情であり、彼を殺した者への報復は当然の権利であると信じています。
その正義はあまりにも個人的で独善的なものであり、他者の命や苦しみを顧みることはありません。
荒木先生は、エンヤ婆のキャラクターを通じて、「正義」という言葉がしばしば暴力や抑圧の道具として使われることへの警鐘を鳴らしているのかもしれません。
正義の名を語る人間が、実際には他者を傷つけ支配するためにその力を行使することは、現実世界においても見られる問題です。
偽善的な正義や力による正義への批判を含みつつ
本当の正義とは何か?
を問いかけているのでしょう。
空条ホリィ
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空条承太郎の母親である 空条ホリィ の名前の由来については、さまざまな説が考えられます。
バディ・ホリー(Buddy Holly)説
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バディ・ホリーは、ロックンロールにおけるバンド編成の基礎を確立した人物とされています。彼のバンド「ザ・クリケッツ(The Crickets)」は、後のビートルズやローリング・ストーンズに大きな影響を与えました。
バディ・ホリーと言えば黒縁メガネがトレードマーク。
作詞・作曲から編曲、演奏までを自分たちで手掛けた最初期のアーティストのひとりで、現在のシンガーソングライターの先駆けと呼ばれています。
1959年2月3日、バディ・ホリーは飛行機事故で22歳という若さでこの世を去ります。この日は「音楽が死んだ日(The Day the Music Died)」として語り継がれています。リッチー・ヴァレンス(「La Bamba」で有名)とビッグ・ボッパーも搭乗しており、彼らも同事故で命を落としました。
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空条ホリィは、母性と強さを兼ね備えた象徴的なキャラクターです。
また、母・スージーQの明るく陽気な性格を受け継ぎ、周囲を和ませる存在であり、周囲の男性(花京院典明など)からも敬愛の対象となっています。
この点は、「Peggy Sue」が男性の憧れの的として歌われているイメージとリンクします。
エリック・クラプトンの楽曲「Holy Mother」説
エリック・クラプトンの楽曲「Holy Mother」は、1986年にリリースされたアルバム『August』に収録された心に響くバラードです。
歌詞の内容は、主人公は、孤独や苦しみに押しつぶされそうになりながらも、心の支えを求めて、「Holy Mother」(聖母)に向けて、絶望の中にある自分を助けてほしい、心の平穏を与えてほしいと願い、愛と安らぎを求めて祈る姿が描かれています。
空条ホリィというキャラクターは、シリーズを通して「守るべき存在」や「家族の愛の象徴」として描かれていますので、クラプトンの「Holy Mother」が元ネタと考えるのが正解と思いますが、、、
ホリー・ハンター(Holly Hunter)説
ホリー・ハンターは、アメリカ映画界の名女優として長年にわたり活躍し続けています。
映画『ピアノ・レッスン』(1993年)でアカデミー主演女優賞を受賞。
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数々の作品で培われた演技力と、人間味あふれるキャラクターの描写が多くの観客に感動を与えました。
アニメーション作品『インクレディブル・ファミリー』では世代を超えて親しまれる存在となり、今なお多くのファンに愛されています。
映画好きの荒木先生ですから、ホリー・ハンターが頭をよぎっていたのかもしれません。
マライア
DIOの配下の女性スタンド使いである彼女の容姿は、作品内でもひときわ目を引く妖艶な魅力を持つキャラクターとして描かれています。
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すらりとしたスタイルに加え、露出度の高いファッションが特徴であり、セクシーでありながらも知的でクールな印象を与え、その服装はタイトなトップスとミニスカート、さらに網タイツという挑発的なスタイルで、敵を翻弄する罠型スタンド使いです。
元ネタは、『Songbird Supreme(究極の歌姫)』と称されている
マライア・キャリー(Mariah Carey)
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マライアは、究極の2択を迫られた時も、冷笑を浮かべながら平然と煙草をくゆらせています。
敵を追い詰める際にも冷静さを失わず、煙草を片手に落ち着いた態度を見せることで、心理的な優位を保とうとします。
煙草を吹かしながら微笑む姿は、余裕と危険な色気を感じさせると同時に、敵を罠にかける際の計算高さや自信の表れかもしれませんが、表には出さない”暗さ”もイメージさせます。
Mariah Careyと煙草の関係
Mariah Careyが『Us Weekly』の取材でカミングアウトしました。
「実は12歳から18歳まで頻繁に煙草を吸っていたの。だけどある日、禁煙したわ。今では煙草の煙が大嫌いよ。」
Mariah Careyは、アフリカ系アメリカ人の父親と白人の母親のあいだ生まれ3人兄弟の末っ子です。
3歳のときに両親が離婚し、ずっとネグレクトと暴力のなかで育ちました。実兄による家庭内暴力や、中学生の時に実姉に売春宿に売られそうなったり、薬物を飲まされるという過酷な幼少期を過ごしたのです。
そんな機能不全の家にいたから、12歳のころから煙草を吸っていたのでしょう。
不幸な子供時代の影響は、Mariahの過度なクリスマス崇拝にも表れています。子供の頃のクリスマスがあまりにも悲惨だったのです。
その反動で書いた曲が
『恋人たちのクリスマス(原題: All I Want for Christmas is You)』
Mariahは、この曲を書いた理由を次のように語りました。
何の屈託もない若い女の子が迎えるクリスマスの気分を味わいたかったから
ジェーン・ピエール・ポルナレフの妹「シェリー」
続く、、、