勝ち切る覚悟を再び!ベイスターズが吉野投手の好投で勝利!
大貫投手のアクシデントで白羽の矢が立った吉野投手。
まさに彗星の如きまばゆい輝きを放ってチームを勝利へと導きました。
昨日、私もここで勝ち切る覚悟を見せきれなかったベイスターズに対し、厳しい言葉を並べました。
ともすれば保っていた緊張感が弛緩したり、流れが澱む危険があった今日の試合。
むしろ、昨日の悔し過ぎる敗戦から一段と覚悟を深めて臨んでくれていたように感じました。
打線は相手の隙を一切見逃さない見事な集中打。
こういう試合ではやはりオースティン選手と牧選手が本当に頼りになるなと思います。
ただ結果を出すだけではなく、自分の姿勢がチームにどのような影響を及ぼすかすごく理解しているなと外から見ていても感じます。
かつてのベイスターズでは、筒香選手とロペス選手にしか出来なかった事を、佐野恵太選手も経験し、今はTAと牧がその中心になって輪を広げている。
そうして野手が作った突破口を強い気持ちで突き進んで行った吉野投手。
もともとフォークボールピッチャーですが、今日はカットボールを非常に効果的に使えていました。
24球中、実に18球もストライクゾーン内に投げ込んで打者に意識させ、途中カーブも織り交ぜながら最後は伝家の宝刀フォークボールを抜いて2者連続三振締め。
ジャクソン投手やケイ投手のような強いボールや、東投手や平良投手、石田裕太郎投手ほどビタビタの制球力があるわけでもない。
それでもストライクゾーン内のしかも打者の身体の近くを強気に攻めて意識させ、自分の最も得意とするボールの切れ味を増幅させる。
他の投手と違うフォークボールピッチャーとしての吉野投手の強みを十二分に活かした今日の投球内容だったと思います。
「ゾーン内の強いボールを意識させフォークボールで仕留める」
誰かの真似ではなく、このフォークボールピッチャーの強さの原点を忘れずに、今後も成長していってほしいなと思います。
そして、後を受けた坂本投手、ウイック投手、森唯斗投手も完璧なピッチングでした。
「完璧な」というのは、投球内容だけでなく、一人一人の気持ちの部分も含めてです。
三人とも今日より遥かに厳しい場面をたくさん経験してきている投手ですが、点差など一切感じさせない気迫と集中力で素晴らしいピッチングを見せてくれました。
9回にも攻め手を緩めなかった打撃陣も含め、昨日悔しい思いをした伊勢投手や柴田選手、そして佐々木千隼投手の分までチーム全員で絶対に勝ち切るんだという【覚悟】を感じた一戦でした。
これは決して、昨日私が指摘させてもらったような消極的なミスを忘れて切り替えようという楽観的な姿勢ではありません。
ミスをした本人はもちろん、その他の選手達も敗戦という結果と悔しさをしっかりと受け止めて、その上で勝ち切るための厳しさをさらに高めて試合に臨んだからこその内容です。
一切の妥協を感じない今日の試合を見て、来週の大事なタイガース戦から始まる7連戦もすごく期待が持てると思いました。
まさに人事を尽くして天命を待つ。
もちろん気持ちだけで全て勝てるほど勝負は甘くありません。
それでも勝つために出来ることを全てやっているのと、甘さが残っているのとでは雲泥の差があるのもまた事実です。
昨日の悔し過ぎる敗戦すら勝負への執念に変えてくれたベイスターズに心から期待します。
残り試合ベストを尽くせるようにファンとして背中を押し続けましょう!