水は海に向かって流れる
おじさんのいるシェアハウスに住むことになった高校生男子ですが、そこには父が昔ダブル不倫をした相手の娘が住んでおり、その件で両方の父母とともに流血込みでバタバタするも、彼女の思いを「半分持ってあげる」ことになる話です。
まずわたしは原作のファンです。ファン視点のウザがらみであることを前もってお詫びしておきます。ごめんなさい。
予告から嫌な予感はしていた。
邦画でよくある中高生向け恋愛もの?
いやそんなわけなかろう、と思って見たらたぶんそうでした。
広瀬すずさんは、毎日超おしゃれな服を着て、ばっちりメイクで暮らしておりました。シェアハウスも超おしゃれ(住みたい)。極めつけはおじさんがカッコいい(高良さんに罪はないです)。
まぁ、それは良いとしましょう。
キャストも舞台もキラキラして映えるほうがいいではないか。
それに、肝心のストーリー自体は原作にかなり忠実だったように思います。
ではなぜこんなにスッキリしないのか。
※正直このnoteも「むーちゃんが超かわいかったです」で終わらせようかと思った。
そういえば、前作「子供はわかってあげない」の映画もそうでした。何カ月も前から超楽しみにして映画館行ったのに「あれ、なんであんまり楽しめないんだろう・・・???」っていう。
よくよく考えてみたら、すごく身も蓋もない結論に・・
田島先生の漫画、映画に向いていないんじゃないだろうか・・・
漫画にもともとあった面白さが、映画になるとことごとく半減している気がする。あの絵柄が醸し出す雰囲気、独特のギャグ、唐突なバイオレンス・・
残るのは骨子となる「ドラマ」の部分で、そこだけはなんとか取り出して、うまく「恋愛もの」として仕上げるしか術がないのかも、と思ってしまいました。
映画が面白くないわけではないですよ。
原作が好きすぎるだけなんだと思います。
映画『水は海に向かって流れる』公式サイト (happinet-phantom.com)