就職に関して思うところ〜思い出①
今更自分の就活について書いたところで、10年一昔。
今の悩める学生の参考にはならないだろう。
(実際就活をしたのは2007/8年だしね)
学生時代
自分が学生だった時代は、まさに「就職氷河期」であり、「リストラのピーク」という時代だった。
そんな中で、バイトとして有りがちな家庭教師をしていたのは事実だけれど、ガソリンスタンドの店員をしばらくしていた。単純に接客も好きだし、車も好きだったから都合が良かった。
そこで危険物乙種四類(乙四)を取得し、車(バイト)関連の仕事に関連付けられそうだからと、特定化学物質作業主任者、フォークリフト運転特別教育(1t未満)なども受講していた。
面接にて
履歴書には資格を書く欄がある。
普通自動車運転免許、普通自動二輪運転免許は当然記入。
教員はめんどくさくて履修しなかったので無かったものの、上記資格は記載した。
その結果、某製薬メーカーの最終面接にて、社長から質問を受けた。
(この会社は大手の創薬ベンチャー的子会社で、最終面接に社長が出てきた)
社長「君はなぜこのような資格を取得したのですか?」
自分「いつ自分の立場が不安定になるかわからない世の中ですから」
社長「と言うと?」
自分「…つまりリストラされてもどうにかなるように、ってことです」
社長「(笑)」
就職が目標じゃない
個人的に、就活する際に決めていたことは、当然「就職を勝ち取る」ことなのだけれど、最終面接で「その会社のTopから笑いを取る」ことを目標としていた。
そう、やりきったのだ!
もう満足だった。この笑いを取るために資格を取ったようなものだと感じた。他人から役に立たない資格なんて取ってと蔑む言葉を言われたりしたが、自分にとっては有用だった。
まあ結果は想像のとおりで、落ちたんですけどね、この面接で。
心の余裕
なぜこのような心の余裕ができたのか?
もちろん自分が博士課程で学位取得見込みだったので、ポスドクの口を最終的に見つければいいやと軽く思っていたのは事実。
しかしながら、指導教員からは「博士号を取るということは、タクシー運転手になる覚悟が必要」と常々言われてきた。つまり何もかもうまく行かなくて、全く経験も知識も役に立たない職業に就かなければならなくなることもあるくらい、厳しい世界ということを意味する。
その覚悟があると、いくつか面接に呼ばれているうちに、まあなんとかなるだろうと思ったし、そのままガソリンスタンドで店員も良いなあと思っていたので、「就職活動は1回きりだから楽しもう!」と思っていた。
確かに必死な顔した学生より、なんかよくわからないけど余裕な顔した学生の方がファーストインプレッションは良いかもしれない。
後日談
ちなみに落ちたこの製薬会社、数年後に親会社に吸収され、解散。
本当に研究員がリストラされたという噂を聞いた(事実は知らない)。
あの時受かって入社していたら、マジで資格でぜんぜん違う仕事を探していたかもしれない。
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