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【元ネタ深掘り】第5部「黄金の風」feat.ペッシ・メローネ・ギアッチョ
ペッシ
ペッシは暗殺チームの中でも弱気で気弱な性格として描かれています。
戦闘中にも臆病な態度を見せ、リーダー格のプロシュート兄貴に叱責される場面が多いです。
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スタンド「ビーチ・ボーイ」
糸付きの釣り針で、敵を遠隔から攻撃することが可能。
糸は物体や壁を自由に通り抜けるため、敵が隠れていても捕捉可能。
一度針が敵に引っかかると、逃げることが非常に難しい。
元ネタは、1961年にカリフォルニア州ホーソーンで結成されたアメリカのロックバンド The Beach Boys
The Beach Boys
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1960年代初頭、ザ・ビーチ・ボーイズは、アメリカ西海岸のサーフィン文化を音楽に取り入れた楽曲で一世を風靡しました。
「Surfin' Safari」や「Surfin' USA」などのヒット曲で、全米チャートを賑わせました。
1966年にリリースされたアルバム『Pet Sounds』は、実際にはブライアン・ウィルソンがほぼ一人で作り上げました。彼は、単なるサーフロックバンドの枠を超え、音楽を「芸術」へと昇華させる夢を抱いていたのです。
ツアーを降り、一人スタジオに籠もり続けたブライアンは、自らの感情を楽譜に注ぎ込んだのです。
しかし、『Pet Sounds』は当時のアメリカで賛否が分かれました。
音楽業界の批評家からは、革新的なアレンジや感情的な深みを持つアルバムとして高く評価されましたが、アルバムの売り上げは、期待されたほど高くはなく、全米チャートでは10位にとどまでした。
一方で、イギリスでは非常に高く評価され、ビートルズをはじめとするアーティストたちに多大な影響を与えました。
特にポール・マッカートニーは『Pet Sounds』を「史上最高のアルバムのひとつ」と称え、後の『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』制作に影響を受けたことを公言しています。
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『Pet Sounds』の商業的な反応が期待外れだったことや、周囲からのプレッシャーによって、ブライアンは次第に精神的なバランスを崩していきます。
『Pet Sounds』に続く新作アルバム『Smile』は、ブライアンのさらなる音楽的挑戦として期待されていました。
しかし、制作過程でのストレスやメンバー間の不和、ブライアンの精神的不調により、1967年にプロジェクトは中止されました。
『Smile』は「幻のアルバム」として長年語り継がれることになります。
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2004年、37年の時を経てブライアン・ウィルソン名義のソロ・アルバムとして『SMiLE』はリリースされました。
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2011年:キャピトル・レコードは1966~1970年のオリジナルセッションを再編集したアルバムとして『The Smile Sessions』をリリース。
メローネ
冷酷かつ冷静な性格で、暗殺を楽しむようなサディスティックな一面を持つ。目的のためには手段を選ばず、自分のスタンド能力をフルに活用してターゲットを追い詰めます。
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スタンド「ベイビィ・フェイス」
対象者(母体)から遺伝情報を採取し、そこから「人造人間型のスタンド」を生成します。この人造人間スタンドは遠隔操作が可能で、敵を追尾しながら戦います。標的を分解し、細かくバラバラにすることができるという残虐な攻撃能力を持っています。
元ネタは「Babyface」
Babyface
Babyfaceは、シンガーとしてだけでなく、プロデューサー、ソングライターとしても偉大な業績を残した音楽界の巨匠のひとり。
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70年代末から80年代初頭、R&Bバンド「Manchild」のメンバーとして音楽活動を開始しました。その後、「The Deele」というグループで活動し、ギターとソングライティングを担当しました。この期間に彼はプロデューサーとしての才能を開花させます。
1986年、ソロデビューアルバム『Lovers』をリリース。
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セカンドアルバム「Tender Lover」(1989年)
3rdアルバム「For the Cool in You」(1993年)
といったアルバムで商業的成功を収めました。
Babyfaceの最大の功績は、プロデューサーおよびソングライターとしての仕事です。
【音楽レーベル設立】
1989年、BabyfaceはLAリードと共にレコードレーベル「LaFace Records」を設立。トニ・ブラクストンやアウトキャストなど、後のスーパースターを発掘しました。
1980年代後半から1990年代にかけて、彼は数多くのトップアーティストの楽曲を手掛け、R&Bとポップスの黄金時代を築きました。
【主なプロデュース楽曲】
ホイットニー・ヒューストン: "Exhale (Shoop Shoop)"
ボーイズ・II・メン: "End of the Road"、"I'll Make Love to You"
マライア・キャリー: "Never Forget You"
エリック・クラプトン: "Change the World"
トニ・ブラクストン: "Un-Break My Heart"
【受賞歴と功績】
グラミー賞:
Babyfaceはこれまでにグラミー賞を12回受賞しています。
ソングライターの殿堂入り
2017年、ソングライターの殿堂入りを果たしました。
音楽プロデューサーとしての記録
1990年代には、100曲以上がビルボード・チャートにランクインするという驚異的な記録を打ち立てています。
ギアッチョ
短気で攻撃的な性格の持ち主であり、自分の意見が通らないことや他人の無礼な行動に対して激昂する場面が多く見られます。
戦闘では冷静さを欠くようにも見えますが、実際にはスタンド能力を巧みに操る高度な戦闘技術を持つ危険な人物です。
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スタンド「ホワイト・アルバム」
周囲の温度を急速に下げる能力を持ち、戦闘エリア全体を凍らせて支配します。氷による攻撃と防御が可能で、敵の動きを封じたり、攻撃を反射するなどの応用が効きます。
スタンドはギアッチョ自身が「スーツ」のように着用するタイプで、全身を防御する装甲として機能します。
元ネタは、ザ・ビートルズのアルバム
『The Beatles(通称:White Album)』
アップル・レコードからリリースした最初のアルバム
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イギリスのポップ・アーティスト:リチャード・ハミルトンがポール・マッカートニーとの協同でデザインしたアート・ワーク。
リリース当初は、一枚一枚にシリアル・ナンバーが振られましたが、大量生産をする上でレコード・レーベルはコストの問題を抱えることに。
2015年にオークションにかけられたリンゴ・スターが個人的に所有していた0000001番のアルバムは、79万ドル(約9,000万円)で落札され、世界一高価なレコードとなった。
メンバー間の対立が表面化したアルバムでもあり、感情のぶつかり合いと音楽の冷静な完成度が共存しています。
アコースティックなバラード、ロック、ブルース、実験音楽など、ジャンルを超えた多様性が特徴です。
メンバーそれぞれの個性が強く反映され、統一感よりも個々の表現が優先されたアルバムです。
荒木先生がギアッチョとスタンド「ホワイト・アルバム」、元ネタであるザ・ビートルズの『White Album』を通じて伝えたかったことは、以下のように考えられます。
冷たさと感情の対比:
感情と無感情の矛盾を描き出し、人間の二面性を表現する。
多様性の価値:
枠にとらわれない自由な発想の力と、それが生む創造性の魅力。
個性と対立の力学
対立や矛盾を通じてキャラクターや物語に厚みを持たせる。
続く、、、