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ドイツ語のことわざ~通訳の現場から~
現場通訳の一週間も本日で中日となり、ほっと一息ついています。😮💨
現場での #通訳 には緩急があるのですが、それはそれで気力が要ります。
たとえば、モノを指差し👈ながらの説明は、ほぼ同時通訳で入れます。指が移動するスピードに遅れないように、気合いを入れて訳しています。
そんな指差しチェックのなかで、エラーが判明したときのこと。誤りを認めた日本人の技師に対して、ドイツ人の電気工が言った言葉が印象に残りました。
❝ Wo gehobelt wird, fallen Späne ❞
直訳 : カンナ掛けしないところには、おが屑も生じない
物事を成し得るには、不快なゴミが出るのもやむを得ない、とでもいった意味でしょうか。つまり「ドンマイ」と言いたかったようです。
そして、「おが屑(=ここでは、エラーの比喩)」が全くなかったら働いていない証拠だよ、と笑いながらウィンク。😉
これに対応する日本語の諺はすぐに思いつかなかったので、説明的に訳しました。それでも、その場の雰囲気を和ませることに役立ったようです。
職人らしい、趣のある譬えだなあと思い、心にメモしました。