元から好きなものは脆く、好きになったものは強固
仕事と趣味の観点で、
好きなことをしている人は羨ましい
という意見がある。
趣味を仕事にできるとはなんと素晴らしいことかと、一日中楽しいに決まっているだろう。
という推測の元での意見である。
しかし、趣味というものが存在できる為の条件と趣味を仕事にできる為の条件の認識が少し甘いのではないかと思う。
趣味が趣味としてなり得るのは、
安定した生活があるということが前提としてあると思う。
安定した生活がないとしたら
生きるために精一杯で趣味をするという思考そのものがなくなるだろう。
故に趣味としてなり得るのは、
前提として安定した生活があるということになる。
また、趣味が仕事としてなり得るのは、
好きというレベルではなく、極めたいというレベル感に達した時に初めてなり得る。
好きなものが仕事となるケースももちろんあるが、極めたいという探究心から仕事にしてしまったという流れの方が自然かと思う。
逆に仕事をし続けて専門性を極めて行った中で、その仕事が趣味のように好きになるというケースがある。
この2パターンが趣味が仕事になる条件だ。
どちらにしろ、
遊んで一生を暮らしたいというよりは、
極めたい、より奥まで知りたいといった意味合いが強いだろう。
パッと趣味が仕事ですと聞くと、
じぶんのレベル感での理解になってしまうが、
当人にとっては異なるレベル感であるということを認識しなければならない。