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マザーテレサの言葉

息子たちの通う学校の廊下に、偉人の名言がたくさん貼ってあって、

その中に、マザーテレサの言葉がありました。

「愛の反対は憎しみではありません。無関心です。」

「人生はかけがえのないもの こわしてしまわないように」


それまでなんとなくフタをしてきた思いが、ポンと栓を抜いたように溢れてきた気がしました。

「わたしは、わたしの人生をこわしてしまおうとしてるんじゃないかな」


夫は、小さいけれど会社の経営者で、それなりに高収入。

夫と離れたら、子どもたちにひもじい思いをさせるんじゃないか。

正直、経済的には夫がいてくれた方が楽。

だから多少の不満には目を瞑ろう。

そんな風に、私はなんとなく夫のモラハラ気質にフタをしてきました。

夫の機嫌はなるべく損ねないように、

子どもたちにも「パパが怒るからやめて」なんて要求をしてた。

そんな自分が、このマザーテレサの言葉を見た瞬間に猛烈に恥ずかしく感じました。

私は「人生に立ち向」かってもいない。

なんとなくフタをして、楽な方へ楽な方へ逃げてたんだ。

そのために子どもたちに、とんでもない我慢を強いてるんだ。

私の役目は、子どもたちを安全なところに居させてあげて、子どもたちの笑顔を守ることなのに…

そう思っていた矢先、事件は起きた。

「人生に立ち向かうなら、今しかない」と思った。

数時間後、私は子どもたちを連れ、最低限の荷物を持って、家を飛び出していました。


いただいたサポートは子どもたちの未来のために大切に使わせていただきます。ありがとうございます。