まる
現代美術家のアシスタント、さわだが何気なく描いた「まる」が本人の知らないところで大バズりして騒動に巻き込まれ、言われるまま丸を描いたり、描いた絵にペンキぶちまけられたり、壁の丸い穴から寿司を差し入れたりしてるうちに、結局自分の描きたい絵を描くようになる話です。
これは不思議な映画だった。
主演の堂本剛さんには監督が昔から「わたしより辛そうな顔した人がいる!」と目をつけていて、念願叶ってあてがきでこの映画を作ったそうです。堂本さん演じる「さわだ」は部屋で古代魚を飼ってるんですが、これは実際の堂本さんと一緒です(ちなみに、堂本剛さんのアーティストネームはその古代魚、エンドリケリーから取られています)。
そして、その「さわだ」が作品で思わず一発あてて、世間からあることないこと散々言われるのって、これ「かもめ食堂」でブレイクした荻上さんの話と一緒じゃないですか。この現実とフィクションが入り混じる感じ・・。
だとすると、最後のさわだの行為は最高にカッコいい。
※ちなみに、あの絵が飾られてたのは千葉市美術館ですね。それもちょっと面白い
荻上さんの最近三作(川っぺり、波紋、これ)めっちゃ面白いです。ぜひとも映画館で!