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【雑感】『両義性の認識』の大切さを知ると”間”の取り方が上手になる?

前回の投稿記事で『両義性の認識』に関して書いたところ 数名の方から照会がありました

私は すぐ調子に乗るタイプですので 続編的に『両義性の認識』の大切さを再度考えてみます

『人それぞれ』という言葉にイラっとする人


プライベートの会話でも ビジネス上の議論においても『人それぞれ』という言葉にイラッとする人がいるということを知って 正直ビックリしました

友人に真剣に相談している時に

「『人それぞれだからね』と言葉が返ってくると 親身になって聞いていないと思う」

という理由だそうで 分からない訳でもありませんが 私は 突き放した冷たい言葉とも思えません


『人それぞれ』は ”当たり前” なので議論の場でわざわざ使うことは無意味

という人がいるそうで 主な理由は次の通りのようです

✅『人それぞれ』って思考停止 

✅『人それぞれ』を使うやつは卑怯者

『人それぞれ』が口癖の人は知能が低い


確かに『人それぞれだからね』言葉は 使う状況やタイミングによって 暖かく感じられることもあれば 冷たく感じてしまうこともあるでしょう

そして その話題の収束に向けての言葉でも使います


『人それぞれ』という言葉にイラッとする人が 概ね許す使い方は?

 自分の意見を述べた上での『人それぞれ』

だそうです


 

『当たり前だろう』『当然でしょう』『常識だよ』と言う人にムカつく?


この『当たり前』『当然』『常識』という言葉を使う人って多いです

そして「”普通”こうだよね」 と言う人も多いと感じます


私は若い頃

「それはあんたの”当たり前”だろ?オレの”当たり前”じゃない」

「”普通”ってなんだよ 明文化された”普通”ってあるのか?」

ってムカついて 反発していました


しかし 歳を重ねていくにつれて

世の中に”上から目線の人”っている その人の言動に反応したところで時間の無駄 「そんな人」とはプライベートでは付き合わなければいいだけ

と考えるようになって

『私が そんな人々を変えることはできるはずがない』

と気づきと 腹も立たなくなりました



仕事に対する価値観の違い


人は何のために働くのか?

「お金のため」「社会貢献のため」「成長するため」「希望するライフスタイルを実現するため」「社会的な地位が欲しい」など 

働く目的は『人それぞれ』でしょう

この場合の『人それぞれ』を使うことに異論はないと思います


「仕事」とは? 

1  何かを作り出す、または、成し遂げるための行動
2  生計を立てる手段として従事する事柄。職業。
3  したこと。行動の結果。業績。(引用:デジタル大辞泉) 

『職場』は 主に「仕事」をする場所そのものを指すものです

『職場』には「仕事」する目的で集まって

✅ 組織の『ビジョン』『ミッション』『バリュー』といった”本質”

を徹底して『個』の力を結集して 同じ方向性に向かって行くことです


日本代表のサッカー国際試合において

「アイツは気に食わないのでパスを回さない」

これで試合に勝てるのならばいいですが 

プロならば そんなことしないでしょう

チームプレーって「好き嫌い」という観点は不要です


ところが『職場』には この「好き嫌い」をベースにした

”仲良しクラブごっこ”大好き人間がいるんですよ

そして「みんな同じ」という感覚

これが「同調圧力」となって 陰湿なイジメ体質になっているんです

実に気持ち悪い


ランチも 上司に群がって数名で食べに行き 終業時間後も 上司を囲んで飲み会をする

こんなウェットな仲良しクラブ的環境が大嫌いだった私は

【協調性がない人】扱いされていたと思います(笑)


私は『職場』でのコミュニケーションは 仕事上の『情報や意思を上手く伝えられる事』が大切なのであって 人当りよく わかりやすい意思疎通ができればいいだけで 仲良くなる必要はないと考えています



『両義性の認識』ということを知ってから


私が史上最高のイノベーターと思っている マイルス・デイヴィスに教わった最大のポイントは

自分が知らないこと・やったことがないことに関して否定から入らない

ということです 


すべてが目標に向かっての勉強なんだと 自分に言い聞かせていれば 腹も立たなくなってきました

分からなければ 『So What?』


前述の

『人それぞれ』という言葉にイラっとする人

『当たり前だろう』『当然でしょう』『常識だよ』と言う人

職場での仲良しクラブが好きな人

この人々にも それぞれの「正義」があって 私の偏った「在るべき論」を押し付け合っていては 生産的ではありませんし 分かり合えることはないでしょう


『自分の「正義」を認めさせよう』とすることからではなく『相手の「正義」の”なぜ?”を認めよう」というところから始めてみるしかない 

と考えるようになりました



”間”の大切さ


日本人は 生活や文化のあらゆる分野で『間』を大切にして それを使いこなしながら生活しています

物的空間としての「空間的な間」・・・空間が高密度になれば息苦しい

「時間的空間」の「間」・・・時間がぎっしりと詰まればせわしない

「心理的な間」・・・世間のつきあいもベッタリになれば気詰まりする

現代社会においてこそ『間』がとても大切で 『間』があることで「余裕」すら感じられようになります


『十人十色』『千差万別』『蓼食う虫も好き好き』『三者三様』


私にとっては『両義性の認識』ということを知ったことで『間』の大切さを再認識して アンガーマネジメントに繋がったと思います


今年も猛暑のようで TVでは「危険な暑さ」と言っています

何かにつけて「カリカリ」怒ってたら ますます暑くなるので『間』をとって 余裕をもって過ごしましょう!



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