NHKあさイチ「知っておきたい ワクチンと救済制度」関連部分発言文字おこし
NHKあさイチ「知っておきたい ワクチンと救済制度」関連部分発言文字おこし
Googleドキュメントの文字起こし機能を使い、その後適宜手元で修正した。
文責:佐々木徹
2024年9月1日18時10分 9月4日0時45分発言者記載改訂
ポイント:「予防接種健康被害救済制度」は、ワクチン接種との因果関係が不明の場合でも、疑いが否定しきれない場合に、接種後に健康を害した人の救済の制度であることの説明は途中ありましたが、ゲストや視聴者の声で構成される全体の論調はワクチンによって引き起こされたという印象を視聴者に強く与えるものとなっています。何よりNHK アナウンサーが、症状を「副反応」と決めつけて発言していたことが大きな問題です。HPVワクチンの副反応騒ぎにおいても、因果関係の証拠なくワクチンを原因とする健康被害が起こっているという印象を視聴者に強く与え、接種率が一時1%未満に低迷し、いまもその影響を残していることの反省がまったく見られない番組構成となっています。機序が明らかでない症状は、疫学的な調査によってしか原因を推定できないはずなのに、番組内ではまったく触れられていません。岡山大学の副反応疑いとしている診断は適切なものなのでしょうか。ほかの専門の医師の見解を伺いたいものです。健康を損なった患者の被害者感情にのみ光を当て、科学的な冷静さを欠いた番組は、日本の公衆衛生にふたたび大きな傷を負わせるものではないかと危惧します。
以下、全体の流れをつかむためのキーとなる言葉を太字で示します。そこだけでも目を通していただければと思います。
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NHKあさイチ「知っておきたい ワクチンと救済制度」 放送日2024年8/28(水) 午前8:15-午前9:55
出演(発言者)
スタッフ・レギュラー [浅井アナ][鈴木アナ][大吉][華丸]
ゲスト [千里子]坂下千里子、[ミッツ]ミッツ・マングローブ
専門家 [中野] 中野貴司(川崎医科大学特任教授)[大塚] 大塚文男(医師、岡山大学教授)
[浅井アナ]おはようございます。まず、こちら4億4000万回という数字。これは、これまで日本国内の新型コロナワクチンのそう接種回数です。今日お伝えするのがこちらなんです。予防接種健康被害救済制度についてです。この秋から新型コロナワクチンの定期接種が始まることもあり、ぜひ皆さんに知っていただきたい制度なんです。こちらの書類見覚えありませんか?新型コロナワクチンの接種にあたり、自治体から接種券と一緒に郵送されてきた書類一式です。リーフレットの一角にはこんなことが書かれていました。予防接種、健康被害救済制度があります。この文書、千里子さん、覚えてますか?
[千里子]すみません、今はじめてみました。
[浅井アナ]はい、そういう方多いと思います。予防接種健康被害救済制度とは?文字通りワクチンを接種した後に起きた健康被害を救済するもの。制度で認定されれば医療費などが給付されます。実は今、この制度を申請する人が増えているんです。新型コロナワクチンの接種が始まって以降、これまで8000人近くが認定されました。
(ビデオ)
(患者)失礼します。
(医師)どうぞ。
[浅井アナ]こちらは岡山大学病院です。新型コロナワクチンを接種した後、体調不良を訴える人たちが今もなお訪れています。
(医師)ちょっと見せてもらっていいですか?
(医師)そこらへんですよね。
(患者)はいはい
(医師)やっぱり痛いですか?
(患者)膝からしたがもう熱っぽい。熱い。
(医師)今めまいはどんなですかね?
(患者)はい。また、いま以前よりは軽くはなったと思うんですけど、全然なくなることはないですね。
[浅井アナ]この病院ではこれまで150人以上が診察を受け、中には一年以上続く症状に悩まされている人もいるといいます。こちらの40代の女性はワクチン接種後、重いけんたい感が出始めたといい、仕事も続けられなくなりました。
(患者)仕事に復帰するのが。あのもう早くしたいんですけど、なかなか体がついて行っていないので。
[浅井アナ]こちらの70代の女性は歩くこともままならないと言います。
(医師)ちょっとゆっくり動ける? 歩ければいい。123。
[浅井アナ]こうした体調不良に悩んできたこちらの女性。ワクチンの救済制度に認定されました。医療費などが支給され、経済的な負担が軽減されたといいます。
(患者)なんか自分の症状が。認められたというんですかね。何か見て認めてもらえる証が欲しかったっていうんですかね。気持ち的に。
[浅井アナ]万が一ワクチンを接種した後に体調不良に苦しむことになったら。今朝はワクチン接種の救済制度についてぜひ知っておいて頂きたいことをお伝えします。
(ビデオ終わり)
[浅井アナ]私たちはこちらの皆さん、この救済制度に申請している皆さんを取材しました。この制度あまり知られていないがゆえに、いろいろ誤解が生じていたり、あるいは本当に必要な人が申請できていなかったり、そういったことが取材を通して見えてきました。今日は詳しくお伝えして行きます。
[鈴木アナ]そして今朝もみなさんからのメールfaxを募集します。新型コロナワクチン接種後の体調不良とこの予防接種健康被害救済制度について、ご自身や周りの方の体験談をぜひお寄せください。また、専門家をお呼びしていますので、疑問もお待ちしています。
[浅井アナ]はい、お寄せください。さあ、ワクチンというのは新型コロナのワクチンに限らず、有効性と体調不良のリスクがあります。で、新型コロナワクチンの効果や副反応はどうなのか?改めて厚生労働省に取材しました。こちらですまずついてです。オミクロンK。オミクロン株系統の発症の予防効果についてこちらはアメリカの研究です。ワクチンの追加接種をした人と接種をしていない人と比較した場合、発症する人をどれだけ減らしたかという報告です。18歳から49歳で43%50歳から64歳で28%。65歳以上で22%減らしたという報告でした。もう一つ見ていただきます。こちらです。こちらは入院の予防効果について日本の研究となっています。ワクチンを追加接種した人と追加接種をしていない人を比較した場合、入院する人を44.7%減らした。という報告でした。では、ここからはワクチンの専門家で、救済制度では国の委員を務めていらっしゃる、川崎医科大学特任教授の中野貴司さんとお伝えして行きます。中野さん、よろしくお願いします。
[中野]おはようございます。よろしくお願いします。
[浅井アナ]お願いします。さあ、まず効果についてですが、先ほどの報告にもあったように、例えば。43%減らしたこういった数字というのは中野さん、どうやって捉えていけばいいでしょうか?
[中野]はい。あの初期の新型コロナワクチンの効果と比べると低下しています。検討した対象者の年齢など特性によっても異なりますが、高い報告でも50%足らずという数値です。マシンのワクチンの発症予防効果が90%以上インフルエンザワクチンの発症予防効果が50から60%ほどで、この50%ぐらいという有効率は現場の印象と致しましては、接種したけどかかった、あるいは重症化したという方がそれなりの人数いらっしゃるという数字です。ただ、各研究の結果から、現状でも重症化予防などワクチンの有効性は確認されているという結果だと思います。
[浅井アナ]副反応について見て行きます。こちらご覧ください。こちら。厚生労働省がまとめたものです。ファイザーモデルナ武田第一三共のワクチンの副反応についてです。たとえば、ここの50%以上の割合で起きる副反応と言うのを見て行きますと、まあ、接種部位の痛み、疲労、頭痛などがあります。で、その一つ下10%から50%の割合で起こる副反応、筋肉痛、悪寒、関節痛。そしてこちらはリンパ切除、発熱といったものも挙げられています。一番下1%から10%吐き気嘔吐こちらは接種後7日経っても接種部位が痛い。まあこういったことも報告されていると言うわけです。で、こういったものが長期に及ぶ場合も稀にあると。ということなんですね。で、こちら下もご覧ください。稀な頻度でアナフィラキシーが発生したことが報告されています。こちらファイザーおよびモデルナのワクチンでは頻度としてはごくまれですが、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されていますとあります。中野さん。この副反応については私たちどう考えていけばいいでしょうか?
[中野]はい。あのまず軽い副反応。接種した部位が赤くなるとか頭痛とか倦怠感、発熱などです。これらの多くは数日以内に軽快しますが、接種後に起こる頻度は新型コロナのメッセンジャーRNAワクチンではこれまでに使われて来たワクチンよりも頻度は高いと考えます。もう一つは重い副反応。先ほど例としてアナフィラキシーや心筋炎を挙げていただきましたが、入院が必要になったり、時には生命にも関わる副反応と言うのがあります。これらはその頻度と重さの程度を検討しないといけないですが、現状の国の審議会では、重大な懸念事項は認めないという判断です。ただし、重い副反応というのは、もしそれが起こってしまった方や、周囲の方にとっては頻度の問題ではなく、自らの身に健康被害が起こったという許容できない事実です。すなわち、頻度が稀であっても容認はし難いということだと思います。
[鈴木アナ]千里子さん、ここまでいかがですか?
[千里子]いやなんか私も新型コロナワクチン2回ほど打っているので、私は筋肉の痛みだけだったんですけど、やっぱ周りでその発熱だったり、あの血尿が出たっていう方だったりとかいたので、なんかそういう救済措置があるっていうことを知ってたら、ひとこと言ってあげられたなあっていうのがまず一番に思いましたね。
[鈴木アナ]知って頂けるところがですね。中野さんに聞きたいこととかも。
[千里子]いいんですか? あのこうやって今、これから定期なんだっけ?定期接種になっていくってことなんですけど、これからコロナワクチン、で打った方が良いのかなっていうのがまず単純な質問なんですけど。
[鈴木アナ]インフルエンザワクチン的なという概念になるんですかね?
毎年打った方がいいとか、そういうことはどうなんでしょう?中野先生。
[中野]はい。あの感染症の対策としてワクチンが有用であることはこれまで天然痘とかポリオとかマシンとか多くの疾患で立証されてきました。ただし、ワクチンは免疫反応を誘導する薬剤です。体に不都合な症状が軽いものから重いものまで起こる可能性をゼロにすることはできません。現状でわかってる正しい事実を充分に理解していただいて、自らの価値観に基づいた適切な判断を行っていただくことが大切で、私たち医療者は個々人の方々の判断のサポートが出来ればと思っています。
[大吉]難しいね。
[千里子]打つときすごいやっぱり怖い。最初の一番最初のワクチンやっぱコロナの時は怖かったですよね。私、すごいグズったの覚えてます。はい、もう本当に打つのが怖くて。
[大吉]あん時はもう何もわからない状態というのがありましたのでもう打たなきゃいけないみたいな空気感ですけど、今こうなってくるとね。うんっていうのはやっぱり個人の判断になるんですけどしますよね。
[鈴木アナ]ミッツさんはいかがですか?ここまで。
[ミッツ]まずその副反応っていうのは、例えばどんな?そういう予防接種だったり、ワクチン、まあ、腕が痛くなるとか、ちょっと熱が出るとかってそういうのっていうのはまあ副反応としてありなのは理解できるんだけど、その先はやはり健康被害っていうこう概念で取らないといけないと思うので、先ほどVTRに出てこられたような方、長期的に具合が悪いとか歩行が困難になるとか。あの何か全然関係ない病気を発症してしまうっていうものも、どうやってそのコロナワクチンとの因果関係を結びつけているのかっていう。それがこう医学的にどういうふうに立証されているのかってところが私はちょっと知りたいなと思っているんですけども。
[浅井アナ]中野さん、そのあたり何かお答えあるでしょうか?
[中野]はい、ありがとうございます。例えばメッセンジャーRNAワクチンで心筋炎のリスクが打った方では、打たない方に比べて上がる。これは分っていますね。ただ、この心筋炎というのは、実際にワクチン以外で起こる心筋炎というのは非常に重い物が私たち医療の現場では目立つわけですけども、ワクチンの後の心筋炎というのは、まあ重いものももちろんあると思いますけども、まあ軽いものもある。まあ、こういった形でこれからわかってくることもまだたくさんあると思います。ただ、どんな病気が起こるかということに関して、ワクチンの後に特にこういう病気が起こりやすいということがわかっているものという観点では、現在は重大な懸念事項はないという判断だと思います。
[浅井アナ]はい。ではここからはですね。予防接種健康被害救済制度実際に申請して認定されたこちらのお2人の事例をお伝えして行きます。詳しくお話を聞かせてくださいました。
(ビデオ)
(取材者)どうもよろしくお願いします。(渡辺)お願いします。(取材者)よろしくお願いします。
[浅井アナ]中部地方に暮らす50代の渡辺さんです。ワクチン接種後に体調不良に見舞われたといい、そのことを知ってほしいと今回取材を受けてくれました。渡辺さんは三年前、新型コロナワクチンを接種2回目を接種した数日後、突然経験したことがない動悸に襲われました。
(渡辺)4日目ぐらいにどどっと来まして、どんどん心臓の動悸がすごくなりまして。止まらないすよ。こう走ってドキドキじゃなくて、そう変なリズムでどんどんするのが分かって。それで最初なんかよくあるあの更年期の症状かなって思ってたんですね。で、それでまあ病院は行ったんですけど。で先生もその時心筋炎の疑いがあると怖いから血液検査をして、まあ心筋炎はないねということで、ちょっと様子を見て。
[浅井アナ]症状は半年以上続いたものの、ワクチンが原因だと思わなかったため、3回目の接種を受けました。その後、ふと身に着けていたスマートウォッチのデータを見た時に異変に気付きました。
(渡辺)ある日突然ビューって上がるのがこれはワクチンを一回目を打った5日後ですね。
[浅井アナ]心臓の状態を記録したデータを見ると、接種後は渡辺さんが見たこともない数値になっていたのです。すぐにかかりつけ医見てもらったところ、心不全の危険性を示す数値が高いことがわかりました。渡辺さんはワクチン接種が原因と疑われる心室性期外収縮と診断されました。薬で症状を抑えながら自分で心電図を取り、心臓の状態を確認することになりました。その後、予防接種健康被害救済制度のニュースを見て申請した渡辺さん。去年12月救済制度に認定されました。かかった医療費や購入した医療機器の費用が支給されています。
(渡辺)これは2万円ぐらいしたのかな?この機械が。だからこの分保証してもらえたらいいかなって思った。こういうのあって良かったなって。
[浅井アナ]もう一人、お話を聞かせてくれました。50代の佐藤さんです。ワクチン接種後に起きた体調不良で二年以上治療を続けています。
(佐藤)そんな、まだ完璧ではないんですけど、完治してるわけでは無いですけど、症状が少し落ち着いて。やっとここまで来れたなあって思います。
[浅井アナ]医療関係の仕事をしている佐藤さん。三年前、職場で3回目のワクチン接種をした日の夜から、首や足に痛みが現れました。当時、佐藤さんが症状をまとめていたメモです。痛みに加えて、めまいや倦怠感など様々な症状が出始めたといいます。
(佐藤)めまい。あとは気持ち悪かったり、何もできない、っていうんですかね?何も手がつけられない、寝てることしかできないぐらいの感じで、本当に数えきれないくらい次から次へといろんな症状が。なんでこんなにあるんだろうっていうぐらい。
[浅井アナ]数日経っても痛みが引かず、勤め先の医師から岡山大学病院を紹介されて詳しく検査することになりました。佐藤さんの診察した医師の大塚さんです。頭部を詳しく調べたところ、耳の内耳という部分に異常が見つかりました。体液が溜まっていたといいます。
(医師)この部分がむくんでいたので平衡感覚をつかさどるところがうまく動かない。放射線科の先生と相談して、やはりこれがめまいの一つの証拠といいますか、という形になっているのではないかと言うふうに診断しました。
[浅井アナ]その後、様々な検査をへて新型コロナワクチンが原因の疑いがあるとされました。症状は少しずつ軽くなりましたが、かつてのようには戻らず仕事を時短勤務に切り替えて休み休み、働くことになりました。
(佐藤)ユニットリーダーというのを一年ぐらいしてたんですけど、ワクチンの副反応があって、それでまあ自分のことで精一杯で人のことまで。あの、チームを引っ張っていけないと判断してユニットリーダー降りて、これからっていう時だったんですけど、それはやっぱり悔しかったですね。
[浅井アナ]何か救いになる制度はないかとインターネットで調べたところ、予防接種健康被害救済制度を知りました。おととし、4月救済制度に申請。しかし、審査結果が出るまでに長い時間がかかりました。
(佐藤)長かったです。厚生労働省がホームページを見て一日なんかうち救済人間の数があるとかっていうのを調べて、私、いつ認定されるんだろう?本当認定されるんだろうかと思って。
[浅井アナ]審査を待つうちにこんな気持ちにもなったといいます。
(佐藤)自分の症状がコロナワクチンの副反応じゃないのかなとか色々疑問に思ったり不安に思ったりします。なんか自分が嘘をついてるのかなみたいな感じに。
[浅井アナ]認定されたのは申請から一年四ヶ月経ったとき、これまでにかかった医療費と通院した月に3万6000円ほどの医療手当が支給されることになりました。認定されたことは、佐藤さんにとってお金以上に大きな意味があったと言います。
(佐藤)自分の症状が認められたというか、ですかね。何か認めてもらえるあかしが欲しかったっていうんですかね、気持ち的に。
(ビデオ終わり)
[華丸]1年4ヶ月って申請して。
[大吉]降りるのも時間かかるし、お金じゃないとはね、おっしゃってたみたいですけど。でもね、医療費とお手当てだけしかもらえないんだっていうのも、正直僕は思いましたし、あと当時はね、やっぱ打ちたくなくてもやっぱ打たないといけない現場とかもあったので。僕もそんな感じで打ったんですけど。
[ミッツ]やっぱ戻すためにはみんなでやりましょうって言うってやったところありますもんね。
[大吉]で僕幸いというとあれですけど、なんもなかったですけど、こういう風に長いことね、三年もずっと苦しまれてる方もね、いらっしゃるということで、改めてミッツさん、どう思われますか。
[ミッツ]だから私なんか40代後半ですから。まあ、例えばワクチン打ちましたで、なんとなくこうタイミングずれて何か具合が悪くなっても、これってでも年齢的なことかなとか、たまたまタイミングが合っただけで、あんまぎゃあぎゃあ騒ぎすぎない方が良いのかななんて思ってると、やっぱりそういう風に結びつけられないですよね。これがワクチンのせいなのかどうか、それはだけど、でも誰かに相談をしたいんじゃ、どのレベルになったときに?どこ?何科に行って、どういう相談をすれば聞いてもらえるのかっていう。そこも曖昧だなって言う。そんな印象ありますね。
[華丸]特に5日後にまたその4日間はなんだったんだってなりますしね。
[鈴木アナ]多岐にわたりますよね。なかなか難しいですよね。ちりこさんいかがですか?
[千里子]私もあの。本当に症状聞いて、自分の年齢とその更年期と合わせちゃうんで、本当にワクチンなのかなって。まず自分が嘘つきになっているのが、さっき佐藤さんと同じように気持ちになるのもすごいわかるし、あと本当に申請してからの一年降りるまでの申請が下りるまでの期間がちょっとあまりにも長いかなってのを感じましたね。
[鈴木アナ]これぐらいかかるものなんですかね?先生。
[浅井アナ]いまあの申請する人が多いということで審査にも時間がかかっているようなんですね。でも、お2人ともこの一年以上っていうその時間は本当につらい時間で、まさか自分がっていうそういう気持ちだったといいます。では、ここからは医師で岡山大学教授の大塚文男さんとお伝えして行きます。大塚さん、よろしくお願いします。
[大塚]よろしくお願いします。
[浅井アナ]大塚さんはこれまでもワクチン接種後の体調不良に苦しむ方、たくさん見てきたと思いますが、どんな方が多いでしょうか?
[大塚]あの私ども2021年の4月からこのワクチンの副反応の外来というのをしてまいりました。151名ぐらいこの受診された方で、6割が女性の患者さんでいらっしゃって、4割が男性の患者様。でだいたい40代の後半のかたが多いという印象です。ただ、比較的働き盛りの頃、若い方から高齢の方まで本当に幅広い年齢層だったと言う感じです。であの一番この多い症状というのは、やっぱりこのしびれだとか痛みといった症状なんですけども、それ以外にもこのだるい倦怠感であったり、熱であったり、この関節が痛いとか、それからまあ少しこのむかむかするとかめまいがするとか。様々な症状がこの多岐にわたると言うのは、このたくさんの症状がお見えになるこの理由になるということが非常に印象的でした。
[浅井アナ]その症状は皆さん改善されるんですか?
[大塚]そうですね。あの一つ一つの症状に対して、こう丁寧にこの対症療法、症状に応じる。この治療しているんですけれども、そうしますと大体この三ヶ月ぐらいで収まる場合と。ですから、もう少し長い倦怠感なんか半年以上かかるケースもありますけれども、大体この一年ぐらいのところでかなり症状が軽くなって、まあ徐々に普通の生活に戻っていったという方が多いと言うような印象でございます。
[浅井アナ]これ、長期の症状というのもあると思うんですが、そういったものも改善されていくのでしょうか?
[大塚]そうですね。まあ、少しずつ軽くなる。まあ、一つ一つのこの症状を取っていくわけですけれども、やっぱり中にはですね。やっぱり一年以上経って、もう少しこう症状が残ってま元通りに戻りにくいと言う方もいらっしゃるのは事実。かなり良くなってはくるけど、やっぱり長いケースもあるというのが現状でございます。
[浅井アナ]はいさあ、渡辺さん、佐藤さん、お2人が国から認定を受けた制度がこちらです。予防接種健康被害救済制度です。この制度、1977年から始まったもので、かつてビーシージーやポリオなどのワクチンで健康被害が出た時にも、この制度で救済された人がいるんです。どんな制度なのか詳しく見ていきます。こちらです。これは今年の3月までに接種した場合の内容となっています。まず医療費が支給されます。通院や入院などでかかった医療費です。保険適用の医療を受けた自己負担分が支給されると言うことです。そして医療手当が支給されます。月額36,900円から38,900円。通院や入院の日数によって異なってきます。障害が残った場合は障害年金が支給されます。なくなったという場合は死亡一時金の支給その他に葬祭医療や介護加算といった支給があります。大塚さん、こういった支給一つ一つが苦しんでいる人にとっては大事なことなんですね。
[大塚]はい、そうですね。やはりこの実際に仕事ができなくなって。収入が減っている方も多い。それに加えて検査だとか何度も何度も原因が分からないことで、された時のやはりこの医療費の負担というのもあります。支給額だけでは足りないという声も聞きますけども、まああってよかったと言う声も聞くのが現状でございます。
[鈴木アナ]そして視聴者の方からもう早速たくさんいただいてまして、まずは一つ。茨城県40代みつさんです。元医療従事者です。ワクチン3回目の接種後から接種した腕の痛みやしびれ倦怠感などに悩まされています三年近く苦しんでいます。で同業職、入院した病院から心無い言葉を投げかけられた事もあります。実際に苦しんでいる人も多いと思います。国もメディアもしっかり報道してほしいですとね。この副反応の苦しみ自体を知ってもっとしてほしいという声はまず届いております。それから、あのこの制度についての質問です。新潟県50代のとりこさん。申請してもなかなか認定してもらえないと聞いたことがありますが、本当ですか?と言うことで時間がかかるという話がありますけど、そもそも認定してもらえるのかどうか、そのあたりはどうでしょうか?
[浅井アナ]はい。では、まずこちらをご覧ください。こちら新型コロナワクチン接種後の救済制度の審査状況となっています。まず一番上、これまでに審達があった件数です。11,773件の進達がありました。そのうち審査済みとなっているのが10,169件で、そのうち認定を受けたというのが7970件。その中で、亡くなったというケースは777件です。全体を見てみますと、まあ、この審達から考えて8割ぐらいが認定されていると言うことになっています。では、どういう基準で認定を出しているのか?はい。厚生労働省に取材しました。まずこちらです。予防接種の副反応による健康被害が不可避的に生ずるものであることを踏まえ、迅速に幅広く救済することを目的とした制度です。この不可避的に生ずるっていうのは、どうしてもこう体調不良などのリスクが一定数起きてしまう可能性がありますよということを言っているわけです。で、その上で認定にあたっては、厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象とするという考え方に基づき審査が行われてますと。中野さん。この厳密な医学的な因果関係まで必要とせず、ここで改めてどういうことなんでしょうか?
[中野]はい。あのこの制度は補償ではなく、救済制度と名前がついておりますように、ワクチン接種後に生じた健康被害に対して救済するための制度です。すなわち、ワクチンとの因果関係が確定されたものを補償するということではなく、接種後の健康被害でワクチンの関与が否定できないものも含めて。救済する制度であると理解しています。やっぱり健康を取り戻していただくことが何よりも大切なんですけども、後遺症や生命に関わる出来事、また入院や通院で生じた負担に対して金銭的な救済を行うという制度です。
[大吉]先生、今のところ1万件を超えるね。あの申請が来てるって、この数字は?僕たちはどうとらえたらいいんでしょうか?
[中野]はい。新型コロナワクチンは、国内での累計接種回数が4億4000万回とされています。過去のワクチンと比較してとても多い接種回数ですね。接種後の副反応の頻度がもしあまり変わらないとしても、健康被害救済に申請される実数は多くなると思います。また、これまでの定期接種ワクチンというのは、あまり病気にかかることの少ない子供達に主に接種されてきました。一方新型コロナワクチンは、高齢者や基礎疾患を持つ方によりたくさん接種されました。従って接種した後に。ワクチンが原因でなくても、その時期にたまたま重い病気にかかったかたの数も実際多いと思います。ワクチンの反応と厳密には区別できない方が含まれていることも事実だと思います。
[ミッツ]はい。区別できないものに対して認定をしてるって事ですから、まあそこのあいまいさがとってもなんかね、この先も含めて心配になってきちゃうんですけどね。
[浅井アナ]他にも救済制度に関していろいろ質問いただいています。こちらです。愛知県の40代の方、どんな症状、どの程度だったら、この救済制度に申請ができるんですか?ということで、こちらについても厚生労働省に聞いています。こちらです。どんな症状、どの程度であっても申請を妨げるものではありません。その上で個別の事例ごとに審査会において審査しておりますとあります。中野さん、これに関してはどう考えればいいでしょうか?
[中野]はい。あの通常に起こりえる程度の副反応であれば、救済の対象にはなりにくいケースが多いとは思いますが、どの程度であれば通常より重い副反応と判断するかは、個々の方々によってやっぱり異なってくると思います。症状が長く続くとか、一旦良くなったのに。また悪くなったとか、あるいは頻回の受診とか検査が必要になったということは、負担がそれだけ大きいですから、通常より重い副反応と判断される基準になるかと思います。日常生活などに支障をきたす場合も同様だと思います。
[浅井アナ]はい。さあということで、このワクチン救済制度なんですが、自分、当事者自ら申請して行く必要があります。で、この申請の為に色々な書類を準備する、もうこれだけでもとても大変ということが取材でよく分かってきました。こちらの吉田さんに密着させてもらいました。
(ビデオ)
(吉田)お願いします。 (取材者)今日はよろしくお願いします。
[浅井アナ]今まさに予防接種健康被害救済制度を申請しようとしている吉田さんです。三年前新型コロナワクチンの2回目接種をした数日後に右足のふくらはぎに違和感があらわれ始めました。症状は日に日に重くなり、杖なしでは歩くことも難しくなりました。
(吉田)足に鉛巻いとるようななんか中に勝手に振動するようななんか変なのが入ったんじゃないか?足が勝手に仕入れて震えるような。
[浅井アナ]仕事も休職せざるを得なくなり、収入も多く減りました。よしださんは総合病院を受診。膠原病の疑いと言われ、治療を受けましたが、半年経っても一向に改善しませんでした。その後、医師から岡山大学病院を紹介された吉田さん。痛みがあった足が詳しく調べられ、ふくらはぎの筋膜という部分で炎症が起こっていることが分かりました。
(医師)」この筋肉の白いところが炎症です。左足に比べて右足が白いのが分かりましょうし、こういった膜のところも白くなってるということで、筋膜炎と筋炎と言う状態が当時あったんだろうと。
[浅井アナ]よしださんはワクチン副反応疑いの筋膜炎と診断されました。痛みの原因が分かったことで治療が進み、徐々に改善。仕事にも復帰できました。(千里子:筋に悪さするんですか?。ミッツ:あらゆるものっていうよね?)吉田さんの妻明美さんです。夫の治療が一段落した今、救済制度の申請を2人で始めようとしています。吉田さんの場合、申請に必要な書類は受診した際の領収書、カルテ受診証明書、医療費、医療手当請求書、ワクチンの接種証明書です。中でも集めるのが大変だったというのが医療機関から提供してもらうカルテと受診証明書でした。体調不良が起きてから受診した病院と薬局すべてから集める必要があります。岡山大学病院だけでも四つの科を受診したため、それぞれから書類を集め、事務手数料は1万円以上かかりました。体調不良の夫慮り明美さんが仕事の合間を縫って三か月かけて申請書類をまとめました。書類がそろったこの日、請求書に書く医療費の合計金額をまとめようとしたところ、金額が合いません。
(妻)今脳神経内科と脳神経外科は金額があったんですけど、総合内科の方はちょっとありません。なぜかありませんね。
[浅井アナ]領収書が足りないことが分かりました。家の中を探すこと一時間。
(妻)ありました。どこにあったんです。郵送で来てると思わなくて。はい、これ、これです。はい。総合内科の方揃いました。良かったです。
[浅井アナ]申請のために書類をコピーしたところ、30分以上かかりました。(これもこれ30分。)今月上旬申請書類を提出した吉田さん、想像以上に大変だったと言います。
(妻)最初請求するのはやめようかと思った時の気持ちに戻りたくなります。これは大変だなと。やっぱりもう少し簡略化していただくのが一番ですし、もっと書き方の見本であるとか。ちょっと一般の人にもわかりやすい説明書なりをしっかりつけていただけたらやりやすいかなと思います。
(ビデオ終わり)
[千里子]本当これちょっと無理ですよね。ちょっとちょっといやだ。自分がやってたら折れちゃうかも心と思っちゃいました。
[鈴木アナ]救済制度知らないとなかなか領収書をちゃんと取っておくとか、そういうところから。
[華丸]領収書まで分かりますけどね、カルテも。
[ミッツ]ご本人がやるとしたらね。もうご本人自体がもう具合悪いわけですからね。
[鈴木アナ]周りのかたが。
[大吉]これ申請が大変ですね。はい。大塚先生のところでどういうふうなご案内をされているんですか。
[大塚]はい必要と思われる患者さんにはこのお知らせするんですけれども、やっぱりこのご高齢の方、インターネットが苦手な方もいらっしゃいますので。やっぱ紙にこのプリントアウトして、でまあ、救済制度に関するこのパンフレットを渡して、まあこういうのがありますよっていう話をして、そこからご自身でこのスタートのところがいくということで、そこをサポートして行くと言うようなこの形にしています。
[大吉]なかなか大変ですね。大変問題。
[ミッツ]実は私の周りにもこの膠原病に似たような症状が急に出て、で、まあ色々と。医療かかったんですけど、膠原病ではなかったなんだけど、やっぱりなんかこうその人の場合は手だったり肩だったりがひたすら痛いっていう症状が一ヶ月ぐらい続いて結局なんか分かんないまま、まあ様子見て行きましょうみたいな感じでなったんですね。だからそこで、そのワクチンによる健康被害ですという診断はくだらない場合もあるわけじゃないですか?病院によってはそれをこっちからいうことなんですか?
[大塚]そうですね。難しいですけども、やはりこのよく相談してある専門機関にご紹介という点もありますので、そこで関連がまあ、先ほどの医学的なその紐づけが非常に厳しいケースもあると思うんですけども、こういった救済制度はそれに対しても対応できるので、そこはできるかもしれませんけど、診断がなかなかどうかっていうとこまではいきつかないケースも多いのが現状なんですね。
[ ミッツ ]難しいですよね。
[千里子]なんか先生。国とかのホームページでなんかこう見本というか、こういう書き方で書いてくださいっていうのが、見本があればすごい皆さん書きやすいのかなと思ったんですけど。
[浅井アナ]あの自治体によっては非常にわかりやすく記入例を示してくれるところもあるので、そのあたり、9時台にしっかりお伝えして行きます。はい。さっきのミッツさんのお話で言うと、大塚先生、どこの科に行けばいいかわからないっていう人もいると思うんですけど、そういった場合ってまずどこを行けばいいでしょうか?
[大塚]そうですね。あのまあ内科であるとか、総合診療科というのがまあ、一応どこのその限っていいかわからない場合に受けてくれますので、そこからまあ、あなたは皮膚科がいいだろう。あなたはこの膠原病がいいだろうという形で、まあ専門家に紹介してくれるっていう形になると思います。
[大吉]ワクチンの影響があるかどうかっていうのは明らかにしていくためにも、この時系列みたいなのがはっきりしておくことが大事ですね。
[大塚]やはりこのご自身でいろんなことをメモ書きしておくとか、日記をつけるような形で少し時間が経っても思い出すようにしていただけると非常にこの診療する方ですね。比較的わかりやすいかなと思います。はい。
[大吉]そう思って生活したいですよね。正直。気づいた時にはてんてこ舞いっていうのはね
[浅井アナ]認定までも時間かかるし、書類を準備するだけでも時間がかかるということなんですが、申請の流れ改めて見ておきます。こちらです。はいあ、申請の流れですかね?はいはいこちらですね。医療機関から領収書カルテ受診証明書こういったものを自分で集めて提出して行くと。で、この後、これ集めたらどうなるか?市町村の窓口に提出します。市町村から県を通して今度、厚生労働省に送られます。そこで、疾病障害認定審査会の審査をへて認定の可否が決まると言うことです。今は申請が多くて、この申請から認定まで一年はかかるというケースが多いようです。
[大吉]すごいなんか。素っ頓狂なことかもしれないですけど、こんなのをなんかパッと簡単にするためにマイナンバーとかさ、なんか作ったじゃないの?なんでこれをね、一個一個、また自分たちで。
[ミッツ]いや、本当にね、なんて一年半なんて言ったら、もうどんどん重症化しちゃう場合もあるしね。
[浅井アナ]中野さん、あの、この審査にどうしても時間がかかってしまうっていうのは、あのまあ、それだけいろいろなことを議論しなきゃいけないっていうことなんでしょうか?
[中野]はい。もちろん資料にもとづいていろいろ精査をして議論しなければならないということも一つでしょうし、あとは新型コロナワクチン後に申請数が増えていることも事実だと思います。それで体制自体をですね。あの強化して、あの会の回数、議員の数などを増やして対応していただいていると思うんですけども、まあなかなか追いついていけないという側面もあると思います。また、やはりあのご病気をお持ちの方とか多いので、その精査する資料もどうしても多くなってしまって。まあ、そんなことも時間のかかる一員かなと考えています。
[鈴木アナ]はい。そして視聴者の方からもちょっとたくさん質問が来ているので伺おうと思います。神奈川県40代きりになさんからです。三年前にコロナワクチン一回接種した後、体調不良が続き、さまざまな医療機関を受診しました。これまで申請して来ませんでしたが、過去にさかのぼって申請はできるんでしょうかと質問なんですが、これは中野さんいかがでしょうか?はい。
[中野]あの当時の体調不良の状況とか、医療機関への受診状況などが救済に該当するかどうかということが必要だと思います。ですから、当時の受信記録とか医療費の支払い記録、まあどれぐらい残っていらっしゃるかということはちょっとわからないですけども、それらを収集して、市区町村自治体のですね。担当部署にも相談しつつ、申請していただくという流れになるかと思います。
[鈴木アナ]遡れる期間みたいなものもあるんでしょうか?
[中野]遡れる期間については、そのときの予防接種制度によってもあるいは給付される、あの救済のそれぞれ医療費とか医療手当とかによっても異なるですね。なかなか僕は一言でご説明は難しいですけども特例の接種として行われていた期間のものは結構期間が立っていても、そうかなと思ったら、資料を揃えて申請していただくということで申請は可能だと思います。
[浅井アナ]はい、あのコロナのワクチンに関して言いますと、臨時接種は期限がないと言うことになっているんですが、定期接種で打った場合は五年、まあそういった期限があるということなので、まあ、その辺もちょっと期限が変わってくる。
[鈴木アナ]それぞれね、はいはい、なるんですね。はいあの中野さん診察の都合であのご出演はここまでとなります。お忙しいなか、どうもありがとうございました。
[中野]ありがとうございました。
[鈴木アナ]ありがとうございました。そしてたくさんね、あの視聴者の方からも来ておりまして。ええ、神奈川県40代よんさんかな?知り合いが新型コロナワクチン接種後に下半身の麻痺を生じ入院しました。救済制度の対象と認められましたが、現在も排泄機能障害と歩行障害があります。接種以前は元気に働いていた方ですね。こうしたメッセージもいただいております。え、この後まだまだお伝えしていこうと思います。では、ニュースセンターからニュースです。
{9時のニュース}
[鈴木アナ]今日はワクチン接種後の救済制度についてお伝えしています。視聴者の方からもたくさんメッセージ頂いてますのでご紹介します。千葉県50代のさいこさん。十代の私の息子は、2回目のワクチンを打ってから一年以上ほとんど寝たきりになり、その後少しずつ歩けるようにはなりましたが、今でも学校にも通えず、家の周りを散歩するようなことしかできません。医療費を出してもらいたいというより健康な体を取り戻したいです。治療のための研究に国が力を注ぐべきだと強く思います。それから福岡県50代ちゃんままさんから。当時高1だった娘が一回目のコロナワクチン接種後2週間ほどひどい。頭痛、倦怠感、吐き気で通学できなくなりました。学校の先生には、副反応ではなく何か悩みがあるのではと不登校を疑われるようなことを言われて、副反応を信じてもらえないことがとても悲しかったことを思い出しました。証言された皆さんがお金より認められた事が嬉しかったと言われる気持ち。とても共感しました。辛さをね、なかなか分かってもらえないというね。そこでつらい思いをされてる。
[ミッツ]やっぱりいらっしゃるんでしょうね。基準がないだけにね。
[浅井アナ]じゃあ、そういった苦しい思いをしている方達にどうすればもっとこの制度が届いていくのか、そのことについてここから考えていきますが、申請するにあたってこんな事に困りましたという声。事前のアンケートでもたくさんいただいています。こちらです。石川県50代の方、高齢の母が2回目の接種後背中全体に湿疹が何カ月もつづき、市役所に問い合わせましたが、申請したとしても、手続きや書類やらで手間がかかりますよと申請が通るかわからないなら考えた方がいいですよと回答されて申請をやめました。いわゆる泣き寝入りですね。もうひとつご紹介します。こちら東京と20代燕っこのお子さん。申請をしようと市役所に行くと。アナフィラキシーくらいにならないと申請は通りませんよと言われました。その時は気分が落ち込んでいたため、自治体の担当者とのやり取りで疲れることよりも、自分の心を安定させることを優先し、申請は断念しましたとあります。まあ、中にはまあ、あまりこの制度というのをきちんと理解して居なかったり、誤解していたりする窓口の担当者の方もいると言うことで、まあ申請をあきらめてしまう人もいるわけなんですね。改めて申請の流れも見て行きます。はい、こういった書類を集めて申請を出すのはお住まいの市町村の窓口だと言うことなんです。で、この市町村の窓口で今どうなっているのか?こちらも取材してみました。すると、ここはここで対応に苦慮しているというそんな背景も見えてきたんです。
(ビデオ)
[浅井アナ]人口71万人政令指定都市の岡山市です。救済制度の担当部署はこれまでにない事態に直面していました。
(岡山市担当課長)コロナのワクチン集団接種とかをやってから令和3年ぐらいから今までで国に申請を揚げた物で70件ぐらい件数があります。
[浅井アナ]市では申請する人の疑問に答えたり、書類が揃っているかを確認しなければなりません。その作業は膨大でした。
[岡山市担当者]どうしてもあの入院とか検査等たくさんなさっている場合は、あの診療録の方もあの量が多くなりますので、おひとりの方でもこれぐらいの量のはいあの書類を出していただくことがございます。
[浅井アナ]そして市が担う業務はこれだけではありません。医師などによる予防接種健康被害調査委員会を開き、調査を経た上で県を通じて国に申請します。調査委員会では、申請に必要な書類やデータが充分揃っているかを確認します。岡山市では4人の職員で対応しています。
[岡山市担当者]子供さんからあの高齢者の方まで、幅広い年代がこんなにもたくさん、あの接種するワクチンというのは、今まであのもちろんなかったことですので、それについてはあの本当にええ、健康被害もある一定数。ちょっとしまっている状況ですので、そちらの対応の方は、あのう。もう。大変な部分がございました。
[浅井アナ]一方規模が小さい自治体では難しい状況に追い込まれているところもありました。人工数万人規模の地方自治体が匿名を条件に、その実情を話してくれました。コロナワクチン接種が始まってから三年あまり。この自治体では、これまで数件の相談や申請に一人の担当者で対応してきました。(大変だよ。)(一人だとミスが許されない)
(自治体担当者)健康被害が出ると思ってなかったので、申請としても一人が主としてに担っていくということが決まりました。一人でちょっと不安だったので、係長や課長と相談しながらなんですけど、申請時にどのような書類が必要なのかだったり、提出された書類がこれでよかったか、私自身はとても不安な状況で業務をしていたと思います。
[浅井アナ]書類に不備があった場合は各所に確認。予防接種調査委員会の準備なども一人で行っていました。通常の業務をしながらの救済制度の対応は大きな負担だったと言います。
(自治体担当者)申請が出ると書類の確認をするがあったり、その方の経過をまとめたりだとか、あと委員会開催に向けての準備を通常の業務と並行して遂行することはとても大変でしたね。三年経っても何も変わってないですけど、もっと申請が簡素化して国の認定が早くできることが望まれるかなと思います。
[浅井アナ]こうした市町村の負担を少しでも軽減できないかと取り組んだのが奈良県です。県は申請の窓口となっている市町村の担当者を集め、救済制度の説明会を開きました。
(奈良県担当者)最初のほうも制度の理解制度を理解いただくっていうところで、そのまあ概要の説明であったりだとか、あと、その調査委員会の進め方とかですね。まあ、2回3回と進めていく中で、市町村さんのお困りの部分ですね。事前に募りまして、それでえっと解決に向けてちょっとこうした方がいいんじゃないかっていうところを一緒にこう。ちょっと検討させてもらって、それをまあ、県内の全市町村に周知させてもらったというところでございますね。
[浅井アナ]そして申請書類受診証明書の記載方法を描いたマニュアルを作りました。問題となっていたのがこの疾病名の欄です。
(奈良県担当者)ワクチン接種との因果関係の方を証明できないというところで、医療機関さんの方がまあ記載できないであるとか。まあ、カルテの開示の方できないよって言われたっていうような、ちょっと訴えの方が寄せられたというところでございましたね。
[浅井アナ]ワクチンとの因果関係を書く必要はないことや、病名がはっきりしなくても症状名や疑いで構わないことなどをマニュアルにしました。奈良県では、このマニュアルをホームページで公開。さらに医師会などと協力、県内の医療機関に新型コロナワクチンの副反応や救済制度について理解の促進に勤めました。こうしたことを積み重ねて、徐々に誤解や無理解で申請が滞ることが減ってきたといいます。
(奈良県担当課長補佐)当初に比べて困りごとの声っていうのは減ってきたのかなと。健康被害を受けられた方の視点に立って、健康被害救済制度の手続きがまあ少しでもスムーズに進むように、また医療現場の方でもその健康被害のご理解が少しでも進むようにと言うことであの県の方取り組んで参りたいと思っております。
(ビデオ終わり)
[千里子]なんかほかの自治体の方も奈良県お手本にすればいいですよね。すごくあと一人でやってらっしゃった方のちょっとあの責任感とかね。ちょっと辛すぎますよね。
[大吉]通常業務とか似てる話でした。で病院の病院で病院も良く分かって無い点もちょっとあったりとかして。だから進めたいけども、まだ足並みが全く揃ってないなあっていうのが
[ミッツ]曖昧なものに対して、どういう判断を下して良いのかっていうところをね。結局もちろん一人じゃ無理です。やっぱもうちょっとその医療機関でこれですって。その診断なり判断なりを出せるような何か?条件ですとね、線引きみたいなのがつくれればいいんでしょうけどもね。
[浅井アナ]大塚さんそういったこの副反応っていうものをこうそもそも専門に見ているお医者さんがとても少ないという現状もありますよね。
[大塚]はい、そうですね。あのう、いろいろこの厚生労働省だとか県のホームページにも上がるんですけども、なかなかあの、都道府県によって差があったり、地域によってその見る見れる病院が少ないとか多いとかも、ちょっと違う差があるというところが現状ですね。まあ、そういった施設が増えるということを期待しますね。
[浅井アナ]なので、病院側もなかなかこの制度を正しく理解できていないケースも実際にはあると言うことなんですね。そこで奈良県が作成しているのが、こういったマニュアルなんです。これ、あの本当に文字も大きくてとても見やすいですし、あのちりこさんが先ほど言ってた記入例みたいなものもですね。とってもわかりやすく描かれていて、あの参考になると思います。これ、奈良県のホームページに掲載されていますので、どなたでもご覧いただくことできますし、今回取材した方たち、申請した形の中にもやはり奈良県のこのマニュアル参考にしましたよって人、実際にいました。はい。大塚さんこうやって少しずつでもみんな社会の理解が深まっていくことが大事です。
[大塚]そうですね。まあ、行政の方もいろんなこの都道府県でシンプルで正確な対応ができるように、このマニュアル化しておくのが一番大事だと思いますね。
[鈴木アナ]はい。ここから又視聴者からの質問に答えていただこうと思います。三つ読みますね。東京都明太子さんから申請したくても医師が協力してくれない。中にはワクチンは関係ないよと鼻で笑われたケースもあるそうですという。それから、福岡県のさくさん。申請するには、医師の意見書などが必要になるかと思いますが。もし拒否された場合、どうしたらいいでしょうか?という質問ね。医療機関によって差があるというお話もありましたけれど、こうした医師への声っていうのはいかがでしょうか?大塚さん。
[大塚]はい。あのやはりこのすべての医師がこの制度知っているわけではないということがあると思いますので、やっぱりこれをしっかりと知っていただきたいということが一つと、それからこの救済制度ってのは、このご本人様がご家族が。そちらが主導で申請しますので、医師側はそれを助けるとサポートするというようなこの必要性があると思いますね。でそこをやっぱりしっかりとできるように、この医師の方もですね。これを知っていただくと医師がやっぱりしっかりしないといけないということを感じますから、あのどうしても医師の方はまあ医療的に厳密な因果関係を追いかけるといいますか。まあ、この反応と今の症状接種とどういう関係があるか、これまでの病気とどうだろう?そこのところの厳密性がそこまで必要じゃないと言う。この救済制度のことをまあ、そういったスタンスで捉えて、いろんなこのマニュアルも参考にして相談に乗っていただく。まあ、そういった姿勢があればいいなと感じます。
[鈴木アナ]それからもう一つ質問。奈良県まほろばさんからです。去年の夏にコロナに感染しましたと。今後ワクチンの定期接種を受けて体調不良となった場合、それがコロナの後遺症と判断されてしまうケースはないのでしょうか?という声もあるんですが、この辺りどう考えていけばいいでしょうか?
[大塚]そうですね。私どももあの同じごろの時期からですね。ちょうどあのコロナの高齢者の外来をしております。で、このかかった後の罹患後症状と言うんですけど、これとこのワクチンの副反応。非常にこの頭痛であるとか倦怠感といったものは本当にこのまあよく似てる、分かりにくい。かと言って、その二つを区別するような検査が。決定的なものがあるわけではないことで、まあその時期だとかタイミングだとか、これまでの日本での調査だとか、いろんなことをこの参考にしながら、この診断して行くということになりますので、これもなかなか決定的じゃないところではあるんですけれども、やはりこの推測して考えていくしかないと言うところが現状なので、慎重にこのひとりひとりのこの事例が異なる中をですね。ひとりひとりこう向き合いながら丁寧にして行くと、まあそういった姿勢でもっていくしかないというのが現状でございます、はい。
[鈴木アナ]それからもう一つ、宮城県50代の幸吉さんからです。どこの医療機関を受診すればいいかが一番の問題ですよねと。地方在住のためか見てくれる医療機関が少ないと感じますということですね。ワクチン接種後の体調不良見てくれるこの医療機関というのは全国にあるんでしょうか?どうでしょうか
[大塚]はい。一応、その厚生労働省のホームページ等では、こういろんな各県での相談するところと専門的な機関が上がってますけども、現実的に少しこう地域の差があるということと、それからやっぱりこうだんだんこう減ってきているといいますか。まあ、どのところでも対応できるという施設がちょっと減ってきている印象がありますので、やはりこの対応するのは難しいところもあったり、いろんな因果関係ということを検査する上でも、まあいろんなところが協力して各施設を協力しながらできればいいなといつも感じるところです。
[ミッツ]申請するためには、今住んでいる自治体に申請をするってことですか?でもワクチンを打ったのは違う場所で打ったとか引っ越したとか、そういうこともあります。
[大塚]そうですね。あの一度。まあ、その症状に関しては起こった副反応に関しては今お住まいのところでのその医療機関を訪れて、かかりつけの先生がいらっしゃれば一番いいんですけれども、そこからまあスタートと言うふうになります。
[浅井アナ]補足しますと住民票がある自治体にあの相談しに行くと言うことになってます。はい。そうするとね。
[鈴木アナ]はい。それからこんな質問もいただいております。福岡県50代のワタワタさん、今後のワクチン接種はどのタイミングで、どうすれば接種できるんですか?また、代金はいくらかかるんでしょうか?という質問で。
[浅井アナ]費用についてこちらご覧ください。現在、新型コロナワクチン。というのは任意接種となっています。これ全額自己負担で1万5千円程度かかります。ですが、10月からは少し変わります。65歳以上または60歳から64歳の重症化リスクが高い人に関しては、定期接種が始まります。希望する人は7000円程度で接種できる見込みなんです。でええ、こういった変化に伴ってあのワクチンを打った日によって救済制度どこに申請して行くかもちょっと変わってくるので、こちらもご覧ください。はい、これですね。ちょっと複雑で、できるだけシンプルにしたんですが、一回じゃなかなかわからないと思うので、関係ある方、また後でご自身でも確認して欲しいんですけれども、この体調不良を引き起こした接種日がまず今年の3月31日まで。これは今日お伝えしている制度です。市町村に申請してください。予防接種健康被害救済制度に申請します。で、今年の4月一日以降は申請する先がまず変わるんですね。PMDA。というところになります。で制度の名前も変わっていまして。医薬品副作用被害救済制度というものに申請することになるんです。
[ミッツ]それはなんかオンラインでしか申請できないとか、そういうことですかなんかこうちゃんと然るべき建物があって、そこに行くっていう。
[浅井アナ]はい。どうでしょうか?ええ?はい、後ほど確認してお答えします。
[大吉]せっかく変わるんだからね。なんかもっとすごい。うんうんうん。はずだと思うんです。信じたいですけどね。
[浅井アナ]はい、接種の種類で変わってくるとで、しかもですね。この米印のところも大事でして。ただし、今年の秋以降、まあ10月以降とみられていますが、その定期接種を受けた方には市町村に申請、こっちなんですね。
[ミッツ]こっちに戻る。
[浅井アナ]そうなんです。
[ミッツ]そうすると、今年の4月から秋までの間だけこのBMD aってことなんです。
[浅井アナ]そうなんですね。で、この定期接種となるのは、先ほど言ったご高齢の方なのなどに限定されるので、そういった人たちはこっちとなると、ちょっとこの年齢とか、あの状況によってもひとりひとり異なってくるということだけ押さえていただいて、あの関係がある方は後でもう一度。NHKプラスとか厚生労働省のホームページでも確認していただければと思います。
[鈴木アナ]はいということでね。大塚さん、ここまでありがとうございました。いただいた質問また、番組の最後にお答えいただこうと思います。はい、ありがとうございました。
{別話題}
(番組エンディング)
[鈴木アナ]はい、えー、今日の特集は?予防接種健康被害救済制度について詳しくお伝えしてきました。あの先ほど9時台にみっつさんから質問いただいたことによって、浅井君お願いします。
[浅井アナ]はい。PMDAの医薬品副作用被害救済制度に申請する場合は、ホームページから書類をダウンロードして、それをプリントアウトして。記入して送付という形になっています。であのお願いをすれば、PMDA側がその書類をまず送ってきてくれるとしてくれることもあるので、まああのパソコンちょっとわからないよっていう方はそういうこともできます。で、オンライン申請は今のところはないということでした。(ありがとうございます。)
[鈴木アナ]はい、本当にいろんな情報をご紹介しましたので、今日の放送をもう一度ご覧いただきたい方。画面右下のQRコードからNHKプラスでご覧ください。そして視聴者の皆さんからも2000件を超える今日メッセージいただきました。たくさんありがとうございます。まずはですね質問ですね。広島県30代のマイマイさんです。私は3回目のワクチンを打ってから頭痛がひどくなり、当初より軽くはなったものの。二年以上症状がついています。通院していた際に貰った領収書などを処分してしまったのですが、そうすると申請はできないのでしょうか?こうした方も多いと思うんですが(結構なんでねえ)
[大塚]少し時間が経ってると思うんですけども、やはりこの通院されている医療機関にぜひ再発行お願いできればと思いますね。
[鈴木アナ]再発行お願いすることもできる状態ということですね。問い合わせたらいいかもしれませんね。はい、ありがとうございます。えー。そしてこちら三重県の龍之介さんからもう二年半もワクチン後遺症です。あまりにもたくさんの病院を回りすぎて書類が用意できず、とにかく自己治療を続けています。国の申請の簡略化を強く求めます。足が痛いので、書類を取りに行きにくいので、とにかく簡略化を早急にしてほしいですと言った、切実な声をいただきました。それから北海道のばちなつさん。ワクチン接種直後に母が難病を発症し亡くなりました。救済制度にも申請し審査を待っている状況です。闘病中からなくなって申請書類を集めている機関ワクチンとの関連を疑っていると伝えるだけで何度も心ない言葉を浴びてきました。社会全体がワクチンを疑う雰囲気を許さず、被害者を追い詰めてきたことも報道してほしいですと言ったね、メッセージをいただきました。はいえー、それからこちらも行きましょう。滋賀県70代つんつんさんからです。私は予防接種を7回受けてもコロナになりましたが、軽症でした。このテーマわかりますが、テレビを通して言うと、こうワクチンを受けなくなって、重症になったらどうなるんですか?と私はこれからも予防接種しますとね。こうしたメッセージをいただいた方も、ありがとうございます。それからこちら福島県てっちゃんさんです。私は2回目のコロナウイルスワクチン接種後、両下肢に痛みと痺れを覚え、そうこうしているうちに歩行困難となってしまいました。入院中にこの制度のことを知り、二年かかって今年の2月に手帳が交付されました。もっと早くこの特集が観たかったですね。でもこうやって取り上げていただけて、周囲の人に少しでも健康被害を理解いただければ幸いですとメッセージもね、ありがとうございました。
[大吉]20代、30代の若いかたが多かったんで。
[鈴木アナ]そうですね。今日はね、あの色々制度について詳しくお伝えしてきましたけど、いろいろ皆さんに苦しい心の内も、あの番組にたくさんお寄せいただきまして、本当にありがとうございました。