【映像インタあり】日本代表、冬期北京五輪3次予選で2連勝。突破へ王手!
※記事下部に監督・選手のインタビュー映像があります
リトアニアに4-0で快勝。チームの成長を証明した
日本代表日本 4(4-0、0-0、0-0)0 リトアニア シュート数:日本27 リトアニア24
狙い通りの戦略がハマり、この冬季北京五輪3次予選は初日に続いて連勝。
男子日本代表は当初の目標通り、勝ったほうが1位通過という最終日スロベニアとの直接対決に持ち込んだ。
試合はいきなり日本の攻勢から始まった。
自陣のフェイスオフからのパックを高橋聖二(王子イーグルス)がキープして持ち上がると、内側を並走していた寺尾裕道(栃木日光アイスバックス)へパス。それを受けた直後に寺尾がスティックの裏面を使い、バックハンドでゴール左側を狙ってのシュート。
まさかこのタイミングでシュートが来るとは、といった感じでGKの準備が整う前に放たれたパックがゴールに吸い込まれ、日本は前日クロアチア戦に続き早い段階での先制に成功した。
↑好調をキープしている寺尾。スロベニア戦でも期待だ
これでリズムが狂ったのか、リトアニアは反則を連発し、日本は2人多いパワープレーのチャンスを得る。
ここで火を噴いたのがエース、平野裕志朗(ECHLネイラーズ)のショットだ。ブルーラインやや左から放たれたショットにGKが反応するも弾くのが精いっぱい。
そこにゴール右側に詰めていた大澤勇斗(王子イーグルス)が難なく押し込んで2点目。
↑再三ゴール前に迫り、チャンスを作った大澤
3点目もパワープレーのチャンスから。日本はゆっくりとパスを回しながら、相手DFをゴール前に押し込んだタイミングで佐藤大翔(栃木日光アイスバックス)が正面ブルーラインからシュート。ゴール前で身体を張っていた髙木健太(王子イーグルス)の頑張りが、見えないところからパックが飛んできたという感じでGKの反応を遅らせ、見事にゴールに結びついた。
↑佐藤大翔のゴールでベンチも沸く
リトアニアは前日スロベニアに対して2-12という大敗を喫し、ゲン直しの意味もあってか、世界選手権で日本に勝った時の黄色のユニフォームを着用して登場。しかし、日本はそれをものともせず、運動量と正確さで相手を凌駕する。
4点目は右のフェンス際を駆け上がった高橋聖二が、中央にいた古橋真来(栃木日光アイスバックス)にパスをすると見せかけてGKを迷わせ、右のゴールポストすれすれを狙ってシュート。これが決まり、前日のクロアチア戦と同様、第1ピリオドで勝敗を決定づけた。
↑日本の4点目は高橋のゴール
最大の収穫は「2試合連続無失点」
堅い守りからの攻勢で勝利を狙う第2ピリオド以降は両者ともに得点なくこの試合を終えたが、日本は反則があいつぎ、ショートハンドの状況でかなりの時間を戦わなければなかったにもかかわらず、失点ゼロで切り抜けたことはおおいに評価できる。
スロベニアとの決戦では、かなりレベルの高いシュート力を持つFW陣を擁するスロベニアに対して粘り強く守って勝機を見いだしたい。
そんな視点で見ると、この試合2人少ないショートハンドの状況でも、選手同士のコミュニケーションを密に連携を絶やさず、しっかりと守り切ったDF陣の仕上がりの良さは光った。
↑GK成澤は監督の先発起用に応え見事完封。DF河合は献身的な守りで彼をガードした助けたまた、GKも初戦の福藤豊(栃木日光アイスバックス)、この日先発した成澤優太(王子イーグルス)ともに安定したプレーを見せており、ここ最近の日本代表のなかでもかなり良い状態に守りが整備されている印象を受けた。
スロベニアに対しアップセットの準備は整った
攻撃面でも得点力がアップしているのは明らかで、ここまでゴールを決めた選手以外にも、古橋真来や髙木健太、上野拓紀(ひがし北海道クレインズ)などアジアリーグ主力級の選手の動きが良く、ゴール前でのバトルやフォアチェックなどで献身的にプレーしているシーンが良く見られる。
岩本祐司監督も「第2ピリオド以降、ショートハンドが多かったが、スロベニア戦に向けての良いシミュレーションになったと捉えたい」とディフェンスにも手応えを掴んでいる様子だ。
ここまでは監督の描いた構想通り、チームは順調に仕上がっている。
事前合宿から始まりここまで、日本代表は最終日に120%の力を出す為にできうることを着実に積み上げてきたことは間違いない。
あとはスロベニアに対して、日本の総力を挙げてぶつかるだけだ。
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岩本監督の試合後インタビュー。ディフェンスについて、最終戦へ向けての狙いを聞いています
大事な試合での起用に見事に完封で答えた成澤優太選手
高度なテクニックで先制点を奪った、寺尾裕道選手
身体を張っての守備が光った、河合龍一選手
攻守にわたっての活躍、高橋聖二選手
DFながら攻撃力も併せ持つ、佐藤大翔選手