むかしの恋人とすれ違う瞬間。
'Glass Tears' ©︎May Ray
好きな人と街を歩いていたら、雑踏の中に元彼を見つけるミラクル…!
ずっと恋焦がれていたはずの懐かしいうなじにハートは1mmも動かなくて、「ああ、もう自分は別人になったんだ」ってわかった。20代の恋愛は自分を犠牲にしすぎて苦しかったけれど、母の死をへて、自分のことものびのびと柔らかく愛せるようになってきたんだなあ、と気づく。
「今ならあいつをもっと上手く愛せるだろうな」って一瞬脳裏をよぎったけど、「今はもうあいつとは恋に落ちれないだろうな」っていう確信に至った。一期一会のタイミングは完璧に采配されているんだ。神さまはいつも乙なことをしてくださるゆえ。
ジェットコースターみたいな20代の恋愛は小説が書けそうなほどドキドキして、ヒリヒリして、最高だった。でも今は、とても満ちている。全てがまるく、美しい円になるから、はじまりも終わりもなくなる。本当に気持ちのよい調和は、言葉にできない美しい次元にある。ずっとここにいたいの。エイブラハムの感情のスケールの階段を降りてる時間はとても短い。というか、もうほとんどないかも。
恋人からの愛情は
自己愛の反映だから
まずは自分に恋をする
まずは自分を甘やかして愛情を注ぐ
いっぱいになってこぼれ落ちたら
そこからはじめて美しい輪が広がってゆく
「いつかそんな自分になれればいいな」って夢見てた。でも同時に「2度と恋なんかするもんか」って10年前に誓ったことも思い出した。痛かったけど、今こんなに美しい場所にこれたのはあいつのおかげ。すれちがっても、傷つけあってもよかったんだ。未熟でも嘘偽りなく全身全霊で恋をしたなら、全ては等しく、優しくて穏やかな海に還っていく。「ぜんぶ、それでよかった。」 って思える日がきてよかった。
bitter な結末すらも愛おしくsweet な思い出に変えられた自分の成長を発見できて、嬉しかった。またどこかで会えてもいいし、もう2度と、2人の道が交差しなくてもいいと思った。今の自分をとっても魅力的に感じられるし、好きに思えるようになったのは、あいつに失恋したおかげ。どうもありがとう。
「夢なのかな?元彼とすれちがったんだけど。」
「え!ちゃんと挨拶してきなよ。大切な人でしょ。」
「うん。でもあっちは気づいてないし、もういいや。
新しいチャプターを生きてる自分を
いまは祝福したい気分。」
See you somewhere on this planet,
hopefully soon.
Wish you all the best.
♾️
Love x