歴史に残るお仕事を。
最近、ティーエス・ハマモトでは神社の塗装工事に携わりました。
神社の工事ってどんなことするんだろう?
神様がいるのにどうやって工事を進めていくんだろう?
と気になったので、工事担当者の先輩社員にインタビューをしてきました。
今回は、神社の工事(塗装の工程や着工前に行われたこと)などお話していきます。
1.神社の工事について
神社の工事では、着工前に神社関係者や工事関係各社が集まり、安全な職場を維持し健康かつ無事故無災害で工事をすることができるように安全祈願祭を行います。
今回、弊社が塗装工事を行ったのはご社殿全体です。
ご社殿(ごしゃでん)とは神社の中心になる建物です。
手前から順に、お参りのために参拝者が並ぶ「拝殿(はいでん)」
お供え物を並べる「幣殿(へいでん)」
さらに神様のいらっしゃる「本殿(ほんでん)」という構造になっているところが多いです。本殿の扉は固く閉ざされている為、中を見ることはできません。
本来、神様の上に上ることは縁起が悪く、ばち当たりになってしまうので工事前に神様を「本殿」から別の場所へ移動して、「本殿」の上に上がって作業を進めていきました。
ここで余談なのですが、神様がいらっしゃる「本殿」の産廃物は神様と近い位置にあり、「長年本殿にあったものなのでお祓いが必要なのでは?」と声が上がったため、ただ捨てるのではなく、きちんとお祓いをしてから処分したそうです。
2.工事で使用した塗料について
神社の塗装では現状復旧が基本となるため、現状色で見本を作成し、神社関係者に確認していただきます。現状に合わせてほしい、もうちょっと明るくしてほしいなど、発注者の意見に合わせて色決めを行います。
今回、OSMO&EDELのカントリーカラー「鳥居色」をご紹介します。
この塗料は、鳥居専用カラーになっており神社独特の朱色を再現しています。この塗料の特徴は以下の通りです。
鳥居に最適な赤橙色、本朱色
・オパーク(塗りつぶし)仕上げ、屋外用
・防虫、防腐、防カビ効果を付与します
・めくれ、剥がれ、割れ、ふくれが起こりません
・塗り替え時はやすりで表面を削る作業をする必要がなく、そのまま1回上塗りするだけです
2001 赤橙色
2002 本朱色
神社といえば朱色と連想しがちですが、そうでない神社もあります。(例:護国神社)
3.工事の流れについて
では次に、工事の流れについてご紹介していきましょう。
塗装するときの手順
A. サンドペーパーで細かい傷をつける。
(わざと細かいキズをつけて、塗料を密着させるため)
B. 凹凸などをなくし、平らにする
※キズがついていたり、へこんでいたり、ヒビ割れなどあった場合 に耐水性のパテで平らにする。
C. 傷をつけた箇所のホコリをタオルなどで拭き取り
D. 下塗り
E. 上塗り
神社での工事は、ビルやマンションの工事と違い、日時を問わず参拝者が通行します。
そのため工事中のお参りは、参拝箇所の賽銭箱付近には足場を組まず、参拝者の邪魔にならないよう作業を止めたり、誘導員を配置して作業を行っていきました。
また、ローリング足場(下にコロが付いた、押して移動させることのできる足場)を使用して作業を行い、常時お参りができるよう配慮していきました。
4.さいごに
神社の工事は、神様への配慮、参拝者への配慮…。普段気づかないところへの配慮や気遣いを見ることができました。
神社の工事(塗装)はお客様の好きな色ではなく、景観法で定められた色合いで行っていくため現状復旧が基本となってきます。
先輩社員に聞いたところ、
「いろんな神社の工事をしましたが、その神社によって作り方も違うし形も違います。その神社にとって、最適な塗料を提案して塗装することが我が社の役目だと思います。歴史的な建造物の工事をすることは、自分にとっても会社にとっても名誉なことじゃないでしょうか!(神社っていうとなんかいいことありそうな気がする…なんとなく…笑)
とのことです。
歴史のある建造物を補修し、未来へ残す仕事は夢がありますね!
またこのような事例があればご紹介させていただきますのでお楽しみに🥰
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