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アイスホッケー 【男子世界選手権ディビジョンIB】 ペリー・パーン日本代表ヘッドコーチ 優勝決定後インタビュー

取材・文・写真/アイスプレスジャパン編集部

4月29日までの日程で行われた、アイスホッケー男子世界選手権ディビジョンIBで日本代表は5戦全勝でみごと優勝。2部相当となるディビジョンIA昇格を決めた。
優勝を決め、表彰式が終わった直後に、アイスプレスジャパン(IPJ)は今大会で日本代表チームを率いたペリー・パーンヘッドコーチ(HC)にインタビューを行った。その内容を以下に掲載する。

【優勝決定後のHCインタビュー】
日本代表は素晴らしい集団。1年間努力をしてくれた

IPJ)ヘッドコーチ、改めて日本代表のIB優勝おめでとうございます

ペリー・パーン日本代表HC)
ありがとうございます。
まず日本代表のメンバー、スタッフがとても素晴らしい集団だったということをお伝えしたいです。よくやってくれました。

IPJ)最終戦ウクライナ戦の勝利を受けて、いまはどんな思いですか?

パーンHC)
日本代表は素晴らしいチームプレーをし、互いに支え合い、1年を通してどんどん良くなっていく素晴らしい仕事をしました。我々日本代表がディフェンス面で非常に優れていることはもう誰もが分かっていると思います。
パックを持っていないときにも、彼らの動きは素晴らしい仕事をしていました。パックを持っていないときでも動きの質などに気を付けて良いプレーをすれば、攻撃的なチャンスを得られると考えてここまで取り組んできました。また、日本代表はスペシャルチーム(パワープレー、ショートハンド)でも素晴らしい動きを見せてくれました。
今夜のウクライナ戦でもそうでした。第2ピリオドまでは日本が全得点をリードしています。とても良いオフェンスでした。

IPJ)今日の日本のオフェンスには手応えを感じていますか?

パーンHC)
そうですね、今日のオフェンスはよかったです。そのおかげで、得点チャンスが多く生まれました。パックを奪ったときに非常に良い動きが見られていましたし、スペシャルチームがとても良くて、しばしば勝敗のポイントで上手くそれが作用してくれました。

後列左から山中武司コーチ、ペリー・パーンヘッドコーチ、岩本裕司コーチ

日本の守りが良かったからこそ、チャレンジには自信があった

IPJ)第2ピリオド、日本4-0リードの場面でウクライナに得点を許したかどうか、というところで躊躇なくコーチチャレンジをコールしましたが?

パーンHC)
コーチズチャレンジについては、やって良かったと思います。まあ、簡単なことなんだけれどもね。あの時は、頭上の大きなスクリーンを見ればゴール前で何が起こったかをすぐ把握できましたし、チャレンジをコールしなければならないと確信しました。
ウクライナの選手が成澤にぶつかってきて、成澤が後ろに倒れた。ゴールキーパーの妨害ということになりますね。とても荒っぽいプレーだった。まあ、比較的簡単な決断だったとは思います。日本の守り、ペナルティキリングで本当に良いプレーができていましたから、自信を持ってあのような判断ができました。

日本代表は成長し続けることができる

IPJ)この勝利、IB優勝で今後の日本代表はどう変わっていくか、うかがえればと思います

パーンHC)
明らかに、ディビジョンが上がればチャレンジは難しくなることは確かです。来年度は日本は非常に優れた強いチームと対戦することになるでしょう。
ただ、これから対戦することになると思われるチームとはここまでも試合をしてきました。(トップディビジョンに昇格を果たした)ポーランドとは今年の初めに対戦し、4勝3敗で勝ち越しています。ディビジョンIAでもうまくやっていけると思います。
ルーマニアもIA残留出来るかどうかわかりませんが、日本は6勝0敗でした。このようなレベルのチームと対戦したことがあるのです。いっぽう、イギリスとも対戦しましたが、こちらは3対0で負けています。
(編集部注:ルーマニアは今季5位でIA残留を果たし、イギリスはトップディビジョン昇格を決めた)

だから、そういうチームに勝ってディビジョンIAに残り続けるためには、もっと我々日本代表チームのレベルをアップさせていかないとなりません。まあ、私には素晴らしいアシスタントコーチがいますし、彼らが多くのハードワークをこなしてくれたからこそ、今があるのです。
私たちコーチングスタッフが導入したプランや考え方、戦術に対して、日本代表の選手たちはとてもポジティブな態度で受け入れ、全力でこちらの要望に応えてくれました。そういう気持ちがある限り、私たち日本代表は成長し続けることが出来るでしょう。

<了>

お詫び)本来であれば映像での優勝インタビューを予定していましたが、現地での取材時に当編集部スタッフのミス起因で映像でお届けできなかったことを読者の皆様とパーンHCに改めてお詫び申し上げます。その後改めてインタビューの時間を割いていただいたペリー・パーンHCと日本代表スタッフに感謝いたします。


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ポタやん(アイスプレスジャパン編集長)
ポタやんです。基本的にはライター&編集者ですが、最近は映像制作も精力的に行っています。現在アイスホッケー&アイスクロス情報サイト「IcePressJapan」を運営中。冬スポーツ色々を盛り上げるべく頑張ります!